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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ゴーカイジャークロス第5巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/6/21)
[TOMATO] とある魔導師と古き鉄と豪快な奴ら 第5巻『道を教えて』



恭文「というわけで、豪快な奴ら経過報告です。それといんふぃにっとIIをご購入いただいたみなさん、本当にありがとうございました」

(ありがとうございました)

恭文「なお豪快な奴らは来月出す予定……テッキイッセンマンも出て」

あむ「出てくるなぁ! というか、それアンタじゃん! アンタのことじゃん!」

恭文「はて、何のことやら……テッキイッセンマンはテッキイッセンマンでしょ」

あむ「やかましい! ……で、今回は」

恭文「本編の紹介だよ。どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


そこで、赤ジャケットを着た茶髪の男性が、わたくし達に手を振りながら飛び込んできた。


「おい、誰だアレは」

「またヤスフミの知り合いかなぁ。……ヤスフミー、お友達がきたよー」

「だからなぜいちいち僕を疑……う……ああぁぁあああああぁぁああぁぁぁぁ!」

「……やっぱり知り合いかよ」


呆(あき)れながらもマーベラスさん達も近づいて、お二人を見守り。


「まさか、激走戦隊カーレンジャー……レッドレーサーの陣内恭介さん!」


……見守っていると、わたくし達的に聞き捨てならないワードが飛び出た。


「そうだ! 初めまして、蒼凪恭文君……そしてゴーカイジャー!」

「激走……戦隊!? じゃあアンタ、スーパー戦隊の仲間!」

「あぁ! 早速だが、君達に俺達カーレンジャーの≪大いなる力≫を渡そう!」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』


それもあっさりと譲渡宣言!? こ、これは……余りに急展開すぎます!


◆◆◆◆◆


「ただし!」


そこで恭介さんは、赤いジャケットを歪(ゆが)ませ……僕達に極めて低姿勢。


「……ちょっと手伝ってほしいことがあるんだ」

「分かった。……誰を倒せばいい」

「お前でいいんだな。分かった……だがここでは人に迷惑がかかる。ちゃんと安全なところでやろう」

「なんで暴力沙汰で考えるの!? 宇宙人ってみんなこのノリか!」

「ちなみにカーレンジャーが戦っていたのは、宇宙暴走族ボーゾック……おのれらの同類だね」

「暴走族と一緒にすんじゃねぇよ! 認識がガバガバすぎるだろうが!」

「あれ……待ってください。宇宙からの侵略者というのは、ザンギャックだけでは」


あぁそっか。アイム達、やっぱりその辺りはサッパリ……というわけで解説しよう。


「そうでもないのよ。ギンガマンって戦隊は宇宙海賊と戦っていたし、ハリケンジャーは宇宙忍群ジャカンジャ。
そもそもデカレンジャーのみんなだって、アリエナイザーの専門家でしょ? 戦隊の敵で宇宙人ってのは、むしろポピュラーなのよ」

「……だから余計に、わたくし達を警戒していたのですね」

「アカレッド絡みの事情も鑑みると、余計に納得だよね。じゃあえっと……キョウスケさん」

「あぁ!」


恭介さんは、非常に嬉(うれ)しそうなサムズアップ。それでルカや質問したハカセ、軽く引いています。


「ボク達に頼みって、一体」

「あ、そうだ。荒事じゃないのよね。だったら」

「何、簡単だ。今から俺と一緒に……京都(きょうと)へ行こう!」

『――京都(きょうと)ぉ!?』


◆◆◆◆◆


「聞け人間ども! この地はザンギャックの地球上前線基地と定める!」


そんなことを言うのは、両手が甲羅みたいになっている金色怪人……行動隊長か! なんというか、カブトガニかな?


「な、何を言ってるんだ! 和平交渉はどうした!」

「あんな阿呆(あほう)王子の言うことなど、知ったことか! ザンギャックとは暴力であり、秩序であり、破壊であり、正義!
ゆえにその歩みを止めるものはなく、貴様ら地球人は虫けらの如(ごと)く踏みにじられるのみ! ……やれ」


それで工事現場の人達を、ゴーミン達が一気呵成(いっきかせい)に襲って……それにいても立ってもいられず、全力疾走で飛び込む。


「そんなことさせるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


大声を出して、奴らを引きつけながら滑り込み……セーフ! 作業員のみなさんへの攻撃が止まったところで、素早くセルラーを取り出して変身!


