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好きなんです

「やっぱ好きなんじゃねーかよサソリのやつ」

やっぱり私が居ないせいで飛段に引っ付かれていたらしい。
こうして私の体をしたサソリさんの元に戻ると、飛段のへばり付きは無くなったのだった。


「まーでもいつかは抱かしてもらうぜ」

いや、無くなった訳ではない。けれど必要以上にへばり付く事は無くなった


「良かったですねサソリさん」
「良かねーよ」

「え、まさか抱かれたかったんですか」

「……………。」

殺すぞとは言わなくなったサソリさん。
変わりに殺すような目で見てきた。視線だけで殺すつもりだ


「テメーはそんなに抱かれてーのか、飛段の野郎に」

何なら私の体で抱かれてやるとサソリさん言い出した。
中身がサソリさんな事忘れて自棄になってるこの人

「あれ、殺したいほど嫌じゃなかったですかサソリさん」

「嫌がるテメーを見てみたくなっただけだ」

「…………!」

どうしよう

嫌がらせと分かっていてもトキめいた。


「でもそれだけは勘弁して下さい」

「ああ?抱かれろって言ったやつが何言ってんだ今更遠慮すんなよ」

「ごめんなさい勘弁して下さいごめんなさい」



やっぱり私はこんなサソリさんが好きなようです。


「サソリさんが抱かれるのも私が抱かれるのも嫌なんですごめんなさい」

 

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