page4 1998年 「はい!みんな〜転校生紹介します!どーぞっ。」 「…。」 そいつは冷めた瞳をしていた。 こいつホントに俺と同じ小五かよ…。 「じゃあ自己紹介どーぞ(笑)」 「…。」 「(苦笑);;小田切竜くんです。みんな仲良くしようね(笑)じゃー小田切くん、矢吹くんの隣座ってくれるかな?」 先公がそういうと小田切はスタスタとこっちに来た。 「…よろしく」 ポソッと呟く。 「おぅ。」 小田切が席につこうと体を動かした瞬間。 フワッ… 金木犀の香りがした。 “仁” 空耳? 「なんだよ。」 小田切の顔をじっと見つめてた。 「…お前さ‥前にどっかで会ったことあるっけ?」 「は?」 「わりぃ、なんでもねぇわ。俺のこと隼人って呼んでくだぱぃ〜。」 金木犀の香りに 切なく響いた鼓動は きっと気のせい。 「ふっ(笑)お前変(笑)」 やっぱり… なんだか気になる。 この笑顔 何処かで見た気が… まっ、いっか。 “ありがとう。 愛してるよ” End material:UTADA HIKARU/Letters [*前へ] |