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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第4巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/6/19)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとU 第4巻『回帰の始点はどこか』


古鉄≪というわけで、特別書き下ろしの方をまだまだ紹介したいと思います。……果たしてあの親子の撃退は成せるのか≫

恭文「いや、一人はもう潰れてるけどね。想定外にもほどがある攻撃で倒されているけどね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「牛若丸、悪いけどコイツは僕にやらせて」


オレ達がギョッとしている間に、その上でとんでもない申し出を……!


「分かりました。主殿……御武運を」

「お、おい待て牛若丸! 八神、お前も何考えてんだ!」


言っている間に、牛若丸は瞬間的にこちらへ戻ってくる。それで鈴は頭を抱え、首振り。


「教官の悪いくせが出たかぁ」

「お、おい……鈴!」

「自力で倒したくなっちゃったのよ、あのサーヴァント」

「軽すぎるだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「全くだ。圧倒的な戦力差を前にしてなお、そんなことが言えるとは」


だがそう言った瞬間……八神の姿がかき消えて。


「……!」


ゾッとした様子で、あの弓兵が振り向くと、鋭い斬撃が走る。咄嗟(とっさ)に防御した弓兵は、数十メートル吹き飛び……何とか地面に着地。


その頬に、その右二の腕に、鋭い剣閃の痕が刻まれ、血も噴き出し始めた。奴の背後に回り、斬りつけてきた八神は一回転しながら停止。


「圧倒的? そこまでじゃないでしょ」


その手に握られていたのは、乞食清光……そうか、八神にはアレがあった!


◆◆◆◆◆


「それなら我々に協力してください! お友達なんですよね!」

「できない相談だな。前提から間違っているぞ……たとえ無二の親友だろうと、兄弟だろうと、召喚された以上は殺し合うのが英霊だ。
むしろ今回のような、ぐだぐだとしたなれ合いが許される時点で異常というものだ」

「……ま、それはそうじゃな」

「とはいえ、異常と分かっているなら譲ってくれてもいいだろうに……お前さんもケチだなぁ」

「何とでも言ってくれ。その状況で聖杯を悪用されないために、最大限必要な処置を執っているだけだ」

「そう……だから真田メドゥーサも殺ったわけだ」


八神はコートを脱ぐ。ぼろぼろだったコートはずしりと……ずしり? とにかく重い音を立てながら、荒れた地面に落ちた。

というか、待てよ。どいつもこいつも、サラッと大事なことを言い過ぎだろ。まさか、八神が自分で倒したいと思ったのは……!


「何だ、あんな怪物に惚(ほ)れたのか? あの女はゴルゴーンとも呼ばれる化け物だそ」

「素敵オパーイを持つお姉さんには、愛情と敬意を持って接しろ……お姉ちゃんからの教えでね。まぁつまるところ」


……そこで俺も察した。


いや、王様やセイバー、桜セイバー達はとっくに察していたんだろう。


「腕の中で死なれて気分が悪いから、お前に八つ当たりしたいのよ」


八神の奴が止められない――止めるものもろとも、アイツをたたき潰すつもりだと。その言葉をあの弓兵は笑う。


「……いいだろう」


英霊エミヤの身体から、蒼い雷撃が迸(ほとばし)る。なんだ、これは……空間が軋(きし)むような、この感覚は。


◆◆◆◆◆


荒れ果てた荒野。

終わらない夕暮れ。

空に浮かび、回る……しかし決してかみ合わない巨大な歯車。

荒野に突き立てられた、地の果てまで続く剣の墓標達。


違う……ここは、違う。

さっきまでいた世界とは、違う! これは一体!


「ほう……セイバー、これは」

「えぇ。固有結界……あなたと同じです、征服王」

「固有結界!? それって、恭文くんとタマモが言ってた……心象風景の具現化!」

「そうだ。俺は魔術師としては異端でね……ただこれだけを許された」


おい、まさか……これが全て、宝具だっていうのか! この数百、数千……数万に及ぶ墓標が!


「ここにあるのは全て贋作(がんさく)だ。俺が生前……そして守護者となってから見てきた、剣を形成する要素が満たされている。
……これが俺の……英霊エミヤの唯一許された魔術。無限の剣製≪アンリミテッド・ブレイド・ワークス≫というわけだ」


格が違った。

相手は剣に特化した英霊……しかも投影使いとしては八神より格上。

普通にやっても、勝てるはずがない。いや、それ以前の問題だった。


これは心象風景……ようは、アイツの心を映したものなんだろう?

