したっけね 出会い 学校から家まであと少しって時に、若い人に絡まれた。 「あれー?ヒマしてる?」 「これから遊びに行かない?」 「…………」 あたしは何を言われてもずっと無言でいた。 怖くて何も言えなかっただけなのに、絡んできた男たちは無視されたと勘違いしたらしい。 「調子こくなよガキがぁ!!」 「てめぇシカトしてんじゃねーぞ!!」 「………っ!!」 半泣きで俯いてたら、光が閉ざされた。 誰かがあたしの前に立ってる。 「おめぇらこんな子に手ぇ出すなや」 「あぁ?やんのか?」 「あんまナメてんじゃねぇぞ?こちとら力仕事やってんだぞ!!」 あたしの前に庇うようにいる人はそう言って、絡んで来た人たちを睨んだ。 あの男たちは舌打ちをして去っていった。 [←][→] |