それはキツイ
「なー良いじゃねーかよ一人なら、オレと任務行こうぜ」
こいつは明らかにせずとも明らかに名前に恋してた。
「いい加減にしろよ飛段、ひっつくな気持ちわりィー」
「良いじゃねーか。今はサソリも居ねーんだしよォ…寂しいってならオレが寂しさ埋めてやるぜ」
「…………………。」
もちろん、今ひっついている私の体をしたのがサソリさんだと飛段は知らない。
むしろお前を埋めてやろうかとサソリさんが思ったのも飛段は知らない。
「なーオレと任務行こうぜ」
デイダラと任務に行かせたのは間違いだった。あいつが居なくなれば、こいつが現れる。
どちらが良いも悪いも、どちらも良くはない。しかしどちらが悪いかで考えれば答えは簡単だ
なのに間違いを選択してしまうなんて。
「チィ………あいつらまだ帰ってこねーのか」
サソリさんの後悔も明らかだった。
「あいつらってデイダラちゃんとサソリの事かァ?んならまだまだ帰ってこねーんじゃねーかな」
「ああ?どうしてだ」
「知らねーのかよ。あの二人結構キツイ任務出されたらしいぜ。だからニ、三日は帰ってこねーんじゃねーかな」
そんな事よりこっちがキツイとサソリさんは思う。
ニ、三日もこいつにひっつかれるなんてどんな任務よりもキツイ。 と思ったのだろう
「ニ、三日も戻らねーのか……名前の野郎」
サソリさんがそれ以外に思う事なんて、無いはずだ。
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