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退屈でずぅっとTV見ながらゴロゴロしてたら、エレベーターの音がして飛び起きた。


「ッ…和也の臭いだ!」


俺は体を獣化させて、玄関の前で尻尾振って待ってたんだけど…


『ッ、あ?違う野郎の臭い…』


―ガチャッ


「おっ、ハヤトただいまぁ〜」

『はァァ〜カズヤァァ〜vV』


俺は和也の口のまわりをベロベロ舐めた。


『ッ、クッソ〜‥俺が人間の姿だったら今すぐにでも押し倒して…』

「すっげーお前に懐いてんじゃん!」

『あ゙ぁっ?』


和也の肩越しに見た奴は、イカツくていかにもヤンキーですって感じだった。


『ハッ!まさか和也学校でイジメられて…ッ!』




*****




『かぁ〜めなぁ〜しくぅ〜ん♪』

『狽チ、なっなに…?(潤目)』

『今日お前ん家行っていいよな?』

『えっ?それは――』

『んだよ、テメェ俺に楯突く気?』

『っち、違うよ…!部屋‥汚くて』

『大丈夫、俺ん家だってキタネーし』

『っ…』

『んな怯えた顔すんなよ?…家に行って楽しくてキモチイイことするだけだから…』

『っ!』




******




ぬォォォ━━━ッ!!!
フザケンナァァァ!!!(考えすぎ)

よし!和也!
俺が居るからには絶対んなことさせね――


「うぉぉぉ━━!!カッケェ━━!!!」

『あ?っぬお!!』


ヤンキーは瞳をキラキラ輝かせてギュッと抱きついてきた。

その風貌と似ても似つかない、屈託の無い笑顔で…。


『あ、あれ?なんかイメージと…』

「この毛並みちょーキモチイイーvVこんな犬捨てやがった飼い主の気が知れねぇよなぁ…なぁ?」

『ちょっ痛い痛い!ケガ!ケガ!痛いから!』


俺がキャインキャイン鳴いてたら和也が気付いた。


「!っ聖、そこケガしてるとこだから!;;」

「え゙っ!わりぃわりぃっ!;;痛かったよな?ごめんなっ?」


そう言って優しく撫でてきた。


『あれ、全っ然コイツ良い奴じゃん?早とちり?』

「まぁ、玄関も何だから部屋あがってよ」

「お〜♪」


そう言うと亀たちはリビングへ…




.

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