page6/9 √Jside 一旦自分家に戻って服だの下着だの鞄に詰め込んで、亀の家に着いた。 ポストに近づいて中を確認する。 スーパーの広告が入った封筒とかガス代のレシートとかは入ってたけど、あのショッキングピンクの封筒は入ってなかった。 「はぁ…。」 一安心して家に入った。 「腹減ったなぁ……なんもねぇや;;」 俺はコンビニに歩いて買物に行った。 「何にしよっかな…(俺も亀もパスタ好きだからそれでいっか。)」 買い物を終えて、歩道橋の階段を上がると夕日が真っ赤に燃えてた。 雲の回りがカァーッて光ってて 「うわ〜ちょーキレー…。」 だった。 亀と一緒に見たかったな〜。 買い物して、帰りにここ渡って、 「仁見てっ、超綺麗〜」 とかって俺の服の袖引っ張って亀が… って! 俺妄想してる場合じゃねぇ。 「…さっ、帰っか」 そう言って階段を下りているときだった。 ―ドンッ! 「っ!?」 後ろからの衝撃に 前につんのめって 手摺りを持ってた手に変に力が入って、グキッて言った気がした。 でも堪え切れずに 結局下まで落ちた。 「っいってぇ〜…」 階段が後5段だけだったのは 不幸中の幸い。 「大丈夫ですか!?」 ザワザワ人が寄ってきた。 あんま事故大事にしたくない。 「いって…あっ大丈夫ですから!;ごめんなさい(笑);」 スクッと立ち上がって颯爽とその場を立ち去った 明らかな手首の違和感と 親指の爪がジンジンするのを我慢して。 . [*前へ][次へ#] |