page1‐TT‐ 「見てるだけで痛そう…」 「何が?」 「ピアス‥」 「あー、ほへ?」 口を開けて舌を出した。 俺の舌に付いてるピアス。 これを田口は痛そうと、少し顔を歪めた。 「こんなんヘソピとかと変わんねーじゃん。」 「いや、だって舌ってさぁなんか五感の一つだし…」 「…まぁ敏感な部分ではあるけどな‥‥―‥なぁ、」 「ん?」 「チューしよっか?」 「…いきなりどうしたの?」 「うるせー、黙ってされてろや」 照れ隠しでそう言った俺はすぐ唇をふさいだ。 最初は軽く。 だんだん深く…。 舌と舌が絡まって、俺のピアスを田口が舐め回す。 唾液腺を刺激されながらころころピアスを転がされ、口の端から唾液が漏れる。 いつもより長いキスに、若干腰を砕かれかけたのに恥ずかしさを感じた。 唇が離れると、俺も田口も息があがっていた。 「腰‥砕けかけた…?」 ばれてたのに顔が熱くなった。 「うる‥せ…」 「キス‥癖になりそう…」 そう言って俺を抱き締める。 「ピアスが熱くて‥気持ちいい…」 「っ…!‥変態野郎が…//」 そう憎まれ口を叩いたけど 俺がベロにピアスをしたのは 熱くなったピアスは 俺の体温だから もっと感じてほしいから そんな不純な動機 でもそんな不純は 正解だったらしい‥ 本心を言えば きっと調子付くから これは俺だけの秘密… 「好きだ‥ょ…//」 「うん…」 end. |