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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ゴーカイジャークロス第5巻経過報告:01(サンプルあり)(2017/6/19)


古鉄≪というわけで、出すと言って置いてけぼりにしていた豪快な奴ら第五巻の経過報告です。
こちらは2017/07/20発売開始。みなさん、何卒よろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪現在、本編は三話まで完成間近。書き下ろしは中編一話完成となっております≫

恭文「書き下ろしはTips方式でちょこちょことやる予定……で! 今回僕より鎧が活躍している! どういうこと!?」

古鉄≪仕方ないでしょ。鎧さんにはアレもありますし≫


(そう、あのきんきらきんなコンプリートフォームもある)


恭文「確かにあれはなー。そんなわけで、今回は鎧の話が多いです……ならば、切り札を出すしかない!」

古鉄≪オパーイレーツになるんですね。それであなたのハーレムコンプリートフォームを≫

恭文「そんなん出すかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! つーかそれ、拍手で言われたことでしょ!」

古鉄≪何か問題が≫

恭文「大ありだよ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


今日も765プロは平和そのもの。ダーグがまたターミナルの仕事でいないけど、その代わりあおが修行から戻ってきた。

相変わらず甘えん坊なので可愛(かわい)がっていると、その平和は突然破られる。


そう……赤き襲来だ。でもその不審人物は、とても大事な話を持ってきてくれて。


「いいよー」

「ちょ、恭文君!? いいの! そんな気軽に!」

「スーパー大ショッカーの決戦もそうですけど、ペインメーカーの一件でも助けられましたし」

「ですね……”テッキイッセンマン”が頑張ってくれなかったら、ぼくとプロデューサー、ダーグも揃(そろ)って消滅してた」

「あおー!」

「まきょまきょー」

「うん、あおとまこちーもね」


抱いているあおも、『助けてあげようよー』という顔をする。……別世界の自分……不思議な縁ではあるけど、それでも縁は縁。

希望を取り出し、それで大丈夫かと問いかけてみる。すると手の中で蒼いメモリは、強く輝いた。


「ただ全部は渡せないかな。また……いろいろと、面倒事が」

「……兄ちゃん、全部じゃなくて大丈夫みたいだよ? すっごい首を振ってる」

「欲しいのは”魔導師”だけって感じかなー。赤い兄ちゃんー」


赤いお兄さんも頷(うなず)いてくれるので、改めて希望をかざした。


「なら希望≪ウィザードメモリ≫を届けるよ。お願いね、ウィザードメモリ」

≪――Wizard≫


それでどうするのかと思ったら、赤い人は軽く制止。


「どうしたの――まだ説明していないことがある?」


赤い人は頷(うなず)き、ホワイトボードの空(あ)いたところにこう書いた。


――大いなる力――


◆◆◆◆◆


「……何か見つかるかなぁ、ガイ」

「気になるか」


マーベラスに問いかけられ、つい困ってしまう。


「”アイツら”はザンギャックと戦うってことの、本当の恐ろしさをまだ分かってねぇ」


そこでアイツら……ヤスフミを含め、マーベラスはゴーカイセルラーと、デバイレーツを手に取る。

いら立つように握り締めながら……いいや、心を震わせながら。


そうして思い描くのは二人の姿。あとは、赤の海賊団が壊滅したときのこと。


「宇宙全体を、敵に回すってことだからな……!」

「それ、少し勘違い」


部屋が重苦しい空気に包まれていると、ルカが階段を駆け上がり、飛び込んできた。

それも両手一杯の荷物を持った上で。


「ルカ」

「チハヤの差し入れに、服とか買ってきて……あー、疲れた」

「勘違いってなんだ」

「ヤスフミは分かってる」


ソファーに座って、荷物を置く。窓際から離れ、ルカの近くへ……本当に一杯だなぁ。


「アイツね、夜遅くまで、作業してるのよ」

「何だ、ザンギャックに勝つ作戦でも考えてんのか」

「当たり」


……その言葉に、さすがのマーベラスも絶句。


◆◆◆◆◆


……昨日は結局、ゴーカイガレオンにお泊まり……してしまいました。恭文さんがこれまでくぐり抜けてきた冒険のお話、どれも面白くて。

でも分かった気がします。どうしてあそこまで強いのか。どうしてどんなピンチでも、笑ってジョークまで飛ばせるのか。

恭文さんにも憧れていた星があった。少し危なっかしくて、クレイジーだけど……強く輝く星が。


きっと恭文さんは、正義の味方になりたい。特車二課の方々や、大下さん・鷹山さん達のような――。

そう思えてしまうくらい、恭文さんの目は輝いていた。だから余計に、現状が情けなくて。


「……わたくしは、とても中途半端ですね」


昨日も恭文さんに言われたこと……そして、スーパー戦隊の方々に突きつけられてきたこと。

わたくし達は通りすがりの海賊で、この星を守るために戦っているわけではない。

そんなわたくし達が、ザンギャックと戦おうとするみなさんを……恭文さん達を止める権利はない。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪通りすがりの海賊だから……ザンギャックと戦おうとする人達を、止める権利はない。
なら自分達はどうするべきか。そんな疑問を、マーベラスさん達は改めて突きつけられます≫

