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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第45巻経過報告:01(サンプルあり)(2016/7/29)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第45巻『決戦』



古鉄≪というわけで、幕間第四十五巻を登録完了。
短編の書き下ろし二話も含めての十話編成です。
多分明日(2016/07/30)には販売開始される……はずです≫


(いつものようにトップページで通知いたします。皆さん、なにとぞよろしくお願いします)


恭文「というわけで……前巻で言った通り、今回はバトルトーナメント編も最終章」

古鉄≪準決勝第二試合、そして決勝戦までが描かれます。
決勝戦についてはネタバレなのであれですが……そう、準決勝はあの組み合わせです≫



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


『――それでは準決勝第二試合! 765プロ:ティアナ・ランスター選手対876プロ:水谷絵理選手!』

『765プロと876プロ、この試合では一回戦、二回戦と対決を重ねてきました』


あ、そう言えば……そう、ですよね。


一回戦では秋月涼さんと、秋月律子さんの従姉妹(いとこ)対決。これは秋月律子さんが勝ちました。

二回戦ではその秋月律子さんと、水谷絵理さんが……な、何だか因縁の対決になってます。


『事務所対決とするなら、双方一勝一敗。しかもここで勝った方が、決勝への切符を手にする。
そう考えると、なかなかに面白い組み合わせとなっています』

『しかもお互い、実力は伯仲。どんなバトルを見せてくれるのかしら』

「この場合……カイラちゃん、問題は」

「フィールドだな」

「フィールド……戦う場所がそんなに大事にゃ?」

「どちらも戦術家、技量も伯仲……となればな」


フィールド……いえ、分かります。

場所によって適した戦い方、適さない戦い方があるのは。


でも二人が言っているのは、それ以上の意味に聞こえて……とにかく、まずはフィールドに注目ですね!


◆◆◆◆◆


≪――Plaese set your GP-Base≫


ベースから音声が流れたので、手前のスロットにGPベースを設置。ベースにPPSEのロゴが入り、更にパイロットネームと機体名が表示される。


≪Beginning【Plavesky particle】dispersal. Field――Castle≫


ベースと足元から粒子が立ち上り、フィールドとコクピットを形成。

Castle――お城? じゃあガンプラサイズの、巨大な建造物かしら。


……かと思ったら、本当にその通りだった。でもただのお城じゃなかった。

幾つものビル群……そのうちの一つ。具体的には、私達がいるこの『第一ビル』。


そこの入り口と、周辺の庭が再現されていた。こ、これってもしかして……!


◆◆◆◆◆


フィールドに現れた巨大なビル。その中へ入っていく、橙導師とパピヨン……まさか、これって。


「し、しまむー……しぶりん!」

「はい! これは」

「346プロ!?」

『今回のバトルフィールドは、346プロ第一ビル!
なお346プロアイドル部門・今西部長の御協力で、フロアや廊下などは完全再現となっています!
そのためエスカレーターなども使えますから、それを如何(いか)に活用するかが鍵です!』

『ただ会社の機密に関わる部分、及び二十階以上は除く形ですので、御了承ください』


今西部長、そんなことをしていたんですか! というかそういう設計ができるんですか、バトルフィールドって!


「とすると、屋内で戦うのよね。第一ビルがフィールドの大半を占めているから、空間をめいっぱい使った戦いはしにくいし」

「あぁ……かと言って駄尾怒尊を突っ走らせるのも難しい。各階の地形や設備を上手(うま)く利用して、相手を出し抜いた方が勝つ」

「あ……みりあ、分かった! 月光蝶で、ビルごと吹き飛ばせばいいんだよー! そうしたら絵理ちゃんが勝つよね!」

「無理だ。質量がでかすぎる」

「なら、ティアナさんが射撃で蜂の巣だよ! 中に入る必要もなく」

「それも無理だ。外にいたんじゃ、逆に逃げ場がない」

「そうなの!?」


莉嘉ちゃん……今、美波さんが言ってましたよ?
第一ビルがフィールドの大半……って。えっと、つまり……!


「中に入って、相手を探して……ドンパチですか?」

「まぁ地味だがそうなるな」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、ネタに困って困って……困ったときの助けになるユニークステージ。
今回は346プロ(一部)が戦場になります。でもビル……ティアナ……う、頭が」


(う、頭が)


古鉄≪では、そんなビルに立てこもるとスーパータイムが始まるティアナさん相手に、一体どんな手を取るか≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


屋内戦……FPSもかじったことがあるから、一応経験者?
だけどティアナさんには負けると思う。射撃戦じゃあ絶対勝てない。なので――。


「でもよかった、こういうこともあろうかと……こういうこともあろうかと」


大事なことだから、二回言ってみた。


それではコンテナオープン――。

中から紫色の円盤……まずは二十機が出てきて、それがボディ側面からのこぎり刃を展開。

その上で回転しながら、フワフワと索敵開始。通路を進み、非常階段のドアを切り裂きながら、じっくり進んでいく。


はい、ティアナさん相手なので、お友達を呼んでみました。本当は決勝戦用の秘策だったけど。



◆◆◆◆◆


「でもティアナ様も行動が速い。突入タイミングはほぼ同じだったのに、もう三階以上に上がっている」

「あ……そ、そうですよね! 見つかっていませんから! でもエレベーターは」

「さすがに間抜けすぎだぞ。動いているところを見られたら、どこの階で止まったかも丸わかりだ。だから」


カイラちゃんがモニターの一つ――一階の、エスカレーターを指す。しかもそれは、水谷絵理さんも見ていて。


「水谷絵理も注目している」

「あ……!」


階数表示が動いていた。一階、二階、三階……それに合わせ、バグ五機が加速。

階数表示と同じ速度で駆け上がる。バグは天井を切り裂きながら、幾つもの階数をショートカット。

そしてお互い……十八階で止まる。バグは天井を切り裂きながら、十八階の東エレベーター前へ到着。


そのまま開いたドアへ突撃するけど、そこには――。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「やられた仲間の死体がごっそり」

古鉄≪それはAmazonプライムビデオでも見放題な、ヒットマンですね≫


(あれは楽しかった)


恭文「でもバグとは……勝ちに来ているな」

古鉄≪あれですか、FPSでドローンを操作するのと同じ意識ですね≫

恭文「あれも便利そうだしねー。というわけで……ビル、ぶっ壊れるかな」


(蒼い古き鉄、ただそれをワクワクして待っているようです。
本日のED:FLOW『BURN』)






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