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「見てるだけで痛そう…」
「何が?」
「ピアス‥」
「あー、ほへ?」
口を開けて舌を出した。
俺の舌に付いてるピアス。
これを田口は痛そうと、少し顔を歪めた。
「こんなんヘソピとかと変わんねーじゃん。」
「いや、だって舌ってさぁなんか五感の一つだし…」
「…まぁ敏感な部分ではあるけどな‥‥―‥なぁ、」
「ん?」
「チューしよっか?」
「…いきなりどうしたの?」
「うるせー、黙ってされてろや」
照れ隠しでそう言った俺はすぐ唇をふさいだ。
最初は軽く。
だんだん深く…。
舌と舌が絡まって、俺のピアスを田口が舐め回す。
唾液腺を刺激されながらころころピアスを転がされ、口の端から唾液が漏れる。
いつもより長いキスに、若干腰を砕かれかけたのに恥ずかしさを感じた。
唇が離れると、俺も田口も息があがっていた。
「腰‥砕けかけた…?」
ばれてたのに顔が熱くなった。
「うる‥せ…」
「キス‥癖になりそう…」
そう言って俺を抱き締める。
「ピアスが熱くて‥気持ちいい…」
「っ…!‥変態野郎が…//」
そう憎まれ口を叩いたけど
俺がベロにピアスをしたのは
熱くなったピアスは
俺の体温だから
もっと感じてほしいから
そんな不純な動機
でもそんな不純は
正解だったらしい‥
本心を言えば
きっと調子付くから
これは俺だけの秘密…
「好きだ‥ょ…//」
「うん…」
end.
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