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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女の鮮烈な日常TS第5巻 経過報告:02(サンプルあり)(2017/5/21)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Third Season05『リミットブレイク』



古鉄≪というわけで、鮮烈な日常Third Season最終刊の完成報告です。
まだ五月ですけど、三十二度とか三十度とか……正直耐えられないので、クーラー発動中≫

恭文「近年の夏日はほんと、防げないと命に関わるから。なによりうちは……オール太陽炉! ばっちこーい!」

古鉄≪去年の年末、フェイトさんとふぇーがトランザムさせて大変でしたけどね≫


(以前の拍手ですな。なお二人はその結果、太陽炉への出入り禁止を言い渡されました)


あむ「うん、それはそうだ。年末で家電のほとんどが壊れるって、あり得ないから」

恭文「あむとスゥ、リメイクハニーにはまたまた助けられました……!」

古鉄≪そんな過去も懐かしみつつ、次のサンプルにいきましょう、どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


午後九時半――ビアガーデンで一人飲んでいた美波に呼び出され向かったところ、それはまぁ馬鹿な話をしていたわけで。

更に卯月やアーニャ達からも事情を聞いて、僕もショウタロス達とソーセージをかじりながら、ただただ首を振るしかない。


「……ねぇやすっち」

「何よ、魅音」

「その武内って奴、馬鹿なの!?」

「スイーツ(笑)なんだよ、哀れんでやろうか」

「いや、そんな三十代に近い男がリーダーってのは、もはや悲劇だろ」


部活メンバーでもある美波がヘコんでいると聞いて、魅音と圭一も快く来てくれた。

なおさすがに夜も遅いということで、梨花ちゃん達はホテルで待機です。え、レナと詩音? 悟史もどうしたのかって?

本日の罰ゲームが相当心を抉(えぐ)るものだったらしく、恥ずかしい格好のまま動けなくなっているそうで……コイツらぁ。


「もうね、ホント腹が立つのよ! そんな姿勢でいられたら、私達まで同罪として疑われるってのに!!」

「あ、どうぞ!」

「ありがと」


圭一はファン代表としてお酌。美波さまにすっかり傅(かしず)いていた。婚約者の魅音が隣にいるってのに。


でもそれも仕方なかった。圭一達との部活で相当発散したはずなのに、それを一気に復活させるって。


◆◆◆◆◆


「……なぁヤスフミ、実際問題として本当に無理なのか」


ショウタロスも現状を気にしてか、僕の前に出て腕組み……渋い顔を付き合わせてくる。


「武内の言うことも分からなくはないぞ? 今まで散々世話になっておいて、アッサリ切り捨てるってのも違うだろ」

「実際常務と今西部長は黒いでしょ。ちひろさんは巻き込まれ事故同然だけど」

「まぁ、そうだけどよぉ」

「それと勘違いを訂正しておこうか。……ぶっちゃけ今西部長達じゃなくてもいいのよ。今回の更迭と査問委員会は」

「はぁ!? そりゃ、どういうことだよ!」

「そう……この件は単なる処罰じゃない」


さすがに魅音は分かっていたらしく、仕方ないと言った様子でお手上げポーズ。


「常務派への宣戦布告であり、これ以上の暴挙は許さないという”示し”だ。
その部長さん達とCPはこれまでの経緯から、一番の攻撃対象にされただけだよ」

「おい、待てよ魅音! それだと……!」

「そう! 処罰を逃れることはまず不可能! じゃなかったら一番分かりやすく、誰もが納得する生けにえなんて用意するわけがない!」

「……有罪前提の裁判なのね。見せしめを作ることで、反対派の総意を纏(まと)めて常務達に対抗を企てている」

「マジかよ……!」


その通りと圭一達も揃(そろ)って頷(うなず)くと、ショウタロスは悔しげにソフト帽を被り直した。


◆◆◆◆◆


「……で、これからのことだけど……やっぱ杏ちゃんが言うプラン、採用かな」

「生き残るという意味では、一番可能性が高いですし。……この背景には961プロの乗っ取りがあります。
現状のままでは隙(すき)だらけですから、絶対に備えは必要です」


