作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第44巻経過報告:02(サンプルあり)(2016/6/28)
圭一「追跡! 撲滅! いずれも……マッハー! 仮面ライダー――マッハ!」
古鉄≪……あなた、何やってるんですか≫
レナ「圭一くん、疲れてるのかな。かな」
圭一「お前らがやれって言ったんだろうがぁ!」
恭文「いずれ共演するよ……一緒にマッハーってやるよ」
(マッハー!)
恭文「さて、作者が発売日を一日勘違いしていたのも修正しましたが……それよりニュースです!」
古鉄≪なんですか、お嫁さんを増やしたんですか≫
恭文「違う! ……孤独のグルメ Season5がAmazonプライム・ビデオで見放題となりました!」
(ぱんぱかぱーん! ……ついさっき気づきました)
恭文「早速見ている最中……そうしながら、書き下ろしと番外編の紹介です」
古鉄≪番外編はEPISODE YELLOWの最終章。書き下ろしは……いつも通りめしばなです≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
おかしい。もうなんというか、今日はおかしい。
なぜいきなり撃たれた? それでお宝も消えて……最悪だ。
しかも最悪なのが、それでも追っ手が諦めない点だ。
うん、おかしいよね……そんなのは分かってるから、ビルの合間を抜けるように逃走。
そうして噴水のある公園に出てきた。まぁ辺りが壊れ、ボロボロになってはいるけど。
「……何だ、今日は疫病神のパレードかい」
悪態をついていると、左横から誰かが突撃。そいつは僕の前に回り込んで、銃口を向けてくる。
だがすぐにそれを左へ逸(そ)らし、僕の脇を通り抜けた。
「君達には恨みがあってね」
その銃は……ディケイドライバー。この世に二つとない、僕だけのお宝。
本家本元からするとある意味劣化とも言える、奴らの最高傑作……の一つ。
その銃口と、現れたニューフェイスを見て、追っていた警官三人が困惑。
「容疑者が……二人?」
「悪く思わないでくれたまえ」
そして引き金が引かれ、三人の足下に火花が走る。
「「「ひやあぁぁぁぁぁぁ?!」」」
サブマシンガンを思わせる連射速度。それと反比例する高い威力と破壊の痕跡……それに怯(おび)え、奴らは一目散に逃げていった。
◆◆◆◆◆
恭文が苦戦……あらまぁ。
嫌な予感がしつつも、竿(さお)を取り出していると。
「あー、恭文! こうなったら」
リュウタも専用武器なでっかい銃を取り出す。
でもパト電王――イブは、たったそれだけのことに反応。
リュウタに銃口を向けて、素早く引き金を引く。
「わぁ!」
放たれた弾丸はリュウタの手元で命中して、火花が走る。
僕と金ちゃんはその隙(すき)に、奴に向かって飛び込んだ。
まずは奴の左から、竿(さお)で袈裟の斬撃。それが伏せて避けられるけど、金ちゃんが奴の腹に左薙一閃。
奴は金ちゃんの斧(おの)を――その得を右の靴底で受け止め、軽く蹴って弾(はじ)く。
更に背後に回った僕に対し、銃口を向けて弾丸連射。胸元に直撃を食らい、大きく吹き飛ぶ。
◆◆◆◆◆
何、あれ……恭文が、モモタロス達が、手も足も出ない!? 魔法も使ってるのに!
「ちょっとちょっと、アイツ……というかみんな、マジピンチじゃん! 一体どうなってんの!?」
「さっきまでと、動きが違う」
右横のフェイトさんを見ると、自分を抱き締めながら真っ青になってた。
「……それも当然よ」
「ダイヤ?」
「パト電王の弱点……それはあむちゃんも知っての通り。でも、今不純物となっていた、黒崎レイジはどこにもいない」
「指示出しも必要なければ、自由に動けるしね」
そう言いながらミキも腕を組み、険しい表情で戦いを見守っていた。
あ……そうか。今までは『イブが指示→黒崎レイジが反応した上で行動開始』だったよね。
それが隙(すき)に繋(つな)がっていて、だから恭文達も蹂躙(じゅうりん)できた。
でも、今は違う。
そんな必要がない……ということは。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「……やっぱり戦闘シーン、ちょこちょこ手直ししてしまった」
古鉄≪実は一番の変更点はサンプルに載せていませんが、それは呼んで頂いて……ということで≫
(でもちょこっと)
恭文「そして特別書き下ろしは……こんな感じです」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
月面――人類が未(いま)だ全てを知らない、私達の頭上で輝く夜の王様。
そんな世界にも、ガンプラバトルならすぐに行けちゃうわけで……その結果。
『ふにゃああああああ!?』
みくちゃんのガイアガンダムが。
『『きゃあ!』』
みりあちゃんと智絵里ちゃんのベアッガイが、たやすく両断される。
――蒼く塗装された、ギャンによって。
黄金色のビームサーベルを携えたそれは、袈裟・右薙・刺突で瞬く間に三人を撃破。
『前川さんはアシムレイトの反応速度に頼りすぎ! もっと相手の動きを読む! 赤城さん、緒方さんは問題外!』
『『問題外!?』』
『攻撃を受けるとき、目を瞑(つぶ)るクセは即刻直す! これで五回目ですよ!』
そう声を荒らげるのは、346プロガンプラトレーナーである【青木慶】さん。
会長とは別口で、PPSE社のスカウトによりメイジン候補となっていた、ビルドファイターです。
はい、現在実戦形式の練習中……というわけでー。
◆◆◆◆◆
