[携帯モード] [URL送信]

神の名鑑
木花咲耶姫命

『日本の神話と伝承』
山神-大山津見神と娘達


『木花咲耶姫命』
<このはなさくやひめ>


『大山津見神』
「おおやまづみのかみ」
日本の山の神の総元締。


『磐長姫命』
「いわながひめのみこと」

日本神話で山の神と
いえば、まず大山津見神
が挙げられます。

伊邪那岐尊・伊邪那美尊
のご夫婦から生まれた
神様であり磐長姫と
木花開耶姫という二人の
娘をお持ちでした。

ある時、高天原から
天下られた瓊瓊杵尊
(ににぎのみこと)
(伊勢神宮の御祭神・
天照大御神のお孫様)が

日向の
笠沙(かささ)の御岬と
いう所で美しい娘に
出逢いまして

「そなたは誰の娘か」
とお尋ねになると

「私は大山津見神の娘で
木花咲耶姫と申します」
と答えました。

重ねて……
「兄弟があるか」と
問われると
「姉に磐長姫がおります」
と言います。

そこで……尊は
「私はそなたと
結婚しようと思うが?
どうか」と
仰せになりましたが、

「私にはお答え
できません。
父の大山津見神が
返事申し上げるでしょう」
と答えたので
尊は大山津見神に結婚の
許しを乞う使いを
差し向けました。

すると!大山津見神は
たいそう喜んで
姉の磐長姫を添えて
たくさんの贈り物を
持たせて娘を差し出し
ました。


ところが姉の方は
醜女(しこめ)だったので
尊は恐れをなして
送り返し、妹の
木花開耶姫だけを留め、


一夜の契りを交わしました

大山津見神は磐長姫を
返されたことをひどく
恥じ、尊にこう申し
送られました。


「私が娘二人を一緒に
差し上げたわけは

磐長姫をお使いに
なっては、天つ神の御子
の命は、雨が降り風が
吹いても永久なること

岩のごとく不変で
いらっしゃるように

木花開耶姫をお使いに
なっては、木の花が咲き
誇るように栄えなされませ
と神に誓いを
たてて奉ったのです。

なのに磐長姫を返されて
木花開耶姫だけを
お留めになられました
からには、

天つ神の御子のお命は
木の花のように
儚(はかな)いものと
なられましょう。」

この時から、人の寿命は
短くなったとされてます。
また天皇短命説でもあり
ます。

木花開耶姫は花の美しさ
と命のはかなさを象徴
日本の木の花を代表する。
桜の美しさを象徴する
女神さまです

古来、日本人は
「花が美しく咲く」という
自然の現象に社会の
発展や物事の
繁栄象徴する姿を
映してきた

そういう!めでたい
名前を持つ木花咲耶姫命
は美人の誉れ高い神様で
あるけど

ただ、桜の花は
満開になればやがて
散るように、この神は
美しさと同時に花の命の
はかなさも象徴しています

そこから人間の寿命の
限りがあることを
表わす女神とも
されています。


[*前へ][次へ#]

61/69ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!