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うさぎの初恋
◆41.改修工事終了。

 旧校舎、家庭科室の改修工事が終了し、俺は満足していた。

 ピカピカの床、壁、天井はもとよりシンクに調理器具………完璧だ!!

 俺がウムウムっと最終確認していると、長耳がなぜか苦笑いしている。

 まぁ、当たり前と言えば当たり前だが…。

「「「家庭科室が、ウサギ柄ばかりになったね…」」」

「見てよ〜、壁紙から箸まで部屋中ウサギ柄…。兎三山会長やりすぎなんじゃない?」

「家庭科室お披露目のお料理までウサギ柄…。あっ、そこのちらし寿司のウサギ耳は可愛くピンクでお願いね!」

「そこの椅子はうさぎ君の席だから、ラクビー部部長は間違いなく配置してね!!」



 家庭科室でアクセク働く、会長・会計・書記親衛隊の隊長及び副隊長。

 家庭科室の床・壁・天井…更には食器類の類までウサギ柄にした。

 改修工事を兎三山の名で行うことに関しては、親兄妹そろって「当然だ!!」と、怒られたのは仕方がなく、更にあの爆破事件をネタに兎三山関連の仕事をやらされたのも…仕方がなかったと諦めた。

 ちなみに、連帯責任として長耳にも無理やりつき合わせた。

 で、改修工事案を考えていた時、この際、うさぎの好きなウサギ柄にしょうと思ったのは良案だが、そのお披露目にただ部屋をウサギ柄にしただけじゃ味気ないとかなんとか言っているうちに、会長・会計・書記親衛隊が「お手伝いします!」と意気込んで今に至る。



 ここで名の出ていない副会長親衛隊、隊長&副隊長は俺達から離れた場所にして、結婚披露宴に出そうなウエディングケーキを製作中だ。

 何気にそのケーキを見たうさぎの反応が怖いと思うが…。

「あっ、副隊長、そこのデコはネコ型のクッキーを散りばめて!ちょっと、そこのネコの絵はもうすこし芸術的に!!」

「了解です、好野隊長!!」

「「………」」

 隣にいる長耳と共に遠い目(※冷たい目)で、眺めておくことにする。


[*の後退]の前進*]

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あきゅろす。
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