したっけね
あたしの好きな人
縁の下の力持ち。
こっそりと頑張ってる人。
建物を立てるときに人が通る通路を作る人。
建物ができたと同時にその通路を壊さなくちゃいけないから、儚い。
鳶職人。
少し汚れた作業着でも輝いて見える。
「おーし、休憩!!」
あたしの好きな人。
今日は紺色の作業着で腰道具が重たそう。
明るい茶髪で少し目立つ。
あたしの家のマンションは今丁度塗装の塗り替えをしようとしてる。
緑に張り巡らされた足場から、茶髪の鳶さんが出てきた。
汗水垂らして働くその姿に一目惚れした。
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