眠れぬ夜
夏の始まり 9
ドクッ、
ドクッ・・・///。
限界だ!
鷺ノ宮に額を擦り付けられただけで、なんでこんなに幸せに感じるんだろう?
愛しさが込み上げて来て、鷺ノ宮の頬に手を添え顔を俺の方に向かせた。
「鷺ノ宮、好きだ。」
偽りのない俺の本心を告げると、鷺ノ宮は恥ずかしそうに微笑んだ。
その表情にまた愛しさが増してくる。
俺は鷺ノ宮のペニスを上下に扱いてやり、快楽のままに喘いでいる鷺ノ宮を見て楽しんだ。
「気持ち良いか?」
「アァ、アァン。・・・///、ン、ンン、ハァァ。」
親指で尿道口をゆっくり弄ってやる。
「ふ、不動?・・・やぁ、ンン、い、じらぁ、ない、でぇ・・・///。」
可愛い声で鳴く奴だ。
もっともっと鳴け!
お前の最高の声を俺に聴かせてくれ!
扱く手を速くして、鷺ノ宮の絶頂を促した。
「や、やめ、アアアア、アアアアーーー・・・///。」
堕ちた。
白濁を俺の手のひらに撒き散らせて。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・///。」
乱れた呼吸をしながら瞳を潤ませる鷺ノ宮は色っぽくて、いつもは俺の欲情を掻き立てるが、不思議と今日は鷺ノ宮を達かせるだけで満足した。
鷺ノ宮の唇にキスをして、ゆっくりと頬や鼻筋、目や額に落としていく。
「ハァァァ。不動・・・///。」
鷺ノ宮の満足そうな声を聞けて俺は胸が一杯になり、今まで感じたことのない暖かさを味わった。
何なんだろう?
この甘酸っぱいような気持ち。
鷺ノ宮を見ているだけで心が満たされていって、もう何も欲しくはない。
ただずっと、永遠に鷺ノ宮と一緒に・・・傍にいたいと思った。
俺が鷺ノ宮の髪をかきあげてやっていると、鷺ノ宮が俺の手に自分の手を重ねてきた。
そして蒸気した顔で、俺の目を見つめながら形の良い唇をゆっくりと動かした。
「不動、抱いて・・・///。」
心臓が一瞬止まったような気がした。
幾度となく、無理矢理抱いてきた鷺ノ宮から、誘われるとは思いもよらなくて一瞬固まったんだ。
だが、こんなにも嬉しく感じるものだなんて。
一気に高揚してきた俺は、鷺ノ宮の足を抱え上げて解しにかかろうと、指先を蕾に触れさせた瞬間。
コンコンコン。
不意にドアを叩く音が聞こえ、俺は絹子さんが来たのかと思い、鷺ノ宮を隠すようにした。
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