ace of diamond
つなぐバトン (春亮) ※原作未読ネタバレ有
兄の背中を追いかけて、青道に入った。そして憧れの兄貴と同じ青道の背番号をもらった。番号は2桁だけど・・・。それでもよかった。ポジションは同じだから、肩を並べて戦うことは出来ない事はすでに知っている。分かっててセカンドがすきなのだ。
それでも欲はあった。試合に出たいと。代打ではなく、守りたいと。
だがこれは欲だ。そうなってほしいなんて思わない。
兄貴は甲子園に行くっていう夢、いや目標に向かって今まで努力したのだ。その姿にあこがれたのだ。自分もそうなりたいと目標にしたのだ。
それに兄貴の甲子園に行くという執着心は誰よりも強い。その思いは、自分には負けているのだ。強者しかあの場所に立つことはできない。
だから自分は、ここで精一杯応援をする。兄貴が甲子園に行く・・・、一緒に行くんだから。
だというのに、だというのに………。
壊れた歯車はかみ合わず回り続け、やがて静止する。
突然の一言で思考停止し、見える景色が一変したかのようにペンチの空気が変わった事に春市は気付いたが、それどころではなかった。
すぐにベンチは現実と向き合い、対応を始めた。春市はまだ現実と向き合えずにいた。春市はただ兄、亮介のなぜか何かをやり遂げたような穏やかな顔を見つめる事しかできなかった。
ふと亮介は、春市の方を見た。そこで春市は、めぐましく、停止してた思考が活動し、一欠片しかないが、悟った。
いま自分がやらなくてはならない事、しなくてはいけないこと。
兄貴の意思は俺に託されたのだと春市は覚悟を決めた。
兄貴の続きの物語を弟が代筆するのだ。兄貴の思いを弟が引き継ぎ、夢の物語を語るのだ。
あともう少し、あともう少しでやっと甲子園。
兄貴と俺はここに在る。
まってて。今行くから・・・。
BLの話じゃないですよね。
書けなかった・・・。
入れたかったのに最後まで入れられなかった・・・。
マガジンで亮介に変わって春市が出るところを書きたいっと思ったんです。
書いてみたら、ビみょーな感じになってしまいましたよね。
すみません。
最後まで駄文を読んでくれて有難うございます。
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