神の名鑑 梵天 【梵天/ぼんてん】 梵天はサンスクリット語でブラーフマンといい、ヒンズー教の最高神です。 梵天(ぼんてん)は、仏教の守護神である天部の一柱 古代インドの神ブラフマーが仏教に取り入れられたもので、十二天に含まれる。 梵天は、帝釈天と一対として祀られることが多く、両者を併せて「梵釈」と称することもあります。 古代インドのバラモン教の主たる神の1つであるブラフマーが仏教に取り入れられたものである。 ブラフマーは、古代インドにおいて万物の根源とされた「ブラフマン」を神格化したものであります。 ヒンドゥー教では創造神ブラフマーはヴィシュヌ(維持神)、シヴァ(破壊神)と共に三大神の1人に数えられた。 この神が仏教に取り入れられ、仏法の守護神となり、梵天と称されるようになった。 なお、釈迦が悟りを開いた後、その悟りを広めることをためらったが、その悟りを広めるよう勧めたのが梵天と帝釈天とされていて この伝説は梵天勧請(ぼんてんかんじょう)と称されまする。 また、天部(六道や十界の1つである天上界)は さらに細かく分別されるが、色界十八天のうち、初禅三天の最高位(第三天)である大梵天を指して「梵天」と言う場合もある。 神としての梵天はこの大梵天に住み、その下の第二天である梵輔天には、梵天の輔相(大臣)が住み、さらにその下の第三天である梵衆天には、梵天の領する天衆がこの天に住むとされる。 像は二臂の、普通の人間と同じ姿で表され、頭には宝髻を結って、手には払子や鏡、柄香炉を持つなど、唐時代の貴人の服装をしている。 これらの梵天像と帝釈天像はほとんど同じ姿に表現され、見分けの付かない場合もあるが、帝釈天像のみが、衣の下に皮製の甲(よろい)を着けている場合もある。 密教における梵天像は四面四臂で表され、これはヒンドゥー教のブラフマー像の姿が取り入れられたものであります。 東寺像は四面四臂の坐像で、4羽の鵞鳥(ハンサ鳥)の上の蓮華座に乗っている。 「万物の根源」という漠然としたものを造形化した神で、親しみが湧きにくいためか、インドでも日本でも梵天に対する民衆の信仰はあまり高まらなかった。 帝釈天と共に釈迦の脇持としてまつられます。 ■梵天の出自 梵動経、法華経 ■原名:ブラーフマン ■特質:国家護持、仏法守護 ■続柄:十二天の一 千手観音の二十八部衆の一 ■出身:インド 古代聖典(リグヴェーダ) [*前へ][次へ#] [戻る] |