page3/6 「はぁ…」 聖って本当心配性だな…;; 「ワンッ!」 「っ、ハヤト…むぅ〜…」 ふわふわの毛の中に顔をうめると、香水みたいないい匂いがした。 「いい匂い…。ハヤトは癒しだ…」 なくなっていたソーセージ つけられていたテレビ ストーカーって言っても女の子だろうっていったけど…正直、頭の中に過ったのは男だった。 ―ボフッ 俺はベッドの上に腰掛けて、目覚まし時計の横にある写真立てを手に取った。 「…お母さん」 お母さんは俺が3つの時に死んだから、俺は自分の母親がどんな人だったかなんて、思い出せない。 只言えるのは、自分が写真の中のお母さんに似ている。 それに気付いたのは 気付いたのは… 俺がまだ 15歳の頃… 「え、竜ちゃん昨日帰ってきてたの?」 『うん、亀ちゃん今家にいる?』 「え?いるけど…」 『今向かってんだ。急に行っても大丈夫かな?』 「全然平気!あ、でもお父さんに聞いてみる。」 『うん、わかった。じゃあね』 「うんっ」 そう言って 俺は父親の部屋へ ウキウキしながら 行ったんだ。 ―コンコン ―ガチャ 「お父さん、今日竜ちゃんがうちに来るんだけど……お父さん?」 その日珍しく酒を飲んでいて、少し荒んでいるようにも見えた。 俺は幼いながらに、仕事で何かあったのだと察した。 . [*前へ][次へ#] |