雑書庫
2005年流行語大賞! こぼれ話
小泉劇場の中に“武部劇場”
中曽根、小渕元首相に並んだ!!
堀江氏は、Tシャツの上にジャケットを羽織ったノーネクタイで、いつものホリエモンスタイル。プロ野球の「新規参入」で受賞した昨年に続き、今年はニッポン放送株をめぐるフジテレビとの騒動で連発した「想定内」という言葉での大賞。「前回ももらっているので慣れました」と余裕の笑みを浮かべた。
9月には、郵政民営化関連法案に反対した国民新党の亀井静香氏の対抗馬として、広島6区から出馬。「ブログ、小泉劇場も選ばれている。今年はたくさんのことにかかわってきたなと思う」と常に時の人だった1年を振り返った。
これまで、2年連続の受賞は中曽根康弘元首相と小渕恵三元首相の2人だけ。今回の武部氏と堀江氏で4人となった。
大賞の武部氏と堀江氏は壇上でガッチリ握手。堀江氏は「去年の受賞で武部さんと同じテーブルになったことが選挙の出馬につながった」と“きっかけは流行語大賞”だったことを明らかにした。これに対して、武部氏は「小池(百合子)さんは小泉劇場の主役で、堀江さんは脇役だった」と“紹介”。失言気味の一言に会場が微妙な笑いに包まれる場面もあった。
堀江氏は今回の受賞を「想定外」としたものの、「来年もここに立っている気がする」と大胆予告。過去最多受賞は中曽根元首相で、87年にも「“国際”国家」で特別賞部門・特別功労賞を受賞している。武部氏も「小泉劇場を次は“小泉オペラ”にしたい」と述べるなど、2人とも前人未到の3年連続受賞に色気を見せた。
クールビズ
小池環境相笑顔
「狙ってました」
「クールビズ」で受賞した小池百合子環境相は「ネーミングの時点で狙ってました。想定内です」としてやったりの表情。「環境に対して自分のできることとしてみなさんが実行してくれたことがありがたいです」と終始笑顔だった。「“刺客”という言葉も選ばれたが、(受賞者として)呼ばれていたのでは…」との問いには「そう呼ぶのは勝手だが、自分からはちょっと…」とかわした。
堀江氏来年は
「ジミックス」で
堀江氏は、かつてプロ野球の新規参入で競った楽天の三木谷浩史社長がTBSとの業務提携協議に入ることを決めたことについて「彼はしつこい。性格を考えるとあきらめないでしょうねえ」と指摘。一方ライブドアとフジテレビの業務提携については「進んでないと皆さん思っているみたいですけど、ジミックス(地味の意味?)にやってますよ」と“新語”でアピールした。
「想定外」の疑惑?
堀江社長が先の総選挙に出馬した際、公明党の支援を求めるため、ライブドア社員名簿を同党に渡していたなどとする疑惑が持ち上がった。2005年12月2日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が報じている。
同誌に堀江氏の疑惑を“告発”しているのは、ライブドア元執行役員の林兼市氏。林氏は「堀江氏は公明党から(広島6区で)3万票もらうことになった。そのバーターとしてグループ社員約3,000人分の個人情報を社員に無断で渡した」と明かしている。
林氏は堀江氏に不当解雇されたとし、処分の撤回を求めて、近くの東京地裁に仮処分申請するとしている。
これについて堀江氏のコメントはなかった。
☆ 一口メモ
- 中曽根氏は「鈴虫発言」(84年、新語部門・銀賞)「1000ドルショッピング」(85年、流行語部門・特別賞)で連続受賞した。
- 小渕氏は「ボキャ貧」(98年、特別賞)「ブッチホン」(99年、大賞)で。
- 流行語大賞は1984年から発表。「現代用語の基礎知識」読者審査員のアンケートから、上位語がノミネート語として選出され、その中から審査委員会によって決められる。
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