袋法師絵師
ネギ的袋法師笑い解説 第五談

第五段
 尼前登場です。
尼御前の従妹の未亡人であります。
未亡人といえど、歳は若く美しい盛りの女性。
男としては涎モノであることに間違いはないと思うのですが、この法師はどうだったのでしょうか? 
今までのことを思い出してみてください。
相手は誰でもいい感じが滲み出ています。
結局は乳母まで食ってしまってるんですから。
彼には「好みのタイプ」なるものはないのではないか。
そう思うのです。
もちろん初めに若くて可愛い娘を指したことから、やはりどちらかというと若い方が好きなのでしょうけれど。
最終的にはヤれるものはヤれ、みたいな感じになっていたんで。
彼は誰でもいいんじゃないか、そう思えるのです。

 実はこの尼前も心の中では男性を求めています。
まぁ普通の人だったわけです。
尼さんになったりしながら、俗世から自らを遠ざけようとがんばっていましたが、やっぱり普通の人だったと。
これは納得がいくのですが、数珠がどうたらとかという辺りの文章の意味がイマイチ理解できない。
ネギはバカなんでしょうか? 
って、今更気づかなくてもねぇ…。
とかいわないでください。古典はあまり詳しくないんですから!

 そして尼前の詠んだ詩。訳から詠むとこうなりますね。
「男性が、私を誘うときがあっても、私はそれを拒絶し続けます」
っていう詩だと思うんですよ。
なかなか男前な女性ですやん(言葉おかしいよ笑)
でも心の内は、読者には分かっているだけに笑うとこです。
メチャクチャ溜め込んでるだけだろうが! …と。絶対に笑いです。

 それを裏付ける行動に、彼女は出ます。
従姉の尼御前の元に、自分の鬱々とした気分を癒してくれるかのような袋があると聞いたからです。
鬱々っていうか、悶々、のほうがしっくりくるかもしれませんね。
どう考えても彼女はサカってますし。
彼女はその噂の袋をほんの少しだけでもいいから貸してください、と尼御前にお願いする旨の手紙を送りつけました。
本当に欲求不満だったことがよく理解できますね。

 尼御前は貸さないで独り占めするつもりなのかと思いきや、「内緒にするなら貸すわよ」といって彼女に法師の入った袋を貸してしまいます。
いいものはみんなでつかえ、ということでしょうか。
この考え方はとてもいいことだと思うし、こうありたいと思うのですが(できていないのが人情…かな? う〜ん、耳のイタイ話だぜ;)この場合はビミョ〜なトコロじゃないですか。

「これいいから使ってみてよ、ね?」
といって、彼氏を差し出す彼女。

そういう状態です。彼氏的にはどうなんですか。
この場合の法師は超精力で誰とでもどんな時でもどんなシチュエーションでも、とかそういう感じですけど。

 それで彼女は届くのを心待ちにして、やっと長らくお待たせいたしました、とばかりに届いたその日の夜にやったことは、袋の口を開け、法師の目の前でベロベロ服を脱ぐ……書かれてはいませんので想像力を逞しくして、その後の法師が思わず勃起してしまった、という事実に繋げてみましょう。まあこんなこと、するまでもないのですけれど。(分かってんなら、すんなよ笑)
 まぁ絶対に、尼前は一人エッチを始めたんでしょうね。
そうでなきゃすぐに法師のモノを入れられません。(ウ〜ム、こんなことばっかり書きやがって笑)
しかも入れるために法師の上にのしかかって…あぁ、騎乗位だぁ、って。
しかも襲い受け。カッコよすぎるぜ、尼前さん!
あのスキモノの法師も閉口するほどの激しさまで持ち合わせています。
溜め込みすぎです!これをみて思うのは、やっぱり女はドスケベだなぁ〜ということ。
これは昔のエロ本でしょ、といういいわけは通用しないように思います。

 ここで思い出してしまうのが女性の見る夢についての話です。
どうやって調べたのかナゾなんですけれど、女性は男性よりエッチな夢を見る比率が多いらしいですね。うちはしらん。(なんで急に「うち」とか言い出しちゃったの?笑)

理由としてはこんなことがいわれています。
「女性は男性よりそういった性的な願望を外に出せず内に秘めているから」
…とこんな感じですが、これが本当かどうかは分かりません。
この理由に当てはまる女性は、学校でいつも一人、目立たずいるかいないか、いや、その存在さえも忘れられているような女の子。
…必ずいますよね? そんな子。
たぶんそんな子に多いんじゃないでしょうか。
だってコギャルなんてバスの中とかで平気で猥談くらいしゃべってるでしょ? 
周りの方が苦い顔してますって。
つーか聞きたくないですって。
すぐに「チンコ」とかいうじゃないですか、トッポい(死語?)子って……。
でもそういうサバサバしてる子の方が、スケベ度は低いのが相場ってモンです。
だいたい、目立たない子ならどんなエロエロしいこと考えようとも分からないですからね。
誰ともしゃべらないで、そういう想像力(いわゆる、ムッツリスケベエですね!)逞しくなっていって、やがてヲタクになってしまう人も多いはずです。(もちろん偏見ではありませんよ! つぅか、俺だってその類じゃボケェ、俺の想像力は結構レヴェル高いんじゃゴルァ! まぁ目立たないガキじゃなかったけどよ…)

 …というわけで、そんな欲望を表に出すことのできない尼前は、かなりのムッツリ度を発揮して法師と一晩中楽しんだわけです。
それによって法師はこの尼前にとても可愛がられることになったのです。
…というと、とても聞こえは良いものです。
しかし、ただの欲求不満解消道具のようにしか見えないんですけど。
尼前は法師のプレイがうますぎてイキまくってしまって、それでものすごく気に入っちゃった、ようにしか見えません。
訳では結構いいこと書いているにも関わらず、です。ネギの見方があまりにひねくれているのでしょうか? 
…本意はどうなのか、それは著者にしか分からぬですな。



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あきゅろす。
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