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ヒトリ季節企画
坂田銀時
酔った勢い。

そんな言葉で括っていいのか。

ぬるい関係を打破するには、もってこいの言動。





気付いたら、組み伏せられていた。

此処ドコ?

「見知らぬ天井…?」

「おーい。美砂?シンジくんですかー?」

「あれ?銀ちゃん?」

目の前には銀髪の男がにやついている。

「なんで?ドコ?」

「酔った美砂を万事屋に運んできたんですけど」

むにゅ。

銀ちゃんの唇が重なってきた。

「あー、気持ちいい」

あれ?私ら、そんな関係だったっけ?

着物の襟元を広げ、銀ちゃんの手が隙間に入り込む。

「美砂」

いつもにはない掠れた声で、私の首筋に唇を這わせる銀ちゃん。

ちょっと、ドキドキしてきたじゃない。

でも。

「ぎ、銀ちゃん」

呼んでも止めてくれない。

帯を外され、露になった胸元の上で、銀ちゃんの髪の毛がふわふわしていた。

と思ったら、舐め上げられる。

思わず、声を上げそうになり、慌てて口元を押さえた。

「声、聞かせろよ」

死んだ魚の目じゃない銀ちゃんに、クラクラする。

「銀ちゃん、好きなの?」
「んん?」

「私のこと、好き?」

不安そうな顔をしていたのだろう。

こっちを見た銀ちゃんが、目蓋にキスをして囁く。

「好きだよ。ずっと、好きだった」

「……私も」

…流された。


思った以上に鍛え上げられた身体。

私を抱き締める力強さと、銀ちゃんの汗の匂いに、私の絶頂は早かった。


天井を見上げると、銀ちゃんが覗き込む。

「なに?」

「いや、何でもない」

そう言って、私を抱き締めた。


「銀ちゃん」

ピクリと、銀ちゃんの身体が反応した。

「好きだよ」

声に出して言うと、恥ずかしくなった。

自分に言い聞かせるつもりで言ったのに。

まんまと銀ちゃんに惚れてしまったのだろうか?


「言っとくけど、俺束縛するよ?」

「は?」

「毎日会いたいとか言っちゃうかもよ?」

それはちょっと面倒だな、と思いつつも、愛されてるのかな、とも思う。

「うん。いいよ」

私の答えに満足そうに笑った銀ちゃんが、顔を近づけてきた。

二度目のキス。

より深く、濃厚な口付けに、私はまた蕩けそうになる。

「銀、ちゃ…」

口付けの合間に、名前を呼んだ。

「美砂」

銀ちゃんが私から離れて、秘部に舌を這わした。

「やだっ…!んぅ…っ」

先程まで受け入れていた場所。

濡れそぼっている場所…

「あっ!や、もっ……!!」

絶頂が間近に迫り、私は銀ちゃんを呼ぶ。

「違う」
「えっ…」

寸前で銀ちゃんがやめて、口元を手の甲で拭き、私を抱えて一気に貫く。

「ひゃ…んっ!!」

「名前、呼んで」

「銀ちゃんっ」

「じゃなくて」

ズン、と再奥を突かれる。

「あんっ!銀時…っ!」

ぎゅっと、銀ちゃんの腕に力が篭もった。


20090730

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あきゅろす。
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