作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー 幕間第二十五巻経過報告:04(サンプルあり)(2014/09/12) 古鉄≪というわけで幕間第二十五巻のサンプルです。やっぱこれくらいのペースだと経過報告になりますね≫ 恭文「だよねー。そんなわけで今回は……こちら!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「痛いだろう。魔術師はその刻印の痛みを、一生背負っていく。坊やの父さんは、随分的確な名前をつけてくれたもんだ」 タバコを咥え、ナタリアが僕の左脇へ。だがまともに会話できる状況じゃない。かなり痛いとは聞いていたが、これは……! これが、歴史を背負っていく呪いの痛み。正直魔術師をナメていたかもしれない。 「坊やの起源は【切断】と【結合】……破壊と再生なんて言うには、ちょいとニュアンスが違う。 一度切れて結び直した糸は、結び目の部分だけ太さが変わるだろう? そんな不可逆の変質という意味合いを持っている。 切って嗣(つな)ぐと書いて切嗣(きりつぐ)。そんな坊やにピッタリの礼装だ」 ナタリアが手術台左脇にある、トランクケースを開ける。その中にはびっしりと並んだライフル弾数十発。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「起源弾誕生です」 古鉄≪あなたの起源は反骨と愛欲ですから、撃ったらみんなツンデレになりますね≫ 恭文「なにか違う!」 (『じゃあ肋骨、すり潰すかい?』) 恭文「やらないよ! ていうかツンデレ製造機ってなに! それ前提の製造だよね、これ!」 古鉄≪なおこの人の起源は以前いただいた≫ (※ カズラドロップ「違いますよ、と言うか、『ハ王』なんて起源はありません」 恭文「あ、そうなんだ。 ちょっと安心」 カズラ「貴方の起源は、『反骨』と『愛欲』の二種ですから」 恭文「何と言う聞こえの悪さっ!?」 カズラ「確かに聞こえは最悪ですが、実際には聞こえのイメージ程悪い物ではないですよ。 反骨とは、己へ向く事象への反発と、逆転を意味します。 要は、皇帝を殺す奴隷の様な意義を持つ訳です。 そして、もう一つの愛欲とは、愛したい愛されたいと言う欲求の表れです。 でもまあどんなものかは、言わずとも分かると思いますが。 因みに、この二つの起源が合わさると、所謂面倒臭いツンデレになります」) 古鉄≪こんな拍手からになります。拍手、ありがとうございました≫ 恭文「……どうしてこうなった。ていうか、男のツンデレは需要ないでしょ」 古鉄≪海原雄山さんを目指しましょう≫ 恭文「なんか納得できちゃうのが嫌だー!」 (どうやら蒼い古き鉄、野上良太郎が骨組みで海原雄山がミキシングされているようです) 恭文「なに、その怖いキメラ造形!」 古鉄≪むしろ侑斗さん的とも言えますが……まぁこの人の起源は置いといて、次いきましょう≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「雑種の分際で、我の行く手を阻むとはいい度胸だ。やはり貴様は、その死で我を興じさせよ」 「あー、ごめんね金ぴか、本当はそれが勘違いだって叩き込みたいんだけど」 軽く脇にずれると、王様とウェイバーがズイッと前に出る。 「僕に王様と金ぴかの約束をぶち壊す権利、ないんだわ」 「金ぴか、お前……またよりにもよってとんでもない奴と再契約したらしいなぁ」 「そうでもない。綺礼は確かに『悪』だが、我を楽しませるだけの業を持っている。時臣よりは退屈しないさ」 「貴様は業を愛するわけか、その正義を持って……悪すらも」 「当然だ。奴の悪など食前酒にもならぬ。我はこの世全てなどとうに背負っているからな、そう……この世全ての悪もだ」 金ぴかが悪なわけじゃない。ただ度量があまりに大きすぎるだけ……僕はそう感じた。 正義や悪、そういうものを超越し全て飲み込む。全てを受け入れ、楽しもうとする。 本来なら否定するべきなんだろうけど、僕はその姿に強い輝きを感じた。やっぱ英霊って、凄すぎるわ。 「で、お前さんはまたなにをしにホテルへ向かおうとしている」 「当然婚儀だ。セイバーを我が妃としてもらい受ける」 「はは、貴様はアレが嫁ぐのを待つ方かと思っておったぞ」 「無論だ。しかし待っていてもきそうにないならば、我のものとして奪うのが道理であろう。 もちろんそれだけの手間をかけさせた分、セイバーには痛みを持って仕置きせねばなるまいがなぁ」 「お前さん、変態だな」 王様の率直な意見にも、金ぴかは揺らがず笑う。そして王様はまず一歩、金ぴかへ踏み出した。 ◆◆◆◆◆ 「出し惜しみはなしだ! 集えよ、我が同胞達よ! 今宵我らは勇姿を示す!」 そこで生まれるのは魔力の渦。薄暗い空間を照らす、極光の叫び。なに、この感覚。 まるで世界が軋むような、そんな……今まで感じた事がない輝きだった。 「敵は万夫不当の英雄王! 相手にとって不足なし! 歴戦のますらお達よ、原初の英雄に力を示そうぞ! ――王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)!」 その極光が瞬く間もなく広がった瞬間、世界は作り変えられていた。広がるのは青空、照りつけるのは太陽。 どこまでも広がる地平と、どこまでも続いていく砂塵の上、僕達は立っていた。 