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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第3巻経過報告:01(サンプルあり)(2017/3/29)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第3巻『神秘争奪戦』




古鉄≪というわけで明日(2017/03/30)幕間リローデッド第3巻が販売開始です。皆さん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)

古鉄≪今回はクライマックス刑事リターンズをちょっとお休みし、ディケイドクロスで出番がない、恭文(とま旅)さん達の様子を描いています≫

恭文「つまりディケイドクロス三話収録。ISクロスは一話収録となりました。いや、ISクロスも大変で」


(何度暴れん坊将軍のテーマで瞬殺を考えたことか)


恭文「そんな暴れん坊将軍が必要なのは、Apocrypha編もだけどね。アニメ化も決定してテンションが盛り上がったところで」

あむ「……セミラミスの声、真堂圭だったけど」

恭文「武内さんも”黒”のアーチャーとして登場! つまりだよ、武内さんボイスのサーヴァントがFGOに登場するかもしれないわけで!」

あむ「ゆかなさんじゃなかったよね」

恭文「PVでのセミラミスも素敵だったし、Apocryphaのアニメは全力で応援するぞー!」

あむ「アンタはそれでいいわけですか!」

恭文「なお、その絡みでCPのみんなもFGOを始めたらしい」

あむ「はぁ!?」


(なお年少組は除くそうです。そして課金はお小遣いの範囲で)


恭文「ほら……最近発表されたCCCコラボも最終特異点クリアが条件だし、もし”黒”のアーチャーがそういう条件付きだったらって警戒してるんだよ」

あむ「あぁ、それで先んじて進めておこうと……って無視するなぁ!」

恭文「……確かにゆかなさんではなかった。でもそれで、残念とか言うのは失礼だと思うのよ」

あむ「う……」

恭文「あむ、何か言うことは?」

あむ「ご、ごめん……確かに私が悪かった」


(とまとはセミラミス(CV:真堂圭さん)を全力で応援します)


恭文「実際PVでのセミラミス様は素敵だったし、アニメでの活躍も楽しみだよねー」

あむ「そう言えば……同人版では出ていないジークって人以外では、マスター関係のキャストさんは」

恭文「まだ発表されてないよ。いっそ山寺宏一さんが全員やるというのは」

あむ「それはまた別のアニメじゃん! 五十役やったってやつだよね! ……で、本編の方は」

恭文「もちろん今回も大暴れ……と言いたいけど、僕の出番が少ない」

あむ「今回はちょっと休憩らしいです」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


”黒”のライダー(アストルフォ)とともにシロウ・コトミネを追う中、一つの結論に達していた。


「ルーラー、まだ分からないの!? アイツらの居場所!」

「えぇ。シロウ・コトミネがサーヴァントなら、私の能力で引っかかると思っていたんですけど……」

「なら他のサーヴァントの反応は!」

「”赤”のランサー、アーチャーは消失。それと、”赤”のキャスターも」

「ならそのどれかだ!」


なんて乱暴な……! ようはシロウ・コトミネと一緒にいるから、どれか……又は全ての反応が消失していると。

いや、もうそう考えるしかない。あり得ないと言い続けるだけでは、状況が進まないのだから。


「アーチャーとランサーはあり得ません。彼らはヴラド三世と衝突中……ヤスフミと桜セイバーに襲われたのですから」

「二人は無事なんだね!」

「桜セイバーの反応も掴(つか)んでいるので」

「そっかそっか……やってくれるじゃん! 二人とも!」


何ということだろう。桜セイバーは近代の英雄≪沖田総司≫……アーチャー≪アタランテ≫はともかく、ランサー≪カルナ≫相手は不可能に等しい。

今の大戦でそれができるとしたら、同じ神性スキルを持つ”黒”のアーチャー≪ケイローン≫。

又はそれを飛び越えるほどの知名度補正を持つ、”黒”のランサー≪ヴラド三世≫くらいだろう。


正直、カルナと桜セイバーの反応が近しくなったとき、血の気が引いた。その瞬間だけは、ルーラーとしての職務を放棄してしまった。


願ったのは、ただ一つだけ。


◆◆◆◆◆


「ところでキャスター、西洋のチェスでは、奪った相手の駒は使えませんよね」

”そうですなぁ……変則ルールでない限りは”