剣達は特性上取り込んでいくものとして……吹き抜ける乾いた風が、そんな風によって更に乾いていく大地が、空が、末恐ろしかった。


一体どれほど戦ったら。

一体どれほど心を削ったら。

水のような潤いを、何一つ感じさせない……”この風景”になるんだよ……!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「やはり、そう簡単には倒せない英霊エミヤ……心眼で回避してくるからね、アイツ!」

古鉄≪こちらも宝具で、一撃で仕留めるのが大事です≫


(『FGOの話はやめてくれ』)


恭文「というわけで、対決シーン……といきたいのですが、やっぱりネタバレは駄目、絶対。
なのでここからは予定を変更して、今回の没シーンを紹介したいと思います」

古鉄≪まぁ一部は今回というより、次巻以降に出すかもしれないものですが……ではどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


前回のあらすじ――セシリアにどつかれました。いや、自業自得……自業自得なんだけど。

とにかくコロモのHPから急いで戻り、セシリア達と合流。なおセシリアは全装備状態で、今なおお怒りモードです。


「全く……ヒメラモンからも聞きましたけど、何ですの!? 女性っぽいアバターを見られたくないから、隠れていたって!
ラウラさんに比べれば十分でしょ! あっちはホバリングもしますのよ!? リアルの欠片もありませんのよ!?」

「いや、僕も欠片も」

「欠片どころか髪を伸ばして、猫耳バンドを着ければ再現完了です!」

「なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! いや、ごめんなさい! 言い訳はしません! 僕が悪かったです!」

「そ、そうです! 悪いです! 確かにわたくしは……恭文さんを、お慕いしています。
一緒のお風呂も……それ以上のことも、恭文さんが望むのであれば……いつでも」


ぜ、全年齢対象のゲームで、そういうことはなしで……! いや、それなら混浴できる仕様からだね! 運営に意見を送ろう!


「なので悪いと思うのなら、まずリアルでやりましょう!」

「なんで!?」

「……言い訳はしない、そう言いましたわよね」

「は……はい」

「そうです、まずはリアルです。そこからゲームなんです……いいですわね!」

「はいー! すみませんでした!」

「……では、許しましょう」


セシリアはいつもの笑顔に戻る。でも変化と要求が急激過ぎて、未だ落ち着かない。

つまりリアルで混浴? でもそれは……それはー!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「はい、スターノーツの方です。実はここだけ書いて放置していたという……ぐだぐだ本能寺もあったしね!」

古鉄≪これが同人版で……あのエロ甘に繋がるわけですよ≫


(『わ、わたくしはエロ甘ではありませんー!』)


古鉄≪続いては……まぁ完全に没ですね。ぐだぐだ本能寺の一幕なのですが≫

恭文「地の文も幾つか抜けている段階のものですが、どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……なぁ、オレ達にできることはあるか」
「ないです」
「違う、そうじゃない。多分アンタは勘違いしている」
「というと?」
「……アンタ達の足手まといにならない方法を教えてくれ。今みたいに」


「普通なら『国へ帰るんだな、お前にも家族がいるだろう』とか言うんですけど」
「なんでストIIのガイルなんだよ! なんで昔の英雄がストIIを知っているんだよ! おかしいだろうが!」
「あ、英霊は召喚されるとき、現代の知識も自動的に伝えられるんです。じゃないと不便ですから」
「ピンポイントすぎるだろ! てーか……八神、第三次聖杯戦争っていつ頃だ。数十年間隔でやっていると聞いたんだが」
「前に聞いた話だと、戦前とかかな」

そのあり得ない答えでズッコける。……ストIIは一九九〇年代だぞ!

「おかしいだろうが! なんで戦前にストIIがあるんだよ! 時代考証くらいしっかりしろよ、その不便利設定!」
「あなた、ツッコミ好きなんですか? あー、もしかしてナンパですか。『お前に今夜ツッコむぞー』とか言って」
「どこの親父だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「一夏、貴様……最低すぎるだろ」
「千冬姉もやめてくれよ! 違う、そうじゃねぇよ! その誤解はやめてくれよ!」


「……では、わしのマスターになれ」


「一夏、お前は今このときより、わしの仮マスターじゃ!」
「マ、マスター!? ちょっと待ってくれ! オレ、聖杯戦争とかやるつもりは」
「じゃから仮じゃ、仮。……わしもかなりパワーダウンしておる。とっととこの状況を元に戻さんと、元の時代へ帰ることもできん」
「……オレには、それを手伝えってことか」
「知識も、力も必要ない。そもそも契約を結べる環境でもないしの。
お前は散々迷惑をかけたわしに、マスター権限で命令すればよい」

「わしはお前が望む通りに戦い、自分の始末をつける。つまり……対等じゃ!」

「分かった」
「一夏、止めろ! 相手は物の怪だぞ!」
「あぁ、だからこき使うんだ。それでお前がまた馬鹿をやらないよう、マスターとして全力で止める」

「それくらいの権利は、あるよな」
「うむ! ではよろしく頼むぞ、マスター! わが覇道はしばしの間、マスターのために振るうとしよう!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪はい、ノッブと一夏さんの話です。え、なぜ没にしたかって? ……入り込む余地がなかった≫

恭文「思ったより酷い理由だった!」


(『え、ワシのマスターって経験値じゃ』
『それは生みの親って意味ですねー』)


恭文「というわけで、魔界村チックに進んでいくぐだぐだ本能寺……いよいよクライマックス。後は奴との対決だけ!」

古鉄≪次回には、サクッと終わるといいですね≫


(というか、終わらせにいくぞー!
本日のED:GARNiDELiA『grilletto』)




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