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鳳凰の宮学園
登校 1


サクッサクッサクッ。



真っ白な雪に僕の足跡をつけていく。



ふふふ。
気持ち良い♪



今日は朝から龍弥君に会えて、嬉しかったな。



明日も会えるなんて、僕幸せだ。



でも、良いのかなぁ?
僕なんかと一緒に朝御飯食べてても。
友達と食べたいよね。
龍弥君、僕に気を使ってくれてるんだろうな。
僕が早く友達を作って龍弥君を安心させないと。
龍弥君には龍弥君の生活があるんだから。



よし、頑張ろう!



しばらく歩いて行くと学校が見えてきた。



うわぁー!
寮はお城だったけど、学校はベルサイユ宮殿かと思われるくらいの豪華絢爛な建物だった。



す、スゴすぎる!
なんか、目眩がしてきた。



僕本当にやって行けるかな。
自信なくなってきた。
あっ!駄目駄目。
僕は自分を叱咤した。さっき頑張るって自分に誓ったじゃないか。
龍弥君に迷惑かけないようにしようって!




僕は頭をブンブン振った。
よし、今度こそ大丈夫!



「オーイ、そこのちびっこ。」



「・・・」



えっ。僕の事かな?
ど、どうしよう。
振り返った方がいいかな?
固まっていると、もう一度声をかけられた。



「お前だよ、お前!フード被ってるちびっこ。」



はぁ。やっぱりちびっこって僕だ。
何だろう。



「ぼ、僕ですか?」



「そう!僕だよ。ぼ、く。」



振り返って見たら、そこには迫力のある美形がいた。



何処がと言うと、全部が。
短い髪を銀髪に染めて、ピアスが耳と口に。
口元は笑っているけど目がこの雪のように冷たく光っている。



「な、何でしょうか?」



僕はビクビクした。



「お前、そのダウンジャケット自分のか?」



「え?」



「ちびっこには大きすぎるだろ。」



「ああ!借りたんです。」



迫力のある美形は僕をじっと見た。
怖いぐらいに。



「フーン・・・。ちびっこ、カバン持て。」



「はい?」



僕は言われた事が呑み込めずに聞き返した。
すると美形は作り笑いを浮かべてから、もう一度言った。



「俺様のカバンを持たせてやる。光栄に思え!」



そう言ってから僕にカバンを放って来た。



ええっー!?
こ、これは、もしかして荷物持ちってやつなのー?





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あきゅろす。
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