「将棋やチェスのようなゲームは世界各地にありますが、持ち駒使用は将棋にのみ見られるそうですよ。
それも歴史的には浅く特異で、将棋自体も元々は使用を禁じていた。……それはなぜか」


森(もり)の中を走り抜け、一旦足を止める。息を整えながら状況把握……ジャミングは問題なし。

あとは彼女達が好き勝手に暴れてくれれば、私達に向けられる目はより少なくなるだろう。


……そもそも持ち駒とは何か。相手から取った駒を手番のとき、任意の位置に打てるルールだ。

ちょうど私と同じ時代に生きていた『大橋宗古』という二世名人が成分化したものと言われている。

最も早い説では、十一世紀にルールが存在したとも……とにかく、そんな持ち駒ルールを持っているのは本将棋だけ。


「ゲームバランス云々(うんぬん)の話を除くなら……駒を取ることへの、認識の違いですよ」

”認識、ですか”

「太平洋戦争の直後、日本(にほん)を統治していたGHQは将棋を禁止しようと動いたそうです。
相手から奪った駒を味方として再利用する……その様を捕虜虐待と称して。しかし時の名人はこう直(じか)談判をした」

”ほう!”

「駒の再利用は人材を有用に活用する合理的なものであり、それぞれの能力を尊重する、民主主義の正しい思想。
対してチェスは捕虜を殺害している。これこそが捕虜虐待である。将棋は適材適所の働き場所を与えている――」

”はーはははははははははは!”


シェイクスピアは楽しげに笑い、両手をぱんぱんと叩(たた)く。霊体化していても聞こえるって、どういうことですか。


”それは面白いですなぁ! 言われた方は顔が真っ赤でしょう!”

「さらに、チェスは女王≪クイーン≫を盾にして王様が逃げようとするので、卑きょうとも」

”ははははははは!”

「まぁこの辺りは思想の違いを杓子(しゃくし)定規に当てはめ、判別しても無意味という教訓になったわけですが……なら、この大戦はどちらでしょう」


◆◆◆◆◆


それは励ましだった。しかし、とても心強い励ましだった。


怪物である私を知ろうとするあなた。

言葉すら上手(うま)く紡げない私と、話そうとするあなた。

バーサーカーの私を、信じてくれるあなた。

離れていても、一緒に戦おうとしてくれるあなた――。


確かに幸運かもしれない。自分の弱さや醜さから逃げない……そんな強さもあるのだと、あなたは教えてくれたから。

だから走る――今度は勝手なんてしない。あなたと一緒に戦うため、全力で走る。


ここまでの幸運を殺さないように。あなたが送ってくれた信頼に応えられるように。

……でもそんなとき、霧が立ちこめる。


「ゥ……!?」


その霧に魔力が込められていること。同時にある殺人鬼のことを思い出して、目を細める。

……足に魔力を溜(た)め、踏み出しながら雷撃発生。それにより霧を一瞬で払いのけながら跳躍。

地面を踏み砕き、射出されるが如(ごと)き疾走。それが功(こう)を奏した……私達はやっぱり幸運だった。


後方・上四十五度からの襲撃を、その一歩で何とかすり抜けたのだから。ぞくりとしながらもまた地面を踏み締め、跳躍。

強引に反転して着地すると、薄着の銀髪少女が断っていた。私と同じで、あっちこっち傷だらけ……まるでつぎはぎされたよう。


「ん……タイミングってあるんだね。あんなふうに避けられるなんて」

「……ゥ……!」

「なら、こっちもちょっと狙ってみるね」


そうして少女はこちらに飛び込む。メイスを構えながら迎え撃つと、再び立ちこめる霧。


――此よりは地獄――

”ソイツは……駄目だバーサーカー! 逃げろ!”


