page1/6 退屈でずぅっとTV見ながらゴロゴロしてたら、エレベーターの音がして飛び起きた。 「ッ…和也の臭いだ!」 俺は体を獣化させて、玄関の前で尻尾振って待ってたんだけど… 『ッ、あ?違う野郎の臭い…』 ―ガチャッ 「おっ、ハヤトただいまぁ〜」 『はァァ〜カズヤァァ〜vV』 俺は和也の口のまわりをベロベロ舐めた。 『ッ、クッソ〜‥俺が人間の姿だったら今すぐにでも押し倒して…』 「すっげーお前に懐いてんじゃん!」 『あ゙ぁっ?』 和也の肩越しに見た奴は、イカツくていかにもヤンキーですって感じだった。 『ハッ!まさか和也学校でイジメられて…ッ!』 ***** 『かぁ〜めなぁ〜しくぅ〜ん♪』 『狽チ、なっなに…?(潤目)』 『今日お前ん家行っていいよな?』 『えっ?それは――』 『んだよ、テメェ俺に楯突く気?』 『っち、違うよ…!部屋‥汚くて』 『大丈夫、俺ん家だってキタネーし』 『っ…』 『んな怯えた顔すんなよ?…家に行って楽しくてキモチイイことするだけだから…』 『っ!』 ****** ぬォォォ━━━ッ!!! フザケンナァァァ!!!(考えすぎ) よし!和也! 俺が居るからには絶対んなことさせね―― 「うぉぉぉ━━!!カッケェ━━!!!」 『あ?っぬお!!』 ヤンキーは瞳をキラキラ輝かせてギュッと抱きついてきた。 その風貌と似ても似つかない、屈託の無い笑顔で…。 『あ、あれ?なんかイメージと…』 「この毛並みちょーキモチイイーvVこんな犬捨てやがった飼い主の気が知れねぇよなぁ…なぁ?」 『ちょっ痛い痛い!ケガ!ケガ!痛いから!』 俺がキャインキャイン鳴いてたら和也が気付いた。 「!っ聖、そこケガしてるとこだから!;;」 「え゙っ!わりぃわりぃっ!;;痛かったよな?ごめんなっ?」 そう言って優しく撫でてきた。 『あれ、全っ然コイツ良い奴じゃん?早とちり?』 「まぁ、玄関も何だから部屋あがってよ」 「お〜♪」 そう言うと亀たちはリビングへ… . [次へ#] |