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side J
収録終了。
みんなで楽屋に戻って、次の仕事は雑誌撮影。
ただ亀だけはドラマの撮影で別行動になる。
いつもなら楽屋に入った途端騒がしくなるのに…
「「「「‥‥‥‥」」」」
「っ……υ」
田口、聖、上田、中丸の妙に突き刺さる視線。
それは亀にも向けられていた。
「「っυなんだよ!」」
亀とかぶった。
「「「「いゃ、なんでも…?」」」」
いや、不自然過ぎだから。
「υ…じゃあ俺ドラマ行ってくるから」
「おぅ!じゃぁなぁ〜」
亀が楽屋から出た途端、また俺の方をグルッと向いた。
「だぁから何だよ」
「亀なんでお前の匂いがしたんだ?」
中丸が眉間にシワを寄せながら聞いてくる。
「え?」
「そうそう。お前ら戻ってきたときから思ってた」
聖が中丸を見ながら頷いてる。
「はぁ?何の話だよ」
「香水だよ、赤西の」
田口がいそいそと私服に着替えながら喋る。
「ぇ……」
「香水かしたの?」
「ぇ、あぁまぁ…。」
「なんだ。じゃあ仲直りしたんだ」
上田が面白くなさ気にこたえた。
「まぁ……」
「でも珍しいな。亀が香水かしてなんて言うなんて」
違う。
多分抱きしめたときに匂いがついたんだ。
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