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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第3巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/3/29)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第3巻『神秘争奪戦』




古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第3巻の経過報告です。ここでは特別書き下ろしを中心にお見せします≫

恭文「今回のアプリスクは二話掲載……お団子美味しい」

白ぱんにゃ「うりゅー♪」


(なおフワフワお姉さんは、喉を詰まらせないよう小さく切り分けた上での配膳となっております)


白ぱんにゃ「うりゅうりゅ、うりゅー」

恭文「そうだね……明日は一緒にお散歩しようか。温かくなってきたし、ひなたぼっこしたら気持ちいいよ」

白ぱんにゃ「うりゅ♪」

古鉄≪今のうちに、穏やかな日々を過ごしてください。……今週末にはオルフェンズ最終回が≫

恭文「……いやぁぁぁぁぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

白ぱんにゃ「うりゅ!?」


(説明しよう。蒼い古き鉄はここまでの展開で打ちのめされているのだ。
なお十年前、ガンダム00第一期でも同じような感じだった)


古鉄≪機動六課入りしなかったのも、そのショックが大きかったですから。仕事できる状態じゃなかったんですよ≫

白ぱんにゃ「う、うりゅ……」

古鉄≪ではあの人が日曜日のたわけ最終回に恐怖しているところで≫

白ぱんにゃ「うりゅりゅ!」

古鉄≪特別書き下ろしのご紹介です≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


おぉ……これは確かに禁呪。チャンバラシーンのBGMで敗北などはあり得ない。絶対勝利の運命とも言える。


「リインは槍なのですよー♪」


リインはロッドで次々とサブリガ達を突き刺し。


「杏奈は……千石(せんごく)?」


杏奈も抜刀して、ふだんより力強く右薙、袈裟・逆袈裟と切り抜けていく。


「ちょうど……≪同田貫≫だし」


というわけでのっしのっしと近づきながら……二時・十時・六時方向に連続斬撃。


「杏奈なら若殿だと思うなぁ」

「なら、逆手持ち」


試しに逆手持ちで、軽々と走る。右薙・袈裟・反転しながら背後に刺突……一人を沈めて……静かに相手との間合いを計りながら、刀を抜く。

その上で右薙・左薙・逆風と三人切り捨てる。うん、これもアリ……。


恭文さんも軽やかに一人、また一人と切り捨て、表情を険しくする。


「てめ、高橋英樹さんの『くわ!』って顔真似(まね)まで……遊んでやがる!」

『教導官!』

「俺のせいかぁ!」


◆◆◆◆◆


「い、いいんですか! 見殺しですけど!」

「ここからじゃ間に合わないし」

「何やってるの、蒼凪プロデューサー……! そもそも三匹が斬るって、何」

「え……!?」

「あの、私も覚えが」

「……しぶりん、しまむー……え、それ本気?」


すると未央ちゃんがどん引き。あれ、徐々にヒロリスさんの方へ向かっているような。


「殿様! 千石(せんごく)! タコだよ! 知らないの!?」

「ぎりぎりで千両! 後の若殿でもアリだよ!? え、アンタら……マジ!? マジで知らないの!?」

「いや、ごめん」

「分からないです……」

「……姉御ー!」

「妹よー!」


姉妹は戦慄しながらハグ。そう、いつの間にか姉妹制度が成り立っていた……!


「怖い……怖いよぉ、平成(へいせい)生まれ怖いよぉ」

「分かる、分かるよ。妹よ……これだからゆとり世代は」

「未央ちゃんも平成(へいせい)生まれですよね! というか、いつの間に姉妹契約が結ばれたんですか!」

「こっちこそ怖いよ! 何、常識なの!? そのアニメ!」

「「きさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」


そして姉妹は抜刀し、こちらににじり寄ってきた。ちょ、未央ちゃんまでー! 同じPTなのに反乱が!