恭文「まぁ仕方ない。それで地球を守れって言う方が無茶苦茶だ……どっかの一般市民を、カーレンジャーにした宇宙人みたいに!」

古鉄≪いましたねぇ、そんな人も。ただ……そんな中、事件は起こるわけで≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文さんはずっと、わたくし達を守ってくれていた。

わたくし達が、いつでも地球を出られるようにと……だから。


「海賊じゃない……えぇ、そうです」


なのに、わたくしはまた……。


正面切って言えばいい。

ザンギャックなんて怖くない。邪魔をするなら根こそぎ蹴散らしてやる。


そう言えればいいのに、想像しただけで足が竦(すく)む。手が震え、そんなことができるのかと迷ってしまう。

……支配を良しとしなかっただけで、わたくしの星は……父と、母は、ザンギャックに……アイツに滅ぼされたから。


でも、恭文さんを止めることもできない。あの人は……あのときお会いした野上さんや、その御家族を見捨てられない。

この世界で暮らし、知り合ってきた人達を見殺しにはできない。そんな人なら……こんなに、引きつけられなかった。


「あなたは、最初からそう言ってましたよね」

「……あの」


そこで後ろから声をかけられる。振り返ると、一人の男性……四十代後半くらい、でしょうか。

茶色の帽子に、薄手のジャケット……というかシャツ? 糸のように細い目と、薄い口ひげが印象的。


「あの、駅まではどう行けば」

「駅?」

「浅草(あさくさ)駅です」

「それなら、わたくしが御案内いたします」

「ありがとうございます!」


笑顔でお辞儀し合い、こちらの男性を先導……が、その途端に。


「大人しくしろ」


その人はドスの利いた声でわたくしの腕を取り、更に腹部には拳銃……おや、これは。


◆◆◆◆◆


「なるほど……じゃないわよ! アンタにだけは言われたくないわよ! というか、マーベラスゥ……!」

「オレに振るなって言ったろうが! ヤスフミ、てめぇもだぁ! 戻ってこい……戻れぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

「――誘拐犯!?」


でもそこで、電話に出ていたハカセが叫ぶ。


「アイム、どういうこと!? 誘拐犯と一緒って」

『身の代金が必要なんです。えっと……三億円ほど』

『三億ぅ!?』


アイムが誘拐……しかも、身の代金は三億円だと! 慌ててハカセに近づくと。


『きゃ!』


小さく、アイムの悲鳴が響いた。……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


「アイム……ちょっと、アイムゥ!」


ハカセからモバイレーツを奪ったルカが応対。


「ルカ!」

「駄目、切れてる!」

「ハカセ、電話をかけてきたのはアイム?」

「うん!」

「それで即切れた……あれ、おかしくない?」

≪おかしいですねぇ≫


少し状況を整理して、疑問が出てきたのでメモを取り出しさらさら……。


◆◆◆◆◆


「……どうしよう……!」

「大丈夫です。マーベラスさん達が来たら、わたくしが事情を説明しますし」

「聞いてくれる雰囲気じゃなかったよ!? 出会った瞬間デストロイだよ、俺ぇ!」


それは、困りましたねぇ。ただマーベラスさんはまだ傷も治っていませんし、ジョーさんもモバイレーツの修理はもうちょっとかかるとか。

いきなり変身して殴りかかる心配は……あるかも、しれない。


ハカセさんは大丈夫。でもルカさんも心配させていまいましたし、恭文さんが……。

わ、わたくしのことをその、まだ天使と勘違いされているようなので。可愛(かわい)いし、魅力的と思ってもらえるのは嬉(うれ)しいのですけど。

そうです、それは嬉(うれ)しいです。あの方といると、自然と胸が高鳴っていることもあって……その話は、後にした方がよさそうですね。


「誰ですか」

「え」

「わたくしも海賊の端くれです。気配くらいは読めますよ」


そう言いながら七時方向に振り向くと……薄紫の宇宙人が出てきた。

その姿は偉業そのもの。筋肉質の身体で、胴体部が……アンコウ? それに飲み込まれたような形状をしていた。
鋭い牙が並ぶ中には、ダークグリーンの本体。怪しく、強く輝く眼光が印象的。


「さすがはオレ様……付いてるぜ。おいお前……プワゾール、持ってるんだろ」


そこで巨大な左手を振るい、その爪でおじ様を指した。しかも、プワゾール……!


「大人しくよこしな」

「プワゾール……な、何のことですか」

「あなたは一体!」

「そういう貴様は、賞金首の元お姫様じゃねぇか! くくく……これは、口を滑らせちまった……いや、チャンスか!?
ザンギャックの敵となった以上、その先に待つのは死だけだ!」

「質問に答えなさい!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「宇宙天使アイムがピンチだ! フル武装で頑張らなくては!」

古鉄≪そう言いながら武器庫に駆け込まないでください≫


(『そ、そうです! それにわたくし、天使ではありません』)


恭文「そんなわけで、アイムのピンチを招く奴らはデストロイ! どんどんいくぞー!」

アイム「乱暴なことは駄目です!」

古鉄≪あ、出てきました≫


(それでも蒼い古き鉄は止まらない……そして炸裂する、宇宙天使のハリセンアタック。
本日のED:放課後ティータイム『天使にふれたよ!』)





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