そういう意味でも今西部長やちひろさん、CPに対する査問は適切だと思います。

だって四月から続いている≪一番大きな問題≫とも言えますし。しかも今、重しでもあった今西部長の存在は消えた。


「今西部長とちひろさんの存在はCP……いいえ、美嘉さん達他部署のアイドルにとっても、もはや足手まとい以下の邪魔者です」

「卯月、その言い方は」

「部長達が犯したミスのせいで、家族の理解も崩壊し始め、これまでの努力が水の泡になりかけているんですから。
……凛ちゃん、査問委員会で説得するとか言ってましたけど、その辺りを分かってますよね」

「でも、部長達に助けられたのは事実だよ? ……私はやっぱり、アイツの言う通りだって思う。
もっと部長達の言葉に耳を傾けてもいいはずだ。美城常務だって、きっといい一面もあって」

「じゃあはっきり言います。アイドル部門の誰も……現状で今西部長が戻ってくることを望む人間は”一人も”いません」

「――!」


その恩知らずが部門全体――それこそプロデューサーさん以外だと通達すると、凛ちゃんは半笑い。さすがにあり得ないと、必死に笑って取り繕う。


でも私が何も言わずに黙っていると、凛ちゃんは独りでに不安へ陥り、疑いを強めていく。……恭文さんから教わった落としのテクニックです!

不安をぶつけて、あえて黙り『それ以上語ることがない』的な圧力をかける……すると自ら墓穴に落ちていくんです!


◆◆◆◆◆


「となると……気になるのはその”動機”だね」

「あぁ。恭文、ショウタロス達も何か知ってるだろ」


ショウタロス達も含めて問いかけてきたので、ショウタロスも改めて察する。そう……長山専務達は”アレ”を知っている。


「あの、魅音ちゃん、圭一くんも……動機って。というか、恭文くん!?」

「なんで僕だけ語気が荒くなるのよ……」

「くくく、愛されてるねー。……じゃあまずはわたし達から。長山専務達がこのタイミングで、強硬姿勢を示した理由が一番気になるね」

「そこは、魅音ちゃん達でも予測できないの?」

「大体はできるよ。一つは単純に準備。常務達が次に行動を起こすよりも速く、部門全体を囲い込むのが目的。その上での思考誘導も含めてね」

「思考誘導?」

「分かりやすい生けにえ≪CP≫を捧(ささ)げることで、部門全体に危機感を抱かせ、これ以上常務に荷担する問題人物が出ないようにするんだよ。
もちろんがん細胞≪常務派≫を駆逐することで、滞りかけた活動の再開促進も促す」

≪その最も足る例≪今西部長≫が消えるだけでも、御両親の心証は大分変わりますしね≫


そう……長山専務達のやり方は、悪く言えば恐怖政治だ。見せしめのギロチンと何ら変わらない。でも、有効な手立てではある。

卯月のお父さん達も言っていたでしょ。処罰すべき人間を処罰せず、放置している状況はあり得ないってね。

でもそうじゃない人がいるなら? たとえ小規模であろうと、美城常務の腹心≪今西部長≫にメスを入れる人がいるなら?


そういう意味でも、生けにえは必要だった。もちろんその後に備える意味も含めてね。


「恐怖ってのは集団を律する上で、一番使い勝手のいい感情だ。その上で常務達の行動に対し、明確な反旗を翻す。
……でも示すのは恐怖じゃないよ? そもそもそれを仕掛けたのは常務達。そのカウンターの誕生も意味するんだから」

「乗っ取りの動きがあるのなら、黒井社長に同調するのも手だよな。少なくとも今の会長達よりは信用できる」

「そういう意味では長山専務達の方針も定まっているね。……会長達を完全に見限っているってことだ」


サラサラと出てくる魅音と圭一の考察に、美波も舌を巻く。まぁ、この二人ならこれくらいはね。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……あんた、卯月さんに何を教えているの」

恭文「帝王学を少々」

あむ「バトスピ覇王か!」


(げし!)


