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竜「っはぁっはぁっ…?」


俺が山口達を探して走っていると、二人は神社の鳥居の前にいた。


ヤ「よさねぇか。こんな馬鹿けたこと。」

隼「うっせぇよ…」


山口が隼人に鞄を投げて隼人が地面に投げつけると今度は隼人が拳を出してきた。

だけど山口は余裕で避けて

隼人の腕を捻ると隼人を地面へと叩きつけた。


ヤ「いいか矢吹。お前は確かに喧嘩は強いかもしれない。っでもな?喧嘩に強いってことが、男として、人として強いってことじゃないだろ?人の強さなんてものは、力で決まるもんじゃない!」


するとまた隼人は起き上がって
山口に拳をぶつけようとした。

でもやっぱり山口には掠りもしなくて、
後ろで腕をおさえられた。


ヤ「まだやりたいのか!」

隼「っせぇな!」

ヤ「ここまで言ってもわからねぇなら、仕方ねぇな!」


山口はそういって隼人を放した。

すると隼人がまた山口に向かって行った瞬間、








―ドゴッ…










隼「う゛ぅ゛っ…」

竜「っ!」


山口は隼人の鳩尾に拳を一発決めた。


―ドサッ


隼「ッゴホッゴホッ…」

ヤ「いいか、矢吹。世の中にはなぁ、お前より喧嘩に強い奴なんか幾らでもいるんだ。そんなもんで強さを争っても、何の意味もねぇんだよ。人には、自分にとって、大切な物を守れる力さえありゃ、それでいいんだ。その方法は、幾らでもある筈だ。」

竜「…」

隼「っはぁっはぁっ…」

ヤ「それじゃ、また明日学校でなっ…。」




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