更に左上のシールドを、拳の前面に展開。
そのまま両足で地面を踏ん張り、腰の捻(ひね)りも込みでアッパー。
それは頭上から襲いかかっていた、ユキダルマッガイの右ストレートを――。
更に莉嘉ちゃんのアビゴルの左ストレートを、たやすく弾(はじ)き跳ばす。
『アナスタシアさん、城ヶ崎さんも同じく!』
そう言いながら跳躍し、ギャンは二体の間へ入り込み――時計回りの回転斬り。
『……ケイさん、凄(すご)いです』
『また負けたー!』
さっとユキダルマッガイ達を排除し、飛び上がるギャン……更にそのまま、シールドミサイルを乱射。
二時方向・上四十五度で放たれたミサイル達は、美波さんのVガンダムヘキサに迫ってくる。
放たれたライフルビームを尽く迎撃し、その上で反対方向からの砲撃に対処。
振り返りながら、セラヴィーガンダムが放った砲撃を一刀両断。あれは、かな子ちゃん……!
砲撃は爆炎の帯となって、宇宙空間を数百メートルに渡って駆け抜ける。
その間にギャンはヘキサへと迫り、迎撃のライフルビームをすり抜け、右薙の切り抜け。
『新田さんは……なんか普通』
『ちゃんとコメントしてー!』
◆◆◆◆◆
「自覚がないみたいですけど、島村さん達三人は一番連携が取れています。
先に潰しておかないと、ちょーっと厄介かなとは」
「いや、そうかなー。これも蒼凪プロデューサーやルキちゃんが鍛えてくれたおかげ」
「ただ、十四人の『ユニット』としては全然バラバラ」
そして慶さんはスパルタです。ツッコミも厳しいので、派手にズッコける。
「呼吸も合ってなければ、お互いの意思疎通も全然駄目。
私から見れば一対一を十一回、三対一を一回やっているのと同じです」
「そう言えば……慶ちゃんの駄目だし、連携や援護の甘さが中心にゃ」
「だからこそプロデューサーも、まずは小規模なユニットを一つずつ作る方向……なんでしょうけど」
そこで気になることを呟(つぶや)いた。みんなが首を傾(かし)げたので、慶さんは表情を緩め解説。
「十人以上の人間が意思疎通を行いつつ、一つのパフォーマンスを行う……それはとんでもない難易度です。
しかもプロの仕事として、一定のクオリティが求められるわけですから。これが余計に難しくなる」
「私達はガンプラバトルだけじゃない。一つの『ユニット』としても未完成で、そこまでのレベルじゃないのね」
「だからこうも言えるんです。……あなた達はまだ、【シンデレラプロジェクト】ですらない」
衝撃的な言葉に、みんながざわめく。でも、その意味が分かって、胸が震えてしまう。
「えー! それおかしいよ! 莉嘉達、ちゃんとオーディションも受けたし!」
「プロデューサーさんも、シンデレラプロジェクト始動ですって……全員が集まったときに言ってたよー」
「あぁ、それは勘違いですね」
『勘違い!?』
「本当の始まりは……全体曲を完成させ、相応の出来(でき)で披露したときです」
そう……私達がシンデレラプロジェクトとして、デビューする。
各々のユニットではなく、みんな一緒にうたい、踊り、ファンのみんなへ笑顔を届ける。
それができて初めて、私達はシンデレラプロジェクトだと……声を上げることができるんだ。
でも今はまだ遠い。それは、慶さんのお話でよく突きつけられて。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、アニメデレマス第一期……とまとバージョンでの目標は、こんな感じになりました」
古鉄≪ちょうどシンデレラプロジェクトとしての全体曲が出るの、最終局面ですしね≫
(でも前途は多難……多難)
恭文「そう、多難だよ。だって、こういうことになるから」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――実習が終わった後は、控え室にて待機……体をしっかり休めつつ、バトルについてもお勉強です。
やっぱり連携……うぅ、ウイングだとなかなか難しいところが……単独突撃機体ですから。
「卯月、新しいガンプラを作るの?」
ガンプラ専門雑誌【ホビー×ホビー】の新商品コーナーを見ていると、凛ちゃんと未央ちゃんがのぞき込んできます。
「あ、はい。みんなと連携しやすい……ユウキ会長の、ザクアメイジングみたいな機体がいいなぁと」
「オールレンジで、的確にサポートもできる……そっかぁ。
ユニットでのライブって、チーム戦なんだよね」
「お互いのいいところも持ち寄りつつ、支え合って。難しいな」
「はいー」
とりあえず私達三人は、今の編成で大丈夫だと思うんです。
でももっと大人数となると……何がいいでしょう。
「ならハードポイントもついていた方がよくない? 元々設定的に、そういうオプションが多そうな機体」
「未央が言う条件だと……イオリ・セイ君達も使っている、ストライクガンダム。又は蒼凪プロデューサーのインパルス」
「あ、そうですね。ストライカーやシルエットみたいに、装備換装で対応できたらよさそうです」
「ウイングでの技能も無駄にならないしねー。そう言えば00のGN-X(ジンクス)も、ハードポイント多めだっけ」
「そ、そう考えると該当機体が多いですー」
でも未央ちゃん達のおかげで、大分固まってきました。更にいろいろ考えていると。
「……馬鹿じゃないの?」
李衣菜ちゃんが鋭く一言。
場の空気が固まる中、クッションを二つ持ってあきれ顔。
「ほんとくっだらない」
「李衣菜ちゃん、大胆にゃ……!」
「へ?」
それで李衣菜ちゃんが呆(ほう)けて、私や厳しい表情の凛ちゃん、未央ちゃんを見て……あれ、慌て始めた?
