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「はぁ…」
聖って本当心配性だな…;;
「ワンッ!」
「っ、ハヤト…むぅ〜…」
ふわふわの毛の中に顔をうめると、香水みたいないい匂いがした。
「いい匂い…。ハヤトは癒しだ…」
なくなっていたソーセージ
つけられていたテレビ
ストーカーって言っても女の子だろうっていったけど…正直、頭の中に過ったのは男だった。
―ボフッ
俺はベッドの上に腰掛けて、目覚まし時計の横にある写真立てを手に取った。
「…お母さん」
お母さんは俺が3つの時に死んだから、俺は自分の母親がどんな人だったかなんて、思い出せない。
只言えるのは、自分が写真の中のお母さんに似ている。
それに気付いたのは
気付いたのは…
俺がまだ
15歳の頃…
「え、竜ちゃん昨日帰ってきてたの?」
『うん、亀ちゃん今家にいる?』
「え?いるけど…」
『今向かってんだ。急に行っても大丈夫かな?』
「全然平気!あ、でもお父さんに聞いてみる。」
『うん、わかった。じゃあね』
「うんっ」
そう言って
俺は父親の部屋へ
ウキウキしながら
行ったんだ。
―コンコン
―ガチャ
「お父さん、今日竜ちゃんがうちに来るんだけど……お父さん?」
その日珍しく酒を飲んでいて、少し荒んでいるようにも見えた。
俺は幼いながらに、仕事で何かあったのだと察した。
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