テイルズ学園
変わった転校生
 「ロラちゃん………ちょっと可哀想ね……」

 「僕はどうしたら………」

 その直後!!

 「すべてを砕けぃ!!甘い甘いぞぉ!!」

 「うるさい!!何度も言わすな!!このウネウネヘア!!」

 「防げはしまい!!私を止めて見せよ!!!」

 「禁じられし炎界の門……今こそ開け!!エクスプロージョン!!」

『ドッガァァァン!!!』

 「コココ……またあの二人ですか………」

 「はい。王騎様。」

 またしても、阿毘とアビシオンが衝突。かたやアビシオンはシャイニング・バインドを、阿毘姫はエクスプロージョンを放ち二人がいた交差点は大破。余計な工事が増えた…………

 「ロラ、元気出しなさい、出会いなんていつ起こるのかわからないんだから。」

 「……………」

 「まぁ、ロラはおっとりしてる娘だから………」

 レオお姉ちゃんとモルお姉ちゃんにそう言われた私。仕方なく私に取ってくれた野菜や肉をゆっくり箸で口に運びます。正直、食が進まない………。

 「ロラちゃん、元気だしなさい。」

 「…………………」

 水晶さんが私に声をかけます。笑顔なだけあって非常に怖い。

 「あっ、うん。」

 「やってるぜ!!俺様を混ぜな!!ロラちゃ〜ん、どうしたんだい?何かあったのかい?」

 「……………アホ神子」

 「俺様ショーック!!!」

 「即刻でナンパしてんじゃ無いわよ!!!」

 「いて!!!」

 「殴るよ!!!」

 「殴ってから言うなよ!!!爆乳しいな!!!」

 「なんですって!?」

 いきなり現れたしいなさんとゼロス。ゼロスさんがいきなり私にナンパをしてきました。そして、お決まりの騒動が起きます。

 「ちょっ!!しいな!!精霊はやめ………」

 「たけき神が振るう紫電の槌よ………契約者の何置いて命ず!!いでよヴォルト!!!」

 『ガガガガガドカァァァン!!!』

 「ちょ!!!ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!」

 あ〜あヴォルト呼ばれたよ。ゼロスさん黒焦げ…………口は災いの元…………ゼロスさん南無です……

 ―――――帰ろうっと

 そんな大騒ぎの中、私はそっと自分達の部屋に戻りました。そして、ペットの魚を見ています。

 「あれ?ロラは?」

 「部屋に帰ったんじゃない?」

 「ンフフフ……まぁ居づらくなったのでしょう。水晶は別にロラを責めてはいませんよぉ。」

 ―――――癒されるわ………

 お姉ちゃん達が戻って来たのは午後三時。ちなみに、まだまだ花見と称するドンチャン騒ぎは続いていました。
 その頃、交差点を大破させた例の二人は……警察から厳重注意を受け後片付けをさせられていました。当たり前ですが………実は、大破したのは交差点だけではなく、私達のいた公園の東側(私達の側だけど水晶さんが対魔術の障壁を貼り、私達には損害はなかった。)の一部が吹き飛んでしまっていました。恐るべし威力のエクスプロージョン……

 「ロラ」

 「帰るなら一言声を掛けてね。」

 「ごめんなさい。居づらくなったから………」

 「まぁ、気持ちは分かるわよ。」

 私に問いかけて来たのはレオお姉ちゃん。私はそう答えました。

 「ロラには此方のほうが向いてるかもね………」

 「そうね………」

 魚の様子を見ている私をみてお姉ちゃん達はそう囁きました。
 私は喧嘩になったらまず負けちゃう………

 「やれやれ………しかし、ロラちゃんがリンク君のこと気に掛けてたのは初耳だったわね。」

 「うん(もぐもぐ)……そうだね(もぐもぐ)……」

 「飛龍!!いい加減にしなさい!!あんた!!!口に物を入れながら喋るなと言ったでしょ!!!」

 「ほっほーい(もぐもぐ)」

 ブチッ蒼龍様の何かがキレました。このあと飛龍は殴られたという…………

 そして、この騒ぎは夜間まで及びました。

 「お姉ちゃん、私寝るね。」

 「おやすみ。ロラ。」

 「明日は学校ですし……私達も寝ますか……」

 パジャマに着替えた私達。ベッドに入り休みます。
 そして、翌朝………

 私達は遅刻しないように早めに学校にいきました。

『キーンコーンカーンコーン』

 「このスケベ大魔王!!」

 「なんだと!!ぐわぁぁぁ!!」

 「どうしたんですか?珍しいですね。」

 「ギリギリ間に合ったわ………天山艦攻のエンジンが不調で出発が遅れたのよ……」

 アーチェさんとチェスターさんが喧嘩をして後者が黒焦げになっていました。そこへ……クラース先生の到着です。

 「これでは私が遅刻したような物ではないか………まぁ、いい。ん?チェスターとクレス、ロイドカイルは休みか?」

 「先生………俺は来てるよ……」

 「スマン。見えんかった。とりあえず今日は転校生を紹介するよ」

 クラース先生がそう言っているちょうどその頃………四人はというと……

 「「「やべぇ!!!遅刻だ!!」」」

 彼らは食パンを口にくわえ走っていましたが、遅刻は免れられません。まるでその様子は漫画の様と同じです。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!