高校生自由主義
Earthday Romantic



「星に願掛けって認識でよろしいか」
「もうちょっとロマンチックでしょ」
「俺のロマンは宇宙にはないの」
「あなたのロマンってなんです?」




Earthday Romantic




「ビシビシと視線を感じるよー」
「俺の甚平姿に女子が、」
「いや、ちびっこの舐めたような視線が」
「ひろ服にソースこぼれてる」
「うあっ、どーしよ」
「人多すぎ」
「あれ、シンジいねー」
「美しいあじさいに誘われてったよ」
「なにそれ」





いつのまにやら暑い日ばっか、30℃越えには耐えられない貧弱虚弱無気力なしゅんくんだよ

…キャラ違ったわ、暑いからなぁ


今日はたなぼたということで、…七夕ということで
とりあえず男だらけで七夕祭りに参戦
小池に至っては甚平着て頭にお面つけてるから



「あ、しゅんじゃん!」
「…あ、くろ」
「えー!しゅんたこ焼き屋と知り合い?」
「てかあんた頭なにつけてんだ?」
「あんたらのがすげぇぞ」
「え、何人だ、すげー金づる!食ってけー」



…何故くろのバンドがたこ焼き屋やってる
そして客を金づるとか言うな、思っても言うな




「何人?何個?作るし」
「あー8人くらい」
「ひとり2パックで16×230円だからー…」
「2パックもいらねぇよ」
「バッカだなお面、超うめぇから食っとけ」
「頭ピンクのくせに男らしいな、彼」



くろのバンド、赤い頭のくろと緑の頭がたこ焼き器でくるくるして、茶髪とピンク頭は野菜切ったりソースぶっかけたりしてる

ピンク頭の彼は、小池が頭につけてるお面が気になるらしい



「すげー!俺もやりたい」
「あれ、シンジいた」
「やる?」
「やるやる!」
「シンジが?」
「やめとけ、壁焦がすぞ」
「大丈夫、任せとけ、革命起こすから」





















「利益がねぇ!」


夕日にこだまするくろの叫び
ふりかえる通行人
うなだれるみどり頭



はるかとあそーはさすがってかんじにたこ焼き作るのうまかったけど、シンジはタコぶっとばすし、ひろソースかけてたんだけど、全然均等にかかってなくてお客さんにケチつけられてた

一番ウケたのはたこがひとつもはいってないってちっこい子供が泣いたとき
シンジはぶっとばすし、ダークホース原ちゃんがタコつまみ食いしてたりで、タコがない
そんでカラフル頭のバンドがちっこい子供相手にあたふたしたのも最高だった



「惨敗だな」
「お面なんかおごれよ」
「俺じゃなくない?シンジだろ」
「連帯責任だバカめ」
「うおーい」
「とりあえず楽しかったからオッケーだ」
「お前らはな」



たまんねぇよとカラフル頭たちは困り顔でにやける
あんたらも大概だよ



「あー!遊び行くか!」
「おー行こう」
「あ、そいや福引き持ってるっけ」
「俺ひいてやるよ」
「お前もういいよ、疫病神だろ」




結局七夕らしいことなんてなくて、まあそれでよくて、たこ焼きのにおいさせながら高校生男子が1クラス分くらいで遊んでるのはさすがに萎えたけど



「お、青年たち。短冊書くか」
「おーおっさん、15枚くらいくれー」
「はいよーピンク頭のにーちゃんにはピンクやるよ」
「ありがとー、ピンク好きじゃねぇけど」
「じゃあなんでピンク?」
「名前がももだからな」
「くろ以外頭の色と名前シンクロしてんの」
「シンクロ率75%」
「中途半端」




「しゅんなんて書いた?」
「無病息災」
「なにそれー、夢ないな」
「ひろは?」
「ワールドチャンピオンになりたい」
「なにの?」
「え…なんだろ」
「(そこ大事だろ)」
「あそーは?」
「言わない」
「え、なにもしかして
<言ったら叶わなくなるから>
とかそーゆー乙女ちっくなこと言わないよね」
「平穏無事」
「四字熟語ブームか」
「知らないの?超流行ってるよ」
「そっちの高校だけじゃない?」
「ちゃこはなんて書いたの?」
「バンドデビュー」
「「「いえー!」」」
「なにこのバンド」
「しゅんはいいのかよ」
「あーそうねー」
「星にお願いしましょー!」
「「「いえー!」」」





星に願うより、未来のために今を費やすより、今をバカみたいに叫んで過ごすことが大切なのかなんてわかんないけど、今しかない自由を謳歌していきたいと、星に願う


あと地球温暖化とまんないと生きてけないから、環境を守ろうと誓った、そんな暑い夏の日






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くろバンドとコラボ
全然おもしろくない下らなさすぎるものになっちまった…orz

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