短編小説
その2
ケイ「……わぁ〜可愛いですねこのワンピース♪」
無邪気に雑誌に没頭している。
ケイ「私も…たまにはお洒落したいですね……でも…」
でも、私には…
ケイはクローゼットを開けるとまたため息をつく。
クローゼット内に閉まってある服は隊服と男物の服しかない。普段から男として生きてきたケイは女物の服(下着は持っている)は一着もないのだ。
ケイ「ハァ…グラウザーの言い付け(半ば強制)でこんな思いをしなくてはならないのか…タマキが羨ましいです…と言うか、なぜタマキは許されて私は許されないのでしょうか!!」
やっぱり天然だよね…ι
今頃気付いても遅いはず…
ケイ「ハァ…服……女の子の服……ふ…ぐ……」
頭の中はさっきまで見ていた雑誌に掲載されていた服しか写ってはいない。軽い禁断症状寸前まで陥りそうだ。
ケイ「………………!そうです!!こうなりゃグラウザーに殴り込みです!!」
いや貴女はなんて事を思い付いているんですか!!
っと思いきや…
ケイ「と言いたい所ですがその前に…」
ケイは何を考えているのか物凄い速さで自室を飛び出してあるところに向かった。
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