うさぎの初恋 ◇39.朱里&長耳の罰則。 なぜかこの場に朱里と長耳先輩はいない。 それは、旧校舎の家庭科室付近の改修作業に、朱里と長耳先輩もかかわっているからなんだって。 でも、それって罰則の奉仕活動になるのかなー?っとか、思っていたら、育義先輩が。 「会長と副会長、並びに生徒会親衛隊の隊長及び副隊長は、改修工事の荷の搬入の手伝い及び家庭科室の調理器具等の買い出し等の罰則が言い渡された」 簡潔にそう説明してくれました。 何気に買い出し楽しそーだなーって、呟いたら、ゆり君がブルブル横に首を振って「完璧な肉体労働だったよー!」と、青ざめていた。 ゆり君の親衛隊はジャイアントラビット(※ラクビー部です)、力持ちだから頑張っているのを見たのかな? 罰則の奉仕活動の期間は、家庭科室及びその付近の改修が終わるまで…。 その間、生徒会親衛隊及び同好会(部)の活動禁止。 生徒会は奉仕活動後、通常通り生徒会の仕事をしているので、帰るのは毎日夜遅くなると朱里がゲッソリしていた。 長耳先輩の話しでは、朱里の兎三山家が今回の騒動の費用を全面援助してくれたようだけど、そのかわり朱里は親兄弟に仕事でこき使われていると言っていた。 学校の罰則プラス生徒会の仕事プラス家の仕事………朱里、生きていけるかな? もちろん、長耳先輩も朱里の右腕、左腕?らしいから、一緒に休日は兎三山家にて多くの仕事をしているので、長耳先輩もそれなりに顔色は悪い。 それを見てキャーキャー騒いでいる人もいるが、いつも以上に機嫌が悪い長耳先輩は、ツンドラを通り越した表情をして、完全無視を決め込んでいる。 あまりの怖い表情に、朱里の顔色が日々追うごとに悪くする気がするけど………まぁ、頑張って。←自分に被害がないと無関心なうさぎ。 [*の後退][の前進*] [戻る] |