神の名鑑
天之御中主神
･神々のピラミッドの頂点に位置する神様
アメノミナカヌシ神は、高天原に一番最初に現われた神で、「古事記」には造化三神の一柱で、または別天神五神(ことあまつかみ)の第一神と書かれてます。
神名の由来は、高天原の神聖な中央に位置する主君の意を表してます。
天は宇宙、御中は真ん中、主は支配するといった意味で、文字通り宇宙の中心に在って、時間的にも空間的にも無限な宇宙そのものを体現します。
宇宙の根源神という性格をもっている、言うなれば、無と有の境目に現われた神様である。
『古事記や日本書記』にはこの神について詳しいことはいっさい書かれていません。それだけに非常に抽象的で人間界と隔絶した感じがする神様でもあります。
また神社信仰や神道を体系的にとらえようとする神道流派（度会神道、吉田神道、復古神道）では、アメノミナカヌシ神を神々の体系の中心的な神格と位置づけて、神聖な創造力と全知全能の力を備えた至高神とする考え方で共通してます。
「古事記伝」では、「天の真中に坐して世の中の宇斯たる神と申す意の御名なるべし」といっている。
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