[携帯モード] [URL送信]
気持ちはグッと加速して
「これで最後かな?」

「そうだね。
決めちゃって!」

(コトミン、なんか様子おかしくないか?)

ゲームの話をするハルヤだったが、やけに真顔で顔が赤いコトミに、違和感を感じていた。

もう隠せていないようだ。

熱っぽく見えるハルヤは少し心配し始めた。

『キラメキに死せ!
ペタ・デストラクション・レイズ!』

ハルヤのアバターが必殺技を繰り出し、ドラゴンは呆気なく倒れた。

「コトミン、辛そうだけど、大丈夫か?」

「!
だ、大丈夫だよ?
ちょっとお手洗いに…。」

一段落着いた所で、ハルヤがコトミの頬に触れ、声をかける。

するとコトミは、慌ててそれを否定し、咄嗟の判断でトイレに逃げ込んだ。


パタム


「ハァハァ…。
どうしよ…。
…うぅ。」

コトミは、パンツを脱いで初めてそれが愛液まみれになっていると知った。

脱いだ瞬間、糸を引いて太ももに張り付くくらいだ。

結構な欲情である。

「しっ、仕方ない…。
ちょっとイジれば、収まるはず…。
…んっ!」

そう言うとコトミは、オナニーを始めた。

人差し指で下の方をなぞり、往復させる。

触れた瞬間から濡れる指で、自分の淫らさを痛感し、脳内はHで埋め尽くされた。

「ハァ、ハァ…。」

快感。

少しいじれば興奮は収まるなんてこと、嘘だった。

収まるどころか、止まらなくなっているではないか。

自らが始めてしまった行為で、苦しむ自分。

コトミは穴に指を入れ、ペースを上げるしかなかった。

「らめ…。
イク、イクっ…!」

そして、コトミは――

「ん!
んぁ…!」

ついに、腰を浮かせて絶頂を味わってしまった。

口を必死にふさぎ、声を聞かれないように注意しながら。

これでひとまず大丈夫。

そんな安堵や快楽の余韻に浸っていると、突然コトミをトラブルが襲う。

「ハァ、ハァ、ハァ…。」

「コトミン?」

「!!
は、ハルヤ!?」

「すまん、俺もトイレだ。
お花摘ませてくれ。」

「あ、う、うん。
分かった…。」

ハルヤが、扉越しにいた。

壁数枚の距離は確保できていたと思っていたコトミに、最悪の展開が訪れた。

(き、聞かれた…。
この距離だったら、絶対聞かれたよ…。
…。)

(コトミ、マジで大丈夫か?)

コトミは、トイレ内のひとりエッチがバレたと思った。

バレてはいないのに。

しかし、コトミにそんなこと分かるわけもない。

そしてコトミは、少し考えた。

もちろん、理性的な思考ではないが。

その末の、暴挙だった。


プチン


なんとコトミは、自分のブラジャーを取り、ドアノブに引っ掛けた。

ブラを失った胸、シャツはもうガンガンにポッチ透け透け。

摘まめそうなほどだが、気にしない。

いや、気にすることができない。

暴走が、加速していく。

「ま、まだか?
悪いが、ズボンに滝ができそうなので…。」

「…今出るね。」

コトミはそう言うと水を流し、冷たく濡れた下着をはき、乳首そのままにトイレのドアを開けた。

「ごめんな。
ちょっと借りる。」

「うん…。」

そしてハルヤは、コトミと入れ替わりでトイレに入った。

「…。」

やってしまった。

それすら思えずに、コトミはゲーム機の所へ戻って行く。

ハルヤはあのブラを見て、何を思うのだろうか?

触ったり、嗅いだり、するだろうか?

性欲掻き立てられるだろうか?

そんなことを、考えていた。


[*前へ][次へ#]

6/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!