逃げられるタイミングじゃない。逃げるにしても、この一撃だけは払いのけなくては。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「大戦は続き、今回は参加サーヴァントやマスターのターン。そして……あぁ」

あむ「その嘆きはやめろぉ!」


(相性ゲーってあるよね!)


あむ「アンタもやめろぉ! でも、あの将棋の話って……!」

恭文「混乱した夜闇の戦場……正しく暗殺者の独壇場だ。セミラミス様が特殊例だってはっきり分かるね」

あむ「まぁ、ねぇ……怖くて、直視できないけ……お化け……お化け……いやぁああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!」


(説明しよう。現・魔法少女はお化けとかホラーが駄目なのだ)


恭文「とにかく数の拮抗が崩れ始めたからこそ、状況がどんどん動いていきます」

古鉄≪この大戦も終盤に入ったところでしょうか。まだ続きますが≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


窓から身を躍らせる。なお飛行自体は魔術師ならそう難しくない。

階段を上るように、空中を踏み締めるだけでいい。


「やはり、発動せねばなるまいか」


令呪を見つめながら、見据えるのはあの空中庭園……サーヴァント戦では優勢と言うべきだろう。

蒼凪恭文と赤のセイバーが助力してくれたおかげで、赤のアーチャー、ランサーは脱落。

赤のアサシンと空中庭園の正体、シロウ・コトミネ神父の狙いも見えてきた。だが決定打ではない。


こちらのアーチャーはランサーに押さえられ、シロウ・コトミネと赤のキャスターは現在消息不明。

しかもあの庭園が見せた戦闘力……恐らく、突破口はあれによる火力で開かれる。そうなれば、城塞に施した守(まも)りなど容易(たやす)く崩される。

しかも庭園内は赤のアサシン≪セミラミス≫の領域で、そこらかしこで毒が発生してもおかしくない状況。


それもヒュドラ毒……サーヴァントでも消滅の危険が伴う猛毒だ。人間の身で食らえば、そもそも治療ができない。

特効薬は用意できても、それで毒が除去できても、そこまでの薬物反応に体が耐えきれず、ショック死する。

もちろんそんな血清を、今この状況で用意するのも難しい。精製自体は容易(たやす)くとも、逃走中だからな。


となると……実は一つ、試したい宝具がある。仮にあの庭園へ通用しなくても、赤のランサーやシロウ・コトミネ達は始末できるかもしれない。


「鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)――」


◆◆◆◆◆


「でも先生、実際にそんなことは……むしろその予言のせいで、ユグドミレニアが危機に陥っているような」

「十分あり得る。……獅子劫(ししごう)家、知っているな」

「極東(きょくとう)における魔術の大家ですよね。専門は死霊魔術で、元々はヨーロッパから日本(にほん)に流れ着いた一族」

「私も人づてに聞いたことだが、獅子劫家は日本(にほん)に流れ着いた当時、魔術刻印は消滅寸前。子ども達の魔術回路も先細りするばかりだった。
……だがそれを……悪霊めいた何かと契約を交わしたことで、復権させたらしい」

「また眉唾ものな」

「そうでもない。実際獅子劫家の現跡取りは、『絶対に子どもが作れない』呪(のろ)いにかかっているそうだからな」


……その言葉でリンが目を細める。嫌悪感と恐怖を隠そうともせず……無理もない。魔術を子孫に伝え、繁栄させていくのが魔術師の使命だ。

それは大家であればあるほど、とても重要になってくる。であれば、子が成せないというのは使命の放棄とも言える。

だが獅子劫家の場合は違う。どうやっても無理なんだ。


悪魔は寄りにも寄って、我々にとって『一番大事なもの』を奪おうとしたわけだ。


「そう……悪魔の契約には、何らかの対価が必要になる」


◆◆◆◆◆


焦りが募り続ける中、見つけたのは……”赤”のライダーと黒のアーチャー。

ケイローンとアキレウス、師弟の対決は正しく宿命と言っていい。本来であれば横やりなど無粋な死闘であり、崇高なる一騎打ち。


しかし、この聖杯戦争そのものがおかしい状況。更にこれだけ探して見つからないとなると……致し方なくあの場へ飛び込み。


「双方とも、矛を引きなさい!」


この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)から飛び降り、声をかけながらも着地。今にも飛び込もうとしていた二人の間に入り込む。