恭文「では、CPの動向はこの辺りにして……大会関連のサンプルに移りましょう」

古鉄≪今回は追加シーンもさほどありませんが、ちょこちょこと手を加えています。そんなところを中心に……どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


今日は試合もないが大事な準備期間。

ある者は英気を養い。

ある者は死力を尽くし――。

それぞれの時間とやり方で、最後の予選ピリオドに備える。


かく言うボクも、ケンプファーアメイジングの調整が一段落。

午前十時――選手村のトレーニングルームで、メイジンと蒼い幽霊は揃(そろ)ってウエイトトレーニング中。

揃(そろ)ってというか、たまたま並んでしまったらしい。会話もなく黙々と動く二人を見て、苦笑しながら近づく。


「やぁヤスフミ、朝から元気だねぇ」

「そりゃあもう……昨日はギリギリ過ぎたし、鍛え直しだよ」

「じゃあ……彼女は」


そこでつい気になるのは……ヤスフミの隣にいる、トレーニングウェアの女性だ。確か346プロのアイドル:新田美波だったね。

彼女もライトブルーと白のジャージ姿で、メイジンと同じようにバタフライをしていた。


「あ、お構いなく。恭文くんのツテを借りて、使わせて……もらっている、だけなので……!」

「そうかい。……何かあったんだね」

「……馬鹿な親玉を持つと苦労するって感じ」

「どこの世界でも同じだね、それは」

「ならば私も胃袋を鍛えよう――もぐもぐ」

「お前はもう十分インフレしてるだろ……」

「お姉様、ここでベーグルをもぐもぐしないでください。鬱陶しいです」


そんなわけでヤスフミと彼女は、超重量級でバタフライをしていた。

しかも結構軽々と……さすがは忍者。いや、この場合新田美波に驚くべきだろうか。


これは純粋な筋力というより、効率的な身体の動きで補っているようだね。相当運動が好きなのは、その動きからもすぐ理解できた。


◆◆◆◆◆


「「バトルじゃあ!」」

「……え?」

「ちょ、凛ちゃん! 未央ちゃんー!」


Vサインで飛び込む二人に釣られて入り、男性にお辞儀。

……もしかして二人とも、私のために……凛ちゃんのキャラじゃありませんし、今の。


だったら気張らないと。ガッツポーズで気持ちを取り直してから、改めて男性に挨拶。


「いや、いきなりすみません。実は知り合いの激励に来たら、ちょっと見かけたもので」

「ねね、シミュレーションより実戦だよ! バトルしようよ!」

「え……ですが、御迷惑では」

「いやいや、ちょうど私達も血が疼(うず)いていて。もちろん破損がないよう、シミュレーションモードでも構わないけど」


男は数秒思案するが、笑顔で頷(うなず)いてくれる。


「ありがとうございます。では……もしよろしければ、通常モードでのバトルをお願いします」

「こっちこそありがとう。……いくよ、トールギス」


凛ちゃんはトールギスIIを取り出し。


「じゃあ誰からいく?」

「あ、できれば三人御一緒で」

「え……いいんですか!?」

「少し勘を取り戻したいので、まぁスパルタ的に」

「そっかそっか、なら遠慮なくいくねー! ……行こう、サンドロック!」


凛ちゃんもサンドロックを取り出し、私もガンダムを取り出す。

なおリペイントして、リアルタイプカラーにしてみました。えへへへ、ちょっとお気に入りです。


「私もガンダムで頑張ります!」

「しまむー、それって」

「リアルタイプカラーです!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


第八ピリオド直前――ともみとツイスターゲームを楽しんでいたところ、魅音から電話がかかった。

それで軽く話した上で、携帯を仕舞(しま)う。


さて……体も適度のクールダウンしたところで。


「ともみ、中断してごめんね」

「ううん。でも……ちょっと汗、ですぎてる感じだから」


ともみはもじもじしながらも、シャワールームを指差す。え、えっと……。


「一緒にお風呂……いいかな?」

「……うん」


それでともみが顔を赤らめ、目を閉じるので……床に座り込みながら、甘いキスを交わしていく。