「り、凛ちゃん! アニメじゃないみたいです!」

「なら特撮……仮面ライダーとかの仲間」

「「殺す」」

「違うんだ! じゃあ何なの……三匹って何なのぉ!」

「あ、分かりました! 動物番組」

「「殺す!」」


違うみたいですー! ――結果、二人は踏み込み戦闘再開。

この状況で未央ちゃんが離脱し、ニュージェネ解散の危機が再び訪れてしまった――。


◆◆◆◆◆


ガラスなどの素材を獲得するため、全力疾駆――。


奴らが放つ魔法や矢弾を十字方向に避けながら、壁を駆け上がる。そのまま仰天する奴らの脇を中程まで抜けて跳躍。

サリさんと一団の間に着地し、ほんの一瞬停止……そこから背後への逆袈裟一戦。


飛びかかってきた一人を断ち切り、すぐさま真正面へと斬撃。打ち込まれた<宝蔵院槍>を打ち払い、絵の脇を抜け肉薄。

右切上・逆袈裟・袈裟・右薙と連撃を放ち、その全てを防がせた上で瞬間スライディング。

左手をサリさんの足に引っかけた上で背後に回って、背中に袈裟の切りつけ。それは伏せて避けられた上で、足になぎ払いが走る。


兼定で防御した上で刺突。サリさんは左スウェーで避けながら後ろに跳び、横の槍で脇腹を刈りに来る。

その瞬間、左手で鞘(さや)を取り、軽く背中に回して防御。その上で身を翻しながら、鞘(さや)の柄を掴(つか)み、引き寄せながら右ミドルキック。

しかしサリさんは咄嗟(とっさ)に槍を放し、両腕の金属小手で防御。裂帛(れっぱく)の気合いとともに押し込み、僕を弾(はじ)き跳ばす。


すぐさま体勢を立て直し着地すると、サリさんは踏み込みながら右フック・左ボディブロー。

兼定で捌(さば)くと、左足払い。それに救われ転げ落ちた瞬間、再装備した槍での唐竹一閃。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪……私、この話だと出番がないんですけど。なんですか、兼定って……どこの馬の骨ですか≫

白ぱんにゃ「うりゅ?」


(ふわふわお姉さん、不機嫌な真・主人公に乗っかりすりすり)


古鉄≪しかし凛さん、話が進むごとにアニオタ疑惑が≫

白ぱんにゃ「うりゅ……」

未央「しぶりんって意外とアニメとか見てるしねぇ。電童もあれからハマったらしいし」


(カラオケの十八番に『COUNTDOWN』が入ったそうです)


凛(渋谷)「マクギリス、マクギリス……いや、ケツアゴを早々に始末しておけば……」

恭文「せめて、ケツアゴォ……!」

未央「……まぁ、だからこそ今、精神をやられちゃってるんだけど」

古鉄≪難儀な人達ですねぇ≫

白ぱんにゃ「うりゅ……」


(そういう風に感情移入できるのも含めて、オルフェンズは楽しい作品)


未央「まぁまぁそれはさて置き、今回は私達のターンでもあるわけで!」

古鉄≪そうですね。その導入部にだけになりますが、どうぞー≫



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ようこそ! 冒険者さん! 今日はなんの御用かな!」

「あの、飛行訓練をしたいならまずあなたに会うべきって言われて」

「うんうん、それは間違いじゃない! 一応この場の責任者だしね! ……なら長々と話すのも面倒だし、早速実戦だ!」

「いきなりですか!」

「そんなに難しいことじゃないしね。それにここへ無事に来られるだけの実力があるなら問題なし」


そう言いながらセシルさんが渡してきたのは、丈夫そうな木で作られた……籠?

いや、何かを掬(すく)うような形状ではある。ただ底の部分が布なんだよ。一体何だろうと、なのはさんと二人アイテム観察。

しかもね、これっていわゆる『大事なもの』なんだよ。売買とかもできないタイプで、通常ストレージとは別枠で収納されてる。


「あの、これは」

「≪パラグラ≫って言うんだ。まぁ使い方は……ちょっと見てて」


セシルさんは自分のパラグラを持って、監視台の縁から跳躍。それも、翼を生やすことなく。


「「あぁ!」」


驚きの声を上げてしまった瞬間、セシルさんがパラグラを自分の頭上に持っていく。

……すると布と木≪フレーム≫が張り詰め、風を受け止める。その勢いでセシルさんの落下速度が低下し、数十メートル下の地面にふわりと着地した。


「す、凄(すご)い……なのはさん!」

「空が飛べる世界で、あんなアイテムがあるとは……というか、パラグラって」


なのはさんは改めてパラグラを見て、答えに行き着く。


「パラグライダー!?」


◆◆◆◆◆



「わぁ……本当に骨やないか!」

「はい!」

「凄(すご)いね、アルトちゃん!」

「見て見て、ごま太郎……あたし達よりずーっと大きいよー!」


ここにはゲルブで暮らす人々から『ドルドリガの背骨』と呼ばれる巨大建造物が存在すること。

これは東西に数キロ……ううん、数十キロに伸びる骨。その詳細は謎なんだけど、これが山地を南北に分断し、その行き来を困難にしている。


これを見たいからアザサキ組のややも、一旦こっちに加わったんだ。飛空挺パスがあればミッション完了自体は楽だから。

なおヤスフミも見たがってたんだけど、志保ちゃん達の引率もあるから……でもこっそり見に行くって断言してた……!

