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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第5巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/5/26)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第5巻『彼が作る世界は』


古鉄≪はい、こちらではディケイドクロスの方を紹介していきたいと思います。
ついにやって来たNEXTの世界――Amazonプライムでも見放題に入っているので、改めてチェックしつつ、追加戦闘シーンも書きました≫

恭文「HP版では流れでカットした、あの戦闘シーンだよ。僕よりも本郷さんが大活躍」

古鉄≪あの人も劇中だと強いですしね。新型改造人間には苦戦しがちですが≫


(新型だしね、仕方ないね)


恭文「というわけで、どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「でもお前はもう、関わらない方が」

「そう、だね。じゃああの……あの人達に、エクサストリーム社が何かって聞かれたんだけど」

「エクサストリーム社? IT企業の中でも急成長を遂げている会社だよな」

「そこの社長さん……風見志郎さんって言うんだけど」


……そこで嫌な予感が走る。その名前は……そうだ、さっき写真館でチェックした絵にも!


「ちはるのお兄さんなの……」

「なんだって」

≪ちょっと待ってください。その人には尋ねなかったんですか? そんな会社なら所在地も≫

「聞きに行けなかったんだよな」


本郷さんは気になることを言って、僕に取り出した携帯を見せてくる。それは既にネットに繋(つな)がれていて、一つの記事を写していた。


「エクサストリーム社、社長と社員全員が一斉失踪? え、なんですかこれ」

「ちょうど三か月前、話題になった事件だ。しかもこれは」

「ちはると、連絡取れなくなったのと同じ時期。最初はその、仕事が忙しいだけだと思ってた。でも話を知って」


三か月ってラグはそこから発生したのか。それで連絡を取ろうとしたけどさっぱりで、今日に至ると。

しかも社長は失踪状態……臭い。その上名前が風見志郎だよ?

あとはあのチェーンソーリザードだ。なるほど……もやしじゃないけど、大体分かった。


◆◆◆◆◆


――二人で安全運転しつつ、軽井沢(かるいざわ)へ到着。

高速を降り、心地良い木々の木漏れ日を浴びながら山道を走る。

いわゆるワインディング・ロードに心躍らせながら、山上の方へ。


でもそんな中、複数のバイク音が接近……バックミラーには、奴らの姿が映っていた。

オフロード型バイクに二人乗りをした、黄色い仮面ライダー達。


≪来ましたよ……別道路からもそれぞれ三台ずつ≫

「お出迎えが豪華だねぇ。さすがは秘密結社」

「いつものこととはいえ」


本郷さんは左手で上着を翻し、ベルト展開。それは前方から来る風も糧として、鋭く回転し始める。


「働き過ぎにも程がある――」


僕もどこからともなく飛んできたダブタロスをキャッチして。


「変身」

≪HENSIN≫


装着済みのライダーベルトにセット。ヘックス型の光に包まれながら、ダブト・マスクドフォームになる。


≪The song today is ”Cops And Robbers”≫


そして鳴り響く、大音量の音楽。それにギョッとする本郷さん。


「何それ!」

「勝利フラグですよ!」

「ごめん、全然意味分かんない!」


音楽に乗って、アルトもサーチ開始……僕とダブタロスにもそのデータがフィードバック。

この変則ソナー、いろいろと便利なんだよねー。これで周囲の警戒もバッチリ!


……その途端、七時方向からの飛びかかり……それをゼクトクナイガンで射撃。

エンジン部を高エネルギーイオンビームが撃ち抜き、爆散。奴らは火だるまとなって僕達の前を通過する。


でもその間に七時方向・また二時方向から次々と飛びかかってくるので、本郷さんが先行。

左に曲がり、立ち入り禁止の策をぶち破って、より広い敷地内へ……しかしさすがはサイクロン! 傷一つついていない!