――ともみの身体は、やっぱり彫刻みたいに奇麗で……胸の盛り上がりや腰のくびれ、お尻のラインは陶磁器を思わせる。

それもこれも、日々ともみが重ねているトレーニングゆえで。最近では基礎体力だけなら、フェイトやティアナにも迫ろうとしているし。


そう言えばオフトレでも実際、アスレチックはいい勝負だったんだよなぁ。そんなともみと一緒に汗を流し、身体を洗いっこ――。


ともみの芸術品みたいな身体に触れて、洗って……それがその、嬉(うれ)しいのと同時にどきどきもして。

背中や腕、お尻や足を洗って……次は、前。ともみも同じように洗ってくれた上で、一緒に、向き合って……。


「……ともみの身体、やっぱり奇麗」

「ん……嬉(うれ)しいよ。それにその、恭文さんも……いつも、たくましくて……私、いっぱいにされて」


そ、そう言いながら下を見ないで……! 絶対違う意味になってる! いや、あの……ともみが奇麗だから、元気になってるけど。

ドキドキしながらも首や胸、お腹(なか)をスポンジで優しくこする。艶のある肌が泡に包まれ、磨き上げられる様は何だか楽しくて。


「……そう言えば前に、ミキちゃんにスケッチされたとき……あったよね」

「あー、あったあった。ともみがグラビア用の水着を試着したときだ」

「恭文さん、そのときも奇麗って言ってくれて……スケッチしかけたけど、フェイトさんがまたエッチな勘違いをして」

「あったねぇ……!」


ようするにその、エッチしているところを撮影……馬鹿じゃないの!? スケッチだよね!

そもそもヌードモデルと考えても失礼だから! 知り合いにいるもの! とある画家さんの、専属ヌードモデルな人! 今はすっかり奥さんだけど!


◆◆◆◆◆


「それが、あなたのレベルです……チナさん」


わたしの震えを見抜いたかのように、セシリアさんが厳しい視線を送る。


「いえ、レベルは関係ありませんか。……あなたは周囲に変わることばかりを望み、自分で戦おうとしなかった……卑劣ですわ」

「セシリア、さん」

「でもあなたはそんな自分を知って、変わろうとしている。当然失敗もあるでしょう。でも、あなたの星を忘れてはいけません」

「わたしの、星」

「このわたくしに一撃を入れたときの気持ち……もう一度よく思い出しながら、明日の試合も見るんですよ? 目を背けることなく」


視線と同じ厳しい言葉。でも……セシリアさんの言葉は、とても優しい。

わたしは駄目な生徒なのに、見捨てず諭してくれる。失敗するのも、分からないことがあるのも当然。

挫(くじ)けそうになるときもある。でも最初の気持ちは忘れちゃいけないって……その言葉が嬉(うれ)しくて、涙ぐみながら頷(うなず)く。


そうだ、まずは明日。

イオリくん達のバトルを……どんな結果に終わっても、必ず最後まで。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「というわけで、流れ自体は同じ……でもセシリアとチナのバトルでいろいろ変更を入れたので、チナはより悩む形に」

古鉄≪答えが分かっているからこその苦しさですね。それでもここでもう一皮剥けていきます≫


(思えばチナの描写は大変だった……! ガンプラに詳しくないから、戦闘シーンのあれこれも詳しくやっちゃ駄目だし)


恭文「レイジも似たようなところがあるから、セイ・レイジ組の戦闘は大体セイの描写だしね」

古鉄≪機体名とか説明できないの、辛いですしね≫

あむ「そんなこと考えてたんだ……!」


(『そのためにナレーターがいますよー』)


あむ「アンタはホイホイ出てきちゃ駄目じゃん! そしてカテドラルはまた苦戦……」

恭文「HP版でもやったけど、僕なりのカテドラルでの型がまだ見つけられてないからね。まぁそこもおいおい……」

古鉄≪Fore Season……はアレですが、HP版もそこを念頭に置いて、新機体を準備していますしね≫

あむ「ここで!?」

恭文「ある意味原点回帰だよ」


(現在、ちょこちょこリアルで準備中です。少しずつ、少しずつ……!
本日のED:栗林みな実『君の中の英雄』)






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