僕や霊体化中のタマモ、アサシンが戸惑いながら周囲を見渡す。そして僕達の前方数百メートルの位置に、ぽつんとした金ぴか。 ”マスター、これは……馬鹿な。ライダーは魔術師でもなんでもないはず。それで” ”アサシン?” ”固有結界……これは、固有結界です!” 固有結界……あ、アイリさんが教えてくれたのだ。世界を自身の心象風景に染め上げるっていう超上級魔術。 そうか、だから世界が作り替えられているのか。そして金ぴかの前方から、無数の軍勢が現れる。 それを率いるのは、黒い馬に乗ったライダーとウェイバー。なおウェイバー、戸惑いまくりでした。 ……僕達もだけどね! ねぇ、なにこれ! なんで……なんであの軍勢から、サーヴァントみたいな気配がたくさんしてるのかな! ◆◆◆◆◆ 「URRRRRRRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」 『URRRRRRRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAA!』 ――夢束ね覇道を志す……その意気込みは褒めてやる。だが強者どもよ―― 強化魔術で視力強化――キロ単位の距離を一気に埋め、その眼前に英雄王の姿を捉える。 右手にあの歪みを生み出し、取り出したのは金色の鍵。鍵の……剣? そうか、あれが歪みの正体か。 かつてギルガメッシュは世界の全てを手中に収め、その宝物庫にはありとあらゆる宝具の原典が収められていたという。 あれを直に見て、この場でようやく理解したよ。ほんと抜けていた……宝物庫はいわば金庫。 金庫ならば鍵があるのは当然だ。つまり、あれこそが金庫との繋がりを生み出す大本。 そこまで考えて、寒気が走る。……アイツは今の今まで、宝具を出すのにいちいち鍵なんて使わなかった。 所持しているだけで、自分があると認識しているだけで、宝物庫へアクセスできるんだ。 なのになぜ、今この場でそれを出した。それほどしなければ出せないような、なにかでかいものを使うつもりか。 「ライダー、みんなも気をつけろ! とてつもなくでかい攻撃がくるぞ!」 「分かっとる!」 ――夢とはやがて尽く、覚めて消えるのが道理だと―― ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「そして始まる闘争――まずは王様対金ぴかから。この戦いはやっぱり外せない」 古鉄≪改めて考えると反則スレスレですよ、この宝具≫ (サーヴァントの軍勢だしなぁ。でも……ひたすらに熱い!) 恭文「やっぱ虚淵さんの書くお話はいいよねー。今やっている鎧武も最高だけど」 古鉄≪そんな鎧武ももうすぐ終わり……一年が経つのは早いです≫ 恭文「そして今回はこんなお話も収録。そのため幕間は……三話収録になりそう予感」 古鉄≪それもこれもバトル描写で時間がかかったせいと考えてもらえれば。でももう一話は頑張りたいですね≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「……武器としては標準的だね。でもこの服のエンブレム」 「気づいた?」 「見覚えあるから。これ、鴻上(こうがみ)ファウンデーションのだよね」 「鴻上ファウ……なんですか、それー」 「やよい、アンタはもうちょっと勉強しなさい」 律子さんが呆れ気味になだめると、身を縮めてエンブレムを確認。小鳥さんもそれに続いた。 「あ、ホントね。恭文くん、私も見覚えがあるわ。確か……かなり大手の財団よね」 「えぇ。美術館やら研究所やら、いろいろやってるとこですよ。基本は骨とう品の収集と保全だったはず」 「千早お姉ちゃん、うたって♪」 こっちはシリアスな話してるのに、向こうは向こうでなんかやってる!? ていうかランゲツ……あれ、やっぱ印象が違う。もっとこう、獣っぽいかと思ってたのに。 「え、えぇ。あの……お願いだからスカートは引っ張らないでほしいわ」 「あー、千早っちごめんねー。ランゲツ君、歌聴くのが大好きなの。水樹奈々さんとか」 「水樹奈々?」 「声優さんだね、僕もよく知ってる」 「奈々姫♪ 奈々姫♪」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「はい。最近フォーク&スプーンが念能力だと判明したOOO・Remixです」 (『違いますわよ!?』 『そ、そうだよ! これは念能力とかじゃなくて、えっと……かめはめ波だよ!』 『それも違いますからー!』) 恭文「フェイトには今度、しっかりドラゴンボールを読ませよう。 ただねぇ、基本の流れはそこまで変わらないんだけど……バトル途中の中間報告が」 古鉄≪最近カードトラッシュの枚数まで書くようになったので、初期のと大きく変わってるんですよね。 そこに差し替えもプレイ内容を確かめて、修正して……とわりと手間がかかっています≫ (むしろ戦闘シーン丸々書き直しとかの方が楽でした) 恭文「ルール関係の問題もあるし、神経使うとこもあるしね。まぁ作者はわりと大ざっぱだけど」 古鉄≪そんなわけで幕間第二十五巻も、大半が完成。あとは絵理さんが出てくるあの話ですね≫ 恭文「幕間の四話目も頑張ろうか。場合によっては絵理の話、ドキたま/すたんぷに回すのも手だし」 (そしてリマスターは前回の通り絶望しまくり……あ、まだ朝ごはん食べてないや。 本日のED:クーナ(CV:喜多村英梨)『終わりなき物語』) [*前へ][次へ#] [戻る] |