幾つものエンジン音が混じり合う中、広場を高速走行。すると真後ろについた二台がアクション。


後部座席の奴が立ち上がり、左手で矢を取り出し鋭く投てき。それはあっという間に音を超え、ソニックブームすら伴う。

スラロームしながら回避すると、着弾したダートは一メートルほどの爆発を呼ぶ。


◆◆◆◆◆



「「――はぁ!」」


後部座席にいた奴らが宙返りをして、地面に着地。自ら置いてけぼりとなった。

結果搭載重量が半減したバイク四台は、その加速をより鋭くする。そうしてこちらに追いつき、左右を囲んできた。


咄嗟(とっさ)にブレーキを踏んで急減速……左右から放たれるダートを回避すると、それは僕達がいた場所で誤差なく衝突・爆発。

僕がそんな奴らを右から順に撃ち抜いている間に、本郷さんはそのまま原則を続け、後ろに控えていた二台へ迫る。


「……!?」

「はぁぁぁぁぁぁ!」


減速と加速……相反する要素を織り交ぜながら、二台のバイクは急接近。

その勢いを生かし、本郷さんは右後ろ蹴り。うち一台の操縦手目がけて、鍛え抜かれた足をたたき込む。

力ではない、改造されたメカニズムではない。ここまでの戦いで培った技術が、奴の胸元を捉え、打ち砕く。


バイクごと吹き飛んだ奴に構わず、本郷さんは再加速。僕と並びながら左のカーブを曲がり、合計五つの爆炎を捨て置いた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「なおいわゆる1号2号については『技の1号・力の2号』というのが通説です。
しかしFIRST及びNEXTでは、それが逆転。『力の1号・技の2号』となっています」

古鉄≪だから本郷さんのアクションも、劇中だとパワフルなんですよね。一撃一撃が重いカウンター型です。
逆に一文字さんは流れるような連続攻撃が得意。というわけで、そちらは是非劇場版を見て頂ければ≫

恭文「力が入っているからねぇ。そういうのが今のアマゾンズとかに引き継がれていると……思う……と……ぐふ」


(蒼い古き鉄、本日配信されたアマゾンズSeason2第8話で、ダメージを受けている模様)


恭文「と、とにかくディケイドクロスはこんな感じで……続いてはISクロスです」

古鉄≪こちらは、今回は若干箸休め。楽しく学生生活といきましょう≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


……ヤスフミと簪さんが、相当アホをやった。別世界のガンプラを富豪買いって……! 他の人には絶対バレないようお願いしよう。

そのせいか、ヤスフミと連絡が取れない……というか、タマモさん曰(いわ)く『今は邪魔しない方向で』という話らしい。

や、やっぱりあの、篠ノ之さんを奪う感じの弄りが駄目だったのかなー。ちょっと反省しながらも、わたしとラウラは医務室に。


山田先生がついているんだけど、困り気味にため息を吐いていた。でもわたし達に気づき、すぐベッド脇の椅子から立ち上がる。


「デュノアさん、ボーデヴィッヒさん」

「篠ノ之さん、状態は」

「とりあえず……淫夢は終わったみたいです。えぇ、紅椿を説得したので」

「……貴様が原因だったのか……!」

≪よめよめ!≫

≪いえ、ギャグ的にすれば問題ないかと≫

『大ありだから!』


まぁ乗っかったわたし達もアレだけどね!? でもあれは大問題だと思うなぁ! あ、明日でいいから……ヤスフミにも謝ろうっと。

とりあえずその、買ってきたガンプラ作りで引きこもらないよう、頑張る形で。


「……まぁ、的確ではあったけどさぁ。あれで聖女妄想も砕けたわけで」

≪ならこの子、もうすぐ目覚める感じ?≫


……でもないらしく、山田先生と紅椿が顔を見合わせる。


「結論から言え。やり過ぎたのだな」

≪愚物は傷物にされながらライアーの前で≫

――(ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!)――

≪と叫んだのがよっぽど衝撃≫


とりあえず馬鹿にはげんこつー! ……でもいたー! ついやっちゃったけど、コイツは金属だった! メカだった!


◆◆◆◆◆


「……なぁ、これはマジで大丈夫なんだよな」

「あっちの恭文も協力してくれたらしい。全てにおいて合法だ」

「全てにおいてアウトッスよね……! あぁ、でもカンザシも」

「姉として、いろんな世界の法則にごめんなさいってしなきゃ……!」

「ま、まぁまぁ! 世界を救った報酬と考えれば安いもの……なのかなぁ!」

「……しかしいい世界だな。まさかHG バーザムが出ているとは」


なおダガーレオモンもレオモンに進化して、バーザムっていうのを作っていた。蒼くてごついガンダムなんだけど。

あれ、ガンダムじゃないのか。うぅ、アニメとかやっぱり詳しくなくてー。


「そのバーザムっていうの、そんなにレアなの?」

「Zガンダムの後期に出た機体なんだが、そもそもプラモで出ていないんだ」

「御主人様曰(いわ)く」


タマモさんもえっと、HGUC ガルスJっていう狐みたいなものを作っていた。

ニッパーでパーツを切り落とし、その後を金属ヤスリで処理しつつ補足。


――プラモどころかリアル・SDを問わず、ほぼ全ての関連商品でスルーされまくっていてね。
立体化されたのはガシャポン戦士などの関連商品で三回。ガンダムMk-IIとの共通項を多めにしたGFF版を入れても四回だけ……!――

