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side K



「はぁ…」

赤西探しに行くなんて嘘つくだけのはずだったんだけど、やっぱり気にかかって探してる。

「はぁっ‥ったくどこ行ったんだよ……?」


非常階段のドアが軽く開いてて、いるかもしれないと思って開いてる隙間から覗いた。


「ぁ‥赤西」


ビンゴ。
赤西が口にタバコを加えようとしていた。


俺は慌てて近寄ってタバコを取り上げた。


「っ…!っ亀‥。」

「本番前に吸うなよ。臭いでバレるだろ…」

「っ……」



気まずい。



「っ迷惑かけたくなくて探しに来ただけだから。っ早く戻ってこいよ」

「っ待てよ…!」


―ガシッ


戻ろうと思って踵を返したら赤西に手首を掴まれた。


「っ!?」

昨日のこともあって、過剰反応してしまった。

「っごめん…。なぁ…」

「っ……」

「頼むから、避けるのは止めてくんねぇ…?」


昨日ぴぃの話打ち切ったから話の続きされるのかなとか、いろいろ頭に巡らせてビクビクしてたら予想外の答えだった。



しかも

すっごい悲しそうな声。



振り返って赤西の顔を見れば、犬が叱られたときみたいな顔してた。

なんか



久し振りに赤西をこんなに近くで見た気がする。

しかもいつの間にこんなに背伸びたんだろう…。



「はぁ…だからんな顔すんなっての…」

「えっ?何?」

「あのさ…っ昨日のことも含めて今からすることすぐ忘れてな?」

「はっ‥───」














また















抱きしめられた。
















「なっ、赤西?ちょっ何して「亀うるさい…黙ってジッとしてろ」」



耳元で囁かれて、まるで魔法がかかったみたいに動けなくなった。





なぁ、赤西。

なんのため?

俺を試してるの?

全然意味わかんない。

全然意味わかんないんだけど

俺の自由な両腕は

自然と赤西の背中に回った…。




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あきゅろす。
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