ace of diamond 絶対って?(倉亮)※原作未読ネタバレ有 炎天下の中、終わった。 絶対が絶対じゃなくなった瞬間。 分からなかった。 理解したくなかったのかもしれない。 だが、 理解してしまったのだ。夏は、終わったのだ。 悔しかった。 悔しくて悔しくて次第に涙が溢れでてくる。 掠れる声で、 憧れの先輩の名前を呼ぶ。 自分でも驚くほどに、 ひ弱い震えた声だった。 行けると固く信じた甲子園。 あと一歩で届かなかった。 『絶対行きましょうね、甲子園』 あの言葉が嘘になってしまった。 大好きな先輩は、ベンチから俯いていた。 たぶん泣いているのだろうか? 先輩は泣き顔なんか見せない強い人だから、泣きたいのを我慢しているのかもしれない。 なのに、何も出来ない俺。 亮介さん・・・。 ・・・ません。 ・・・みません。 すみません・・・。 [*前へ][次へ#] [戻る] |