「あ……違う違う! 下らないって、卯月達の話じゃなくて!」
「じゃあ何かな」
「生き方? 体型? それとも性体験かしら」
「どうして性体験が出てきたぁ!?」
美波さんがまた大人なことを言い出してます! というか、笑顔が怖いです!
◆◆◆◆◆
「……全てのキッカケは、今西部長の声だった。『長年の謎が解けたぞ!』って、プロデューサーやちひろさん達にテンション高く叫んでいて」
「謎?」
「この手のソーセージは、なぜ二パックの束なのか」
『あぁ……』
確かにあのクッションからは、スーパーで見るシャウエッセンなどを思い出す。
でも分からない……それがなぜ、罵倒に繋(つな)がるのか。
今西部長が絡むなら、そんな下らないことには繋(つな)がるはず……多分、繋(つな)がらない。
「そう言えばみりあが、お母さんとお買い物に行っても……ソーセージって、袋二つがテープで繋(つな)がってて」
「莉嘉も同じ感じ。え、理由があるの?」
「きらりが思うに、まとめ買いでちょっとお得とかじゃ」
「ない。私も一時期そう思ってたけど、微妙に違うんだよ。
……お店側がサービスとして、アレンジしているんじゃない。
最初から『二パックの商品』として売られている」
「そう言えば……どうしてでしょう」
「プロデューサーやちひろさん達も、同じ感じだった」
「鮮度のためよね」
なので答えを出してみると、李衣菜ちゃんが険しい顔で頷(うなず)く。
「そう……美波さんは、知ってたんだね」
「ソーセージ、腐らせたことがあって……あれ、かなりデリケートなのよね」
◆◆◆◆◆
「我々の結論としては……やはり、シャウエッセンが偉大という話だね」
「「……確かに」」
今西部長の結論にプロデューサーさん達が力強く頷(うなず)く。
「それって味や価格帯的に、ランクも高いから、とかでしょうか」
「それもあるが、シャウエッセンの立ち位置そのものが大きいんだよ。
……まぁ君達世代だと知らないだろうが、その登場は一九八五年。
シャウエッセンの存在で、”家で食べるソーセージ”の概念がハッキリと変わった」
「私やプロデューサーさん世代で、ギリギリですよね。それまで家庭用ソーセージと言えば、赤いウインナーや魚肉ソーセージでしたから。
……本場ドイツ風の”あらびき”をボイルして、『バキッ』と言わせる快感に、日本人を目覚めさせたんです」
「なるほど……」
私が生まれる前の話だから、物心がつくころには当たり前となっていた話よね。
確かにシャウエッセンは、味だけじゃない。その立ち位置そのものが、家庭用ソーセージの革命児と言える。
実際莉嘉ちゃんとみりあちゃんなんて。
「え、バキッて言うソーセージ、昔はなかったの!?」
「みりあ、信じられない……」
「店ならともかく、家庭用で食べられるのはなかなか。それを日常品としての価格をキープしつつ、提供している点が驚異的だったんです」
この調子だもの……! そうよ、これがジェネレーションギャップ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「李衣菜は大胆だなー」
李衣菜「ち、違う! 私は何もしてない! というか美波さんが……エロい!」
美波「李衣菜ちゃん、大人はいやらしいのよ?」
恭文・李衣菜「「否定しないって!」」
美波「ごめん、冗談……あの、え……引かないで? 冗談なの……本当よ!? 冗談だからー!」
(それでもどん引きな二人……それを見ながら、バルバトス第六形態ボディな蒼い古き鉄は、ブレードを磨いていた。
本日のED:『草加さんが何か企んでいるときのBGM』)
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