「という、手に入れるならスクラッチするしかないって状況みたいです。アニメ化してから二十年近く経(た)っているのに」

「ヘイアグモンが作っているF91や、ヒメラモンのF90もHGサイズでは出ていない希少品。ゲットしない理由がなかったわけだ」

「F90はいいぞ……まさか武装が全部揃(そろ)っているとは……! ふふふふ……ふふふふふふ……」

「ヒ、ヒメラモンがトリップしてる……」


ヤスリがけをしながら、心から楽しげなヒメラモン。でも余りの夢中さに佐田先輩も……お姉さん達もどん引きです。

というか、今日ドンパチした直後にこれって! ……いや、いつでもリラックスできるのはいいことだけど。


……そうよね。もう決戦も近づいているわけだし、気を抜けるときに抜いておかないと。


◆◆◆◆◆


今日の朝食はイギリスの一般的な朝食≪イングリッシュ・ブレックファスト≫。

もう御存じかもしれないけど、イギリスのご飯は噂(うわさ)されているよりずっと美味(おい)しい。……まぁ、独特なものがあるのは確かだけどね。

中でも朝食は力のいれ具合が凄(すご)い。イギリスで一番美味(おい)しいのは朝食という言葉すらある。


伝統的な朝食は、起き抜けに飲む一杯の紅茶から始まる。


出されるのは、ワンプレートにどっさり載せられた料理の数々。

目玉焼きなどの卵料理にベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、焼きトマト、トースト――。

ここにポテトなども付け加える場合もある。基本的にはフライパン一つでサッと焼いて作れるのも特徴。


労働者向けの食べる力全開な組み合わせだけど、これがまた美味(おい)しいのよ。力がみなぎってきてさー。


「旦那様、お味はいかがですか?」

「とっても美味(おい)しいです!」

「思い出すなぁ、イギリスでの旅行を……もぐもぐ」

「えぇ。この味、このパワーこそイギリスです」

「まぁ良妻的には和食が好きですけど、これもまたよし……戦いの翌日に出す料理としては、いい仕事をしています」

「それは何よりです」


……なお、僕とセシリア、タマモには、チェルシーさんが笑顔で付き添ってくれていた。でも怖い……今の僕には、その笑顔がとても怖い。

というか、さらっと旦那様呼びって! 一体どういうことなの!?


「恭文、よかったな。毎朝チェルシーの朝食が食べられるぞ」

「あぁ、何という幸せだ……いかん、最近堕落しているかもしれん」

「いいじゃないか。美味(うま)いんだから……チェルシー、お代わりはできるか」

「もちろんです」

「助かる!」


ちょ、ヒメラモン達がすっかり飼い慣らされてるー! 胃袋を掴(つか)まれてほっこりして……チェルシーさんの笑顔が深くなったー!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「いやぁ、実に平和な学生生活だね」

ジャンヌ(Fate)「どこがですか!? 明らかにアウトなんですけど! ……そういえば本編でもガンプラの発展具合は」

恭文「こんな感じだよー。AGEも鮮烈な日常Third Season第5巻でやったけど、わりとニッチなのも出ている流れ」


(優しい世界ー)


恭文「じゃあもういっちょ、ISクロスの方をいってみようかなぁ」

古鉄≪これ以外にも楽しいシーンがありますしね≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

目が覚めると、私は。


「……!」


神社の境内にいた。七月らしい柔らかな夏日も感じながら、辺りを確認。ここは……いや、事前資料で確認したぞ。


「篠ノ之神社……篠ノ之さんの実家だね」


すると左横に現れるのは、シャルロット。苦笑気味に自分の両手をにぎにぎし、その感触を確かめていた。


「あぁ。……紅椿、聞こえているな」

『はい。お二人とも、間違いなく愚物の深層意識にダイブしています』

「うん、分かるよ。この感覚は……ラファールとオーバーレイにアクセスしたときと同じ」


だが現実そのままだ。今は……朝か? さっきも言ったように、夏日にしては柔らかい。

だが確かに、皮膚に突き刺さる熱さを背にしつつも、私達は神社の中を歩いていく。


……すると左側から声。自然と足がそちらに向かっていく。しかも複数……一体どうしたのかと思っていたら。


「……よし、今日はここまでだ!」

『ありがとうございましたー!』


道場らしき場所から、次々と子ども達が出ていく。というか、今の号令は嫁の声?

