作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー 幕間第二十七巻経過報告:03(サンプルあり)(2014/11/6) 古鉄≪というわけでHGライトニングガンダム、及びライトニングバックウェポンシステムが発送。 HGモンテーロも発売し、既に組んだ人もいるようです。でも作者はAmazonなのでじっくり待つのみ≫ 恭文「まぁ作者はモンテーロ頼んでないけどねー。そんなわけで経過報告です。今回はまずこちらから」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 本来ならなぎ君が説明するはずだったんだけど、あずささんの危機だしなぁ。なので私が代理として、律子師匠と一緒に担当。 夕飯後でクタクタしてるバックダンサー組を呼び出し、宴会場の一角を借りて……ある映像を見てもらう。 「プラフスキー粒子。プラフスキー・パーティクル・システム・エンジニア社――通称PPSE社が開発した、特殊粒子の総称だよ」 みんながポカーンとしながら見ているのは、なぎ君が噂のユウキ・タツヤ君とやったバトル。 有名なバトルだし、これによりゴーストの操者は内外ともに【幽霊】として噂されている。 それがなぎ君だってのは、あんまり知られていないお話だけどね。でもいいバトルだなー。 「九年前に発見されたこれは、ガンプラのプラスチックにのみ反応。流体化現象を起こす。 これを利用し、ふだんは動かないガンプラを操縦者の自由に戦わせる事ができる。 更に粒子はバトルフィールド上の建造物やビームの光芒、爆発のエフェクトなどもシステムプログラムに従い再現。これがガンプラバトルだよ」 お、ちょうどいいところでバトルが終わったね。まだポカーンとしているので、みんなの注目を引くため律子師匠がパンと手を叩く。 「はい、みんなの言いたい事は分かるわ。どうしていきなりガンプラバトルの話になるか……でしょ?」 「まさか、私達にガンプラを作れと言うんじゃ」 「北沢さん、よく分かったね。実はその通り……ここも理由があるから、反論はもうちょっと待ってね」 「……はい」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「編隊をやるわけだね、みんな」 春香「……プロデューサーさん、そんな事できる余裕は」 恭文「まぁこの辺りも書き下ろしに繋がった説明だから。新人を迎えるならって感じ?」 (今すぐ編隊を組めという話ではありません) 恭文「そう、今すぐタツヤみたいに、仮面をかぶれという意味じゃないんだよ。新型乗ってさ」 春香「……Gのレコンギスタ、第五話の話はやめてあげましょう。 とにかくそんな話も交えつつ合宿は進みます」 恭文「春香がフラグ建設したし、何人死ぬか」 春香「やめてくださいよ! じゃあ修正しましょ! あれサンプルなんですから、なくす事だってできますよ!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「律子ちゃんから聞いたけど、アンタガンプラ……って詳しいんだよね」 「えぇ」 「ちょっと見てもらいたいものがあるんだけど、いいかね」 「いいですけど」 よく分からないけど了承して、まずは洗い物。それが終わってから宿を出て、昼間練習した大部屋へ。 明かりを灯し、その奥にある物置部屋へ入る。……そこに置かれていたのは、六角形のベース。 下部は配線パイプなどが剥き出しで、古ぼけた製造番号も刻まれている。それが合計七つ……それなりの広さを持つ、部屋の一角を埋め尽くしていた。 「これ……!」 「ガンプラバトルっていうの? それをやる機械だそうなんだよ。捨てられてたのを、うちの人が持って帰ってねぇ」 「ガンプラバトル初期に出回った、試作型ベース! 捨てられていたって、どこで……というかいつの」 「かれこれ七年……いや、八年前かね。いわゆる廃棄場に捨てられてたんだけど、なんとか粒子って使うんだろ? その関係で業者も処理に困っていてねぇ。ただやり方とかさっぱりで、そのまま置いてたんだけど」 ゆっくりとベースへ近づき、誇りにまみれた製造番号を払う。この数字……間違い、ない。 嘘でしょ、こんなところで。積み重ねた思い出が一気に膨れ上がり、瞳に涙が溢れる。 「お兄様、どうしました」 「嘘みたい」 「お前、これを知っているのか」 「知っているも、なにも」 立ち上がり、右腕でさっと涙を払う。どうしよう、めちゃくちゃ嬉しい……今これに出会えるなんて! ◆◆◆◆◆ 「春香、楽しそうね」 「そうかな」 「合宿が始まってから、ずっと」 千早ちゃんには笑顔で返し、防波堤脇の階段から砂浜へ降りる。 「そうだね、楽しいよ。でもリーダーってなにをすればいいんだろう。 ……唯世君やプロデューサーさん辺りを参考にとは思うんだけど」 「プロデューサーは少し違うんじゃないかしら。リーダーというより遊撃手や切り込み隊長が向いている人だもの。 でも辺里君なら……一番に切り込むのではなく、みんなが安心して戦える土台になる。そういう感じかしら」 「土台かぁ。