そう言いたくなる気持ちも分かるけど。現実では簡単に見られないであろう光景だもの。


私達が最初の発見者じゃないけど、何だか嬉(うれ)しい気持ちになる。


あ、それと分断とは言ったけど、行き来は可能なんだ。山地の上り下りを縫うように、街道は備わっているから。

でもこれ、空を飛べばもっと楽かなぁ。でもこうして下から見上げるのも楽しい。建造物の大きさもそうだけど、それだけじゃないの。

それに比べたときの自分とか、どうしてこんなものがって疑問が湧き上がって……そうだよね。


ヤスフミも旅と冒険の中で、こんな気持ちをいっぱい感じてたんだよね。今更だけど再認識したよ。

聖夜市へ落ち着く前に二人であっちこっち行ってたけど、また旅行したいなぁ。今度はアイリと恭介も一緒に。


それで二人にも、外へ飛び出す勇気と強さを……こんな感動を受け止める心を。


「……フェ、フェイトさん……あの」


智絵里ちゃんの声がしたかと思うと、視界が急転。なぜか馬ごとずり落ち、数メートル下の通路に叩(たた)きつけられる。


「い、いた……何が」

「ひひーん!」


すると乗っていた馬が悲鳴を上げ、いずこかへ全力疾走。


「あぁ! ま、待ってー!」


そうして手を伸ばした瞬間、眼前にジャイアント族がポップ。

恐る恐る見上げると、ジャイアントは瞳を輝かせ、手に持っていた斧を振り上げ……!


「ふぇ……ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


◆◆◆◆◆


「ミラノ丘陵……大戦時、各国連合軍が獣人軍と合戦をした場所です」


海里がチュートリアルを開きつつ、あたし達に解説。


「あの塔のようなものは墓標……この地下にはエイブラム古墳と呼ばれる古(いにしえ)の墓場があります」

「墓……!?」

「そこに埋葬されるのはエルフ族にとって至上の喜びとされ、大戦の戦死者も敬意と哀悼を込めてこちらに埋葬されたとか」

「あの……幾つもあるお山の全てが、墓だって言うの?」

「そのうちの幾つかは古墳の入り口です」


一つじゃない……ここから見えるだけでも十八くらいはある。それじゃあ足下には……!?


「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

「あむちゃん!?」


頭を抱え、恐怖で打ち震えてしまう。ゲームなのに……ゲームなのにー!


「お化けなんて嘘さ! お化けなんてプラズマさー!」

「アンタ、また……!」

「相変わらず幽霊とかが駄目なんだねぇ。……でも駄目だよー、格闘士のあむちゃんはスケルトンやゴースト系の敵と相性抜群なんだし」

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

「フィニーノさん、駄目押しはやめましょう! ほら、日奈森さんが追い込まれますから!」

「……だからお前、暗くなったら外に出るのを嫌がってたんだな」


空海の言葉が辛(つら)い! あぁ、みんなの視線もキツい! あたしだって頑張りたいよ! だってゲームだし!? でも……でもー!


……そこで、電子音らしきものが響いた。

ぴぴぴぴっていうの……同時に気づく。あたしに……あたしの左頬に、赤い線が照射されていると。


「……あむ!」


ティアナさんの声で意識復活。慌てて前方へダッシュすると、ラインは追従。唯世くん達じゃない、あたしだけを狙ってる!

線の先を追いかけると……そこには、円筒形の建造物が存在していた。あれ、墓標!?

ううん違う! 古墳の上に設置されたものとは、模様のパターンが違う! 一つ目みたいなのが光って、あたしを狙って……!


そうして音が止まる。『ターゲットライン』が消えて、その根元で白光が集束。咄嗟(とっさ)に地面を蹴ってV字ターンをすると、白光が音速域で打ち出された。

背中を掠(かす)める熱に驚き、その先が……地面が穿(うが)たれ、大爆発を起こしたことでまた驚く。


ちょ……ビーム!? あんなの食らったら、一発でお陀仏(だぶつ)じゃん!


「モンスター!? でも、あんなのは今まで見たことが!」


◆◆◆◆◆



「――智絵里!」


咄嗟(とっさ)に声をかけて、全力疾走。ターゲットラインらしきそれから離れるように走ると……あるタイミングで光条が走る。

それがわたしらの脇に着弾し、爆発を読んだ。なんなん……これ、一体なんなん!?


しかも白い八本足まで出して、がしゃがしゃ追いかけてくるんやけど!


「ご、ごめんなさい! 私の、せいで」

「謝っている場合じゃない! みんな、ばらけて! 智絵里は絶対に止まらないで、近くのガレキや岩を盾にして!」

「う、うん……!」

「分かっとる!」


智絵里は涙目になりながら、射線を遮るように馬で走る。そうして再び光条が走るも、それは塔の壁にぶつかり破砕。

発射タイミングは一定やから、直線上に動かなければ回避は容易(たやす)い。でもなんなんや、あれ!

禍々(まがまが)しく赤く輝く紋様に機械の体! 明らかに今までのモンスターとちゃう! ちゅうかロボットやないかぁ!


「杏ちゃん、戦わなくていいの!?」

「忘れた!? このパーティ、バランスが悪いでしょ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪……相変わらずあの人がドジを発揮していますが≫

未央「あ、うん」

白ぱんにゃ「うりゅー」


(『ふぇ……ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『うりゅりゅー』
『ふぇー』)


古鉄≪そんなわけで、次は短編の書き下ろしをサクッと紹介します≫

未央「あ、一つは短編だったよね」

古鉄≪えぇ。346プロに激震が走ります≫


(果たして蒼い古き鉄は、経過報告が一通り終わるまでに復活できるのか。
本日のED:Little Voice『COUNT DOWN』)






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