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∞陰陽道探究∞
京都の街に今も残る魔界

魑魅魍魎と人々が
ともに生きた時代……
古代人にとっては、
魔界は冥界と同一でした

京都の街に今も残る魔界
のスポット。

見捨てられし者たちが
集う場所…清水坂。


京阪本線の五条駅で
おりて鴨川沿いに
二00メートルばかり

北上、松原通を右折して
進路を東に取る。

それは、すでに平安京の
魔界への進入を意味する。
平安の時代には、鴨川の
東側は、冥界と境を接する
ゾーンであると考えられ
ていた。

京都東山区の南北に
わたって飛び石のように
寺が並んでいるのは
その考えからきています

寺は、人界と冥界の
あいだに設けられた
ゲートにほかならない。


人の魂を冥界に送り出し
盆には、その魂が
帰ってくるのを出迎える。
また、あるときは、魔物
と化した魂が人界に
侵入しようとするのを
防ぐ堰(せき)となる。


松原通りを東に歩くと
清水坂(きよみずざか)
にいたる。

かって、清水坂の
道端には、戸籍すらない
貧しい人々や

家族から見放された病人
半病人、人々の骸などが

ウヨウヨと群れ集まっ
ていた!

現世から見捨てられた
者どもの居場所は
冥界に接した鴨川の
東こそふさわしいという
この時代特有の『道理』
にみちびかれてもいました

いま、清水坂を歩くと
清水寺につづく坂道の
両脇には土産物屋が
びっしりと軒を連ねている

しかし、1000年以上の
時をさかのぼった
平安時代には

土産物屋が並ぶ道端は
死の世界に片足を

つっこんだ憐れな人々の
群れで埋めつくされて
いて

まわりには骸の死骸や
骸骨やなどが
散乱していたのだ。

その図を、観光客で
にぎわう土産物屋の
上にオーバーラップ
させると………

何かゾクッとした戦慄が
背中をよぎります。

怨霊や骸骨の霊鬼は
いまも、ひっそりと
息をひそめている……

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