「ゴーカイチェンジ!」


……でもそこで気づく。

自分の手が空ということに。


「……そうだったぁぁぁぁぁぁ! ゴーカイセルラーとキー、マーベラスさん達に預けたままだったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「何だ、お前は」


頭を抱えたけど、もう止まることはできない。身構える奴らを指差し、堂々と宣言。


「よく聞け、ザンギャック……そしてカブトガニン!」

「誰がカブトガニンだ! 俺は行動隊長オソガインだぁ!」

「オレは海賊戦隊七人目の男……の予定の……伊狩鎧! またの名を――」


両腕を鋭く動かし、一回転! そのまま見栄切りー!


「ゴォォォォォォォカイ! シルバァァァァァァァ! これ以上工事の人達に、手出しはさせない!」

「馬鹿か……変身もせず」

「心が戦隊ならば、何の問題もない!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「問題大ありじゃん! 変身できないのに戦うって!」

恭文「あむ、それは無駄なことだ。この男、子どもを助けるために平然とトラックへ飛び出すから」

あむ「そうだったー!」

恭文「それよりも問題は……!」


(蒼い古き鉄、わなわなと震えてテーブルをどん!)


恭文「あいつ、やっぱり僕を勘定に入れてやがる! 僕は海賊じゃないっつーの!」

あむ「恭文、諦めよう?」

恭文「なんでだぁぁぁぁぁぁぁ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


……ついに来たか。時間保護局・本部最奥で待機していた、戦闘型ドリルタンクが浮上。

空に展開したゲートを突き抜け、そのまま時を超えていく。

青色に巨大なドリルを携えた船は、豪獣ドリル。期待各所に備えた計十二門のビーム砲≪豪獣キャノン≫と、機首のドリルが武器だ。


豪獣ドリルはそのまま二〇一〇年へ――竜也(たつや)がいる時代に現れる。ここについても時間的問題は存在しない。

だが、なんかこう……因果ではあるよなぁ。いつの間にかオレ、見送る立場になってんだから。


リュウヤ……タツヤの遠い遠い子孫になるが、ソイツがいろいろやっていた立場に、今のオレがいるわけで。

というかオレ、こんなキャラだっけ? こういうのはユウリにお任せと思っていたんだが……はははは。


「頼むぞ、豪獣ドリル……さて」


いつの間にか、オペレーションルームにはもう一人……振り返ると、そこにはデンライナーのオーナーがいた。


「珍しいですね。あなたがここに来るなんて」

「いえ……少々お聞きしたいことがありましてね。時間保護局・レンジャー部隊長……土門太郎さん?」

「その名前は二〇世紀に置いてきましたよ。オレはただのドモンです」

「ではドモンさん……私も時の運行に携わる者です。多くのことを黙っている姿勢については、とやかく言うつもりはありません」

「助かります」

「ですが」


ステッキをこつこつ叩(たた)きながら、オーナーは厳しい表情で……静かに、オレの脇を取る。

逃げは許さない、嘘も許さないと……そう言いたげに睨(にら)みながら。


◆◆◆◆◆


豪獣ドリル、豪獣レックス……ドリルは≪タイムマシン≫、レックスは≪ドラゴンシーザー≫モチーフか。

でも、それが底じゃない。豪獣レックスは胸元の錨(いかり)マークを輝かせ、両前足と頭部を……内蔵されていた首のブロックごとパージ。


首内部が回転。ブロック状の頭部と首は、腕のように展開。

そう、腕だった。頭部上部と後部が観音開きして、中から五本指の手が出てきたから。


尻尾も根元からパージ。

折り曲げられていた両膝は、人のようにしゃきっと伸びる。

ボディ右側にパージされた尻尾、左側に頭部ブロックがセット。


胸アーマーが前方に開かれると、折りたたまれていた頭部が展開・設置。

赤と銀を基調としたもので、両サイドに二本角。前頭部に錨(いかり)マークのエンブレム。

フェイス部は口がなく、牙っぽい意匠も組み込まれたもので、ライトグリーンの瞳が鋭く輝く。