「あなたは」

「裁定者≪ルーラー≫……ジャンヌ・ダルク」

「自己紹介がいらないようで何よりです。……”赤”のライダー……いいえ、トロイア戦争の英雄アキレウス!」


旗を手元で一回転させながら、その切っ先を彼に向ける。すると脇にライダーも着地。


「”黒”のアサシン組討伐の命! それに伴う聖杯大戦の一時中断は裁定者及び魔術協会からの正式な通達です!
それを無視しての攻勢とは言語道断! あなた方も、あなた方のマスターも、神秘を隠匿する義務があるというのに!」

「何を言ってやがる。それはそちらの不始末だろうが……自分のケツは自分で拭け。それが俺らの大将が出した結論だ」

「なるほど、それを言われると弱いですね」

「ちょ、アーチャー! 君はどっちの味方なの!?」


ほんとですよ! しかも拍手を打ちましたし! 冷静に納得しましたし! でも……通達無視は駄目です! ルーラーアウトなんです!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「なお凛(渋谷)は”黒”のアーチャーゲットのため、石を溜め始めた模様」

あむ「本気過ぎる……! 今ってさ、無料配布で幾らもらえるんだっけ」

恭文「ログインボーナス、マスターミッション、メンテなどの詫び石も絡めると、月に三十くらいもらえるそうで」

あむ「あ、そんなものなんだ。アンタを見ているともっと引いている印象が」

恭文「クエストやイベントクリア時の報酬としても出ることがあるしね。体感だけどこれにもう十個くらいはプラスされていそう」


(メインの特異点だと、フリークエストも解放されますしね。
進めるので二十前後、その後のクエストで十個前後という感じでしょうか)


恭文「もちろん魔法のカードと諭吉により、課金すると無料で引けるわけで」

あむ「そのぶっ壊れた表現はいらないから! ……凛さん、大丈夫だよね。とんでもない課金をするとかは……ギャランティーをぶっ込むとか」

恭文「未成年だから、課金額もそこまでぶっ飛ばないはずだよ。あの、大丈夫なはず……多分」

凛(渋谷)「そこまで不安視しないでよ!」

恭文・あむ「「うお!?」」


(ものまね歌合戦の如く、ご本人様登場)


凛(渋谷)「ねぇ、蒼凪プロデューサー……助けて」

恭文「何々、どうしたの」

凛(渋谷)「六章の……あの、円卓の人達、強すぎ……! 特にガウェイン!」

あむ「あれ、卯月さんは?」

凛(渋谷)「卯月はレベル100茨木童子で単機がけしたって! というか、ほぼ全てのボス戦を!」

あむ「はぁ!?」

未央「しまむー、凄いんだよ……! 茨木ちゃんの育成に全勢力を注いでいてさ!
今はスキルマ目標に、絆レベル上げに勤しんでるの!」

恭文「完全にやり込み勢じゃないのさ!」


(『茨木ちゃん、今です……バスターブレイヴチェイン!』
『ふん、小娘にしては悪くはない采配だ!』)


凛(渋谷)「だから参考にならないんだよ!」

恭文「じゃあ参考になるアドバイスを……エウリュアレを育てなさい」

未央「エウリュアレ……え、でもそれ☆3サーヴァントだよね」

恭文「FGOの低レアはスキル特化しているから。ステータスとレア度だけじゃ計れない強さがある」

あむ「……だね」


(下姉様は☆3ですが、対男性サーヴァント相手では必殺兵器です。
なお新宿のアヴェンジャーも男性属性持ちなため、下姉様様でいちころでした。
本日のED:島村卯月『はにかみdays』)



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