開かれた道場入り口から中を見ると、そこには嫁と篠ノ之が……!

いや、嫁と言うのはふさわしくないか。織斑一夏……篠ノ之が心を許したライアー・サマンワだ。


篠ノ之は長い黒髪を揺らしながら、そっと織斑一夏に寄り添っていた。


「一夏、朝稽古の指導、御苦労様」
「おいおい、また呼び方が戻ってるぞ」


「あぁ、そうだったな……あなた」


コイツら、いつ結婚したんだ!


◆◆◆◆◆


「クラス代表者は対抗戦だけでなく、生徒会の会議や委員会への出席……まぁクラス長と考えてもらって構わない。自薦他薦は問わない。誰かいないか」

「はいはいはーい! 僕がやりまーす!」


八神が右手を大きく挙げてアピール。その姿はやる気に満ちあふれていた。

まぁそこはいい。押し問答が続く中、山田先生が他の推薦者を募る。


「――それじゃあ他にいませんか!? このままでは無投票当選ですよー!」

「織斑くんを推薦します!」


うちの女子達が次々と手を挙げる。


「私もそれがいいと思います!」

「え、俺!? あの、ちょっと待ってくれよ。クラス代表なんて」

「他にはいないか? いないようなら八神と織斑のどちらかで決めるが」

「納得できませんわ!」


その声をあげたのは、教室の後ろ――窓際の席にいるセシリア。

そちらを見るとセシリアは不満げな顔で、左手で胸を押さえていた。


「このような選出は認められません! 男だからという理由で、この方をクラス代表に推薦!? とんだ恥さらしですわ!
このセシリア・オルコットにそのような屈辱を、一年間味わえと仰(おっしゃ)るのですか!」


それは男への、日本(にほん)への侮辱そのものだった。その傲慢な有様には、ただただ怒りを持ってしまう。


◆◆◆◆◆


「はぁ? 誰だよそれ。お前の親戚か」


その言葉で、なぜか先生方も含めた全員がズッコケた。


「馬鹿か! 脳みその代わりに、ふやけたパスタでも頭に詰まってるの!?
何でISのことはそれとしても、フィアッセさんのことを知らないのかな!」

「本当ですわ! ISのこと以上に一般常識でしてよ!? もう冗談抜きで無人島に流されていたとしか思えませんわ!」

「そんなのはどうでもいいだろ」


どうだっていいことなので、断言してやった。その上で、男として宣告する。


「今大事なのは、お前達が先生達に無礼を働いたことだ。……今すぐ謝れ」


俺の正義を……この場での正義を。だが奴らは顔を見合わせ、失笑。


「何がおかしい」

「織斑一夏、今のは宣戦布告と見なしたから」

「どうしてそうなるんだ。お前だって今のは聞いていただろ、セシリアが」

「全面的に正しいね。で、全面的に間違っているのは先生達……あ、ついでに篠ノ之箒もね」

「な……! おい待て! 箒は今この場では関係ないだろ!」


どういうことか、それが本気で分からない。すると八神は哀れむような目を向けてきた。


「え……本当に説明していいの? 大恥をかくけど。みんなどん引きだけど」

「いいから言え! どういうことだ……なぜ箒まで巻き込む!」

「巻き込まれているのは僕達の方だよ」

「ふざけるな! 今この場で、この話を始めたのは」

「違う違う、”そこからスタート”じゃないって。……本当に、説明していいんだね」

「二度も言わせるな!」


すると八神は愉しげに笑いながら、右指を鳴らし。


「仕方ないので説明するけど、男女同居状態が開始された最大の原因は」


びしっと窓際を指す。こちらに背を向け、我関せずの箒を――。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ジャンヌ(Fate)「あれ……これは」

恭文「そう……ISクロス同人版の最初期です。なぜ、またこの話をやるか。
その辺りは本編を読んで頂いて……なおさすがに最初期のものをそのまま載せると長すぎるので、ダイジェストです」


(そう、サクサクダイジェストです)


恭文「地獄は続く……いぇーい!」

古鉄≪あぁ、やっぱりテンションがおかしくなって……≫

ジャンヌ(Fate)「ならマスター、今度は私の膝枕です」

スカサハ(アサシン)「貴様は明日だ」

ジャンヌ(Fate)「ぐ……!」


(何事も割り込みは駄目です。
本日のED:『マリオがスターを獲得したときの音楽』)









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