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うさぎの初恋
◇40.家庭科室へ。

 粉塵爆発から2週間後…。

 無事、旧校舎の家庭科室が完成!!

 もろちん、家庭科室の隣室及び廊下なども改修済みです!

 改修工事に関してあまり興味がもてなかったんだけど、完成披露はぼくも一緒にってことになって、放課後、雄介とともに家庭科室に向かっています。



 ペタペタ。

「うさぎ君、これから家庭科室?」

「はい」

「家庭科室はとてもうさぎ君は気に入ると思うよ」

「???」

「うさぎ君、時間があれば演劇同好会に―――」

「………(無視!!)」

 旧校舎は、部室&同好会棟でもあるので、歩いていると色々な人に声を掛けられます。

 最後の悪魔の死徒(※演劇同好会)は、マルっと無視しますが、気になることも言われた気が………家庭科室にあまり興味のないぼく。

 何が気に入るのだろう?



 雄介の制服の袖をチョイチョイ引っ張り、聞いて見るが、雄介もなんのことだかっと頭を捻っている状態で…。

 うーーーん、家庭科室がウサギの飼育場になっていたら嬉しいけど………でも、家庭科室だから食材にされる恐れがあるし、それはないよね?

「ウサギの鍋って、たしか『日の丸鍋』だったか…」←マジで『日の丸鍋』です。。

 ギロッッ!!ドカッッ!!

 雄介は、ぼくの中で禁句ベスト3に入る言葉『日の丸鍋』を発したので、睨みつけて弁慶の泣き所を手加減なしで、蹴り飛ばしてやった。

「なにするんだ、うさぎぃ〜〜〜!!」

「雄介が悪い!!ウサギを食材にするなんて、ぼくの目が黒いうちはそんなことさせるか!!」

「ちょっと言ってみただけだろ!まさか、兎三山先輩がうさぎにそんなことするわけないだろ!!」

「もちろんだ!そんなこと朱里が考えていたら、絶交してやるぅ〜!!」



 何とも騒がしく廊下を闊歩する、うさぎ&雄介でした。


[*の後退]の前進*]

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あきゅろす。
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