『完成! ごぉぉぉぉぉぉぉぉう! じゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!』


生まれた巨大な神は、右手となったドリルを回転……天に突き立てながらも、逆袈裟に振るう。


『じいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!』


これは……! 大獣神にアバレンオーを合わせたものか! 三大変形はタイムレンジャーのタイムロボ! 未来の科学、すげー!


◆◆◆◆◆


慌ててスタジオの方へ入ると……地面に、穴が開いていた。

そしてみんなが激戦を演じた中心部には……!


「何あれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

「まさか、アルティメットクリスタル!」


緑色のアルティメットクリスタルが、穴から飛び出していた。何事かと入ってきたスタッフ達もざわざわ……。


『間違いないわよ、ダーリン!』


そこで脇にミカファールとイスフィールが出現。なおアポロドラゴンも、やや疲れ気味に登場。


『バリバリに来てるわよ……アルティメットの気配!』

『ですが、なぜこのタイミングで……』

「なんでもいいわよ! 今度こそお宝いただきー!」


ルカが全力疾走で、アルティメットクリスタルに触れようとする。


『おい、待て! ソイツは』


……その瞬間、クリスタルが淡く輝き、白虎の幻影が浮かぶ。更にその背後には、より強大な気配を感知。

白虎が七本の尻尾を……それに結わえられた刀剣を振るい、暴風を起こす。それにルカは容易く吹き飛ばされ。


「ルカ!」


慌てて走り込み、その身体をキャッチ……よし、無事!


「大丈夫?」

「な、なんとか……というか、やっぱりあたしじゃないのぉ!?」

「”二体分”だしね、簡単じゃないんだよ」

「二体?」

「……今攻撃した奴の奥に、もう一人いる」


まぁアポロドラゴンのデッキにも、ヒノコとかがいたからなぁ。それ自体は驚く必要もないけど……さて、これは別格だ。


『へぇ……旦那の気配を察知できるんだ! 人間にしては面白いね!』


なんだ、この遠藤綾さんボイスは。周囲を見渡す……必要はないか。かかってきた声は、正面からだ。

……そしてクリスタルが輝き、その姿を現す。それは先ほど攻撃してきた、七尾の白虎……!


『でも当然なのかなー。君、他のアルティメットもいるみたいだし』

「おのれは」

『初めまして! ボクはアルティメット・ビャク・ガロウ! ……っと、ちょうどよかった! ちょっと助けてよ!』

「助けて? いやいや……それはこっちの台詞なんだけど! どうするの!? スタジオが滅茶苦茶じゃん!」


そう、美嘉が言うことも確かだった。これじゃあ撮影ができない。


『お姉さん、それはコラテラルダメージ……軍事目的による致し方ない犠牲だよ』

「どこが軍事!?」


……と思ったら反論してきたよ! というか、ノリが軽! ミカファールと同じ感じって!

もしかしてアポロドラゴンやアルティメット・ストライクヴルム、割と珍しいタイプなのかな!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、新しいアルティメットも登場して、どったんばったん大騒ぎ。全く、奴らは相変わらず騒がしい」

あむ「なに他人事みたいに言ってるの!? アンタじゃん! 一番騒がしいのはアンタじゃん!」


(緑のアルティメット枠は、アルティメット・ビャク・ガロウ&もう一体。
なお、青枠はウルトラマンが入り)


あむ「あれはアルティメットじゃないじゃん!」

恭文「だよねー。とりあえず残るは青と紫だけど……なぜか紫の話をすると、みんなが必死に止める模様」

あむ「……紫は、ね。アンタはやめよう」

恭文「なんで?」

あむ「エグいことやりそうで、すっごく怖いの……!」


(その危惧が当たるかどうかは、今後のお楽しみに。
本日のED『NoB(Project.R)『完成!豪獣神』)






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