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何とかしてくれ

一方、何とかしようとある意味奮闘していたのは名前の体をしたサソリさん。


「このあたりだな……確か」

事件現場を念入りに調べているようです。

「にしても暗ェーなァ」

夜ですから、勿論アジト内も暗がりに染まっている
何でまたこんな時間にこんな真似をしていると言えば、この人眠れないらしい。

「お、名前ちゃんじゃねーか!何してんだァこんな夜遅くに」

「………!飛段の野郎か。テメーこそ何してんだ」

「え、オレは今任務から帰ったんだって!にしても何かさ、名前ちゃん」

「ああ?」



「今日おかしくね?何でまた男みてーにワイルドな喋り方してんだって」

「…………」

全てはこの体のせいだ、とは言えず。
男口調なのも、眠れないのも、全ては名前の体だからだ

「まーたまには男らしくても良いけどよ、んな事より寝ないのか?」
「寝れねーんだよ」

この人としては、たまにでなく

久方ぶりに、人間の体をしてしまったわけだ。
つまり眠れない。人間の体を忘れていたこの人にとっての人間の体は、あまりにもぎこちないものであった。


「ならさァ、眠れるまで一緒に居てやるよ」

「………………は?」


「良いじゃねーか!な、オレの部屋来いよつーか来い!」


ああ、そうか。


女の体って事も忘れてた

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