確かにホーリークラウン、凄いもんね。キラキラ光って、王冠みたいで」 「えぇ。辺里君らしい、優しくて温かい力だと思う。春香にもあるんじゃないかしら。春香らしい力が」 そう言われると、なんだか照れちゃってなにも言えなくなる。でもそっか。一番に決めて、一番に突き進む感じじゃなくてもいいんだ。 リーダーって土台に近いのかも。それなら確かにプロデューサーさん、リーダー向きじゃないなぁ。 でも今更だけどいいコンビだと思う。どっしり守る唯世君に、前に出て自由に暴れるプロデューサーさん。 聖夜小ガーディアン、やっぱり名チームだったんだなぁ。あとリーダーってなんだろう。 魔導師組はあんまり参考にならないし、戦隊系もジャンさん……リーダーじゃないか。 少し考えていると、千早ちゃんはデジカメを取り出す。水平線と朝焼けに染まる大きな雲を……撮影。とても満足そうな表情で笑う。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「春香、大丈夫。リーダーってのは空気になってね、部下からトラブルの報告もされないんだ。 でもそれは当然なんだよ。みんなに内緒で生け贄舞台とか作っちゃうから」 春はやて「それ駄目な例じゃないですか! ……って、私の名前がおかしい事にー! やめてやめて! 私は嫌なの! 閉じ込められて『やられた』とか言いたくないの!」 (『がふ……!』) 恭文「そんな春閣下がみんなから孤立していく様が、今回は描かれます。そうして起こる惨劇」 春香「ちょ、やめてくださいよ! そんな話には」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「出た出た!」 真の声。三人でそちらを覗き込むと、そこにはポンプ式の汲み上げ機。あれだよ、手動で動かすタイプ。 どうやら井戸水も引いてるみたいで、出た水を真は頭からかぶって……とても涼しげにする。 「ふー! 生きかえるなー!」 頭を振り、水を払う真。その姿はまさしく王子様……ところどころの行動が男気溢れてるなー。 そんな真に目を輝かせながら、雪歩がすかさずタオルを提供。 「はい、真ちゃん」 「ありがとう!」 でも涼しそう。井戸水なんて東京じゃあめったに見られないし……自然と三人で引き寄せられる。 「井戸水……水にも当然味わいがあるものです。……えぇ、ヒカリもよく分かっていますね。これは味わってみなくては」 貴音さんは目的おかしいけどね! というかヒカリがいるんだ! 水まで味わうって貪欲すぎる! 更に真の後方から伊織と美希、亜美に真美が飛び出る。三人は……あれ、水鉄砲? しかもライフルっぽい形状で、わりと高めなやつだよ。一体いつ持ち込んだのか。 でもこれも涼しそうだなー。そうだよね、そうだよね。今私達に必要なのは納涼だよ! 「美希、覚悟しなさい!」 「もうー! デコちゃん、ミキばっかり狙わないでなのー!」 「いおりん、ミキミキばっか褒められて羨ましいんだよー」 「うぇ!?」 「ハリウッド行っちゃうしねー」 「ちょ! そんな訳ないでしょー!」 「わ〜!」 そしてみんなは追いかけっこ継続。それはそれとして、武器……武器はどこ! 「真、水鉄砲って誰が持ち込んだの!? 私もやりたい!」 「……戦争、大好きなんだっけ」 あれれー!? なんかみんなドン引きだよ! おかしい! みんなは納涼が欲しくないのかな! あとその話はしないでよ! その上みんな、そっと後退り……それもやめてー! 千早ちゃんまでー! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「明日、みんなの様子を見てくるよ」 「頼むよ、善澤くん」 「なんなら黒井、お前もついてくるか? 久々に我那覇くん達と話すといい」 「馬鹿を言え、私は貴様らほど暇ではない。冬馬達も鍛え時だからな。 ……奴らに新人どもの面倒を見させるのも、その辺りが理由か」 「ふふふ、さあねえ」 「お前はいつもはぐらかすな」 「善澤、無駄なツッコミにエネルギーを使うな。それよりこのサーモンチーズと、結構いけたぞ」 「お、本当か。そりゃ試してなかった」 いいなぁ。三人とも、なんか通じ合ってる感じねー。もしかして、昔から……! ――アイツの事なんて関係ない!―― ――待てよ!―― はぐらかす高木社長。そこで壁ドン! 壁ドン壁ドン床ドンのコンボよ! いおっしゃあー! ――お前は……いつもはぐらかすな―― ――順ちゃん―― 「……善澤くーん」 ……あ、しまった。黒井社長が抜けてたわね。よし、なら黒井社長はライバル役として登場……これで勝つる! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「春香、どうするの」 春香「私のせいにしないでもらえます!? 後半は全然関係ないでしょ!」 恭文「え、本気でそう思ってるの?」 春香「本気で疑問に思われた!?」 (そうか! 頭の中に爆弾が! ……という事も全くありません。 本日のED:765PRO ALLSTARS『ラムネ色青春』) [*前へ][次へ#] [戻る] |