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∞陰陽道探究∞
天文学的浪費の平安遷都
怨霊を恐れて選ばれた
四神相応の地…

平安遷都(せんと)の
9年前、桓武天皇の実弟
だった早良親王(さわらしんのう)が死んだ。

早良親王は次期天皇を
約束された皇太子の地位
にありました。

ところが…親王は
藤原種継暗殺に加担した
との疑いをかけられて
淡路島に流される
ことになりました。

そして、淡路島に護送を
される船上で無実を主張
するハンストのはてに
断食死したのでした。

藤原種継の暗殺はのちに
朝廷の追求によって
大伴氏の陰謀であった
ことが判明した。

早良親王の共謀が疑われ
たのは大伴氏の氏長的な
立場にあった大伴家持
(おおとものやかもち)
が親王の東宮大夫
(皇太子の役所の長官)
を、つとめていたという
関係からだったとか


そうでなくても歌を
愛する早良親王は
『万葉集』の編者として
知られる家持と深く
心を通じ合っていた。


桓武天皇は長岡遷都の
推進者であり寵臣(ちょうしん)でもあった

藤原種継の暗殺にわれを
忘れて怒り狂った。
それだけに家持と
親密だったというだけで
実の弟を憎むべき
犯罪者にみなして
しまったのでした。

暗殺の首謀者の処刑と
早良親王の死によって
事件はいちおうの決着を
見た

だけど…本当のドラマは
そこから始まります。


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あきゅろす。
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