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理解不能
BBQ 1
「やまと、バカ瀬、これ持ってってー」
焼けた肉と野菜を皿を持ってきたやまととバカ瀬に渡す。
「さーんきゅ」
「それ食べ終わったら交代してよ?」
結構大変なんだよね、焼くの。
煙やべぇし暑いし。


「クソ電気、今交代してやる。お前これ食ってこい」


バカ瀬に差し出された皿をびっくりしながら見つめる。
え、嘘だろ。
明らかバカ瀬のキャラじゃねぇじゃん。

「うっはー、閑男前!ほらほら、受けとれよ雷斗」

なになに何なの。
後でなんかありそう。

いや、考えすぎ?
もしかして肉焼くの好きなだけ?


まぁ、取り合えず善意として受け取っとくか。

「…ありがと」

俺が皿を受けとると、バカ瀬はふいっと顔を反らした。

おいおい、せっかくお前を見直しかけたのに何だそれ。
やっぱ所詮バカ瀬はバカ瀬か。


でも、今回はお前のさっきの優しさに免じて何も言わないでいてやるよ。


イスに座って肉を口の中に放り込む。

「うっめぇ」
「んー、うまいなぁ!」

あー、マジ最高。
結構いい肉使ってんじゃん。

おぉ、野菜もうまい。

「雷斗食うの早すぎぃ!」
「やまと遅ぇよ!ちまちま食ってんなって」
「そんなちまちまでもなくね!?」


「はい俺食い終わったー!ほら、さっさと食べてさっさと肉焼け」
「え、ちょ…待って待って!」

急いで肉と野菜を口に詰め込むやまと。
ばかおもしろい。

「なんで笑ってんらほー!」
「らほーって何、らほーって!もーリスみてぇ!すっげぇおもしろい顔してる!」
「ふぁかにふんはー!」
「何言ってるかわかんねぇー!」
バカにすんなーって言いたかったのかな。

一生懸命もぐもぐやってるやまとは、まだ食べ終わるのにしばらくかかりそう。
暇だから、肉焼いてるバカ瀬を観察。

ピアス邪魔そうだなぁ。
つか高校ですでにピアスとか、ヤンキーだよね。髪も金髪だし。
どこで道踏み外したんだろ。

なんとなく自分の髪を触ってみる。
前に一回だけ明るい色に染めたことあるけど、似合わないだのなんだの言われた挙げ句、生徒指導対象にされてもう懲りた。
まぁ、傷んでるってわけでもなければめっちゃサラサラってわけでもない。
当たり前か。
あいつのはパサパサしてるな、たぶん。
なんかもう見た目からして傷んで、


…いやいやいや、あいつの髪とかどうでもいいし。

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あきゅろす。
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