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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ゴーカイジャークロス第一巻経過報告:01(サンプルあり)(2014/09/14)



古鉄≪はい、というわけで……幕間第二十五巻は必要分なんとか書き上がり、あとは挿絵などの準備です。それはそれとして≫

恭文「ゴーカイジャークロスも準備だけはしてないとなーと思って書いたところ、一話分くらいはなんとかなったのでサンプルアップです。まだメインタイトルも決まってないのに」

古鉄≪なおドキたま/じゃんぷ最終回から、すたんぷまでの間となっております。
別枠に分けなければならないほどの話数に……なりますよね、これ≫

恭文「なってるねぇ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――全ての始まりに触れるとしたら、それはこの一件に関わる者達次第。人によってその視点も大きく変わるだろう。

良太郎達の世界――ヒーローワールドに住む、スーパー戦隊達にとってはレジェンド大戦こそが始まり。

ある時、突如として進行してきた宇宙帝国ザンギャック。彼らは人知れずそれと戦い、命を賭けて退けた。


ザンギャック本星やそれを統べる皇帝までには届かなかったものの、彼らはその本隊を壊滅状態へ追い込む。

結果ザンギャックはその傷を癒やすまで――良太郎達の住む地球へ再度侵攻するまで、それなりの歳月を費やした。

しかし傷ついたのはスーパー戦隊達も同じ。共に戦う巨大メカ達も破壊され、挙げ句その変身能力まで奪われた。


それが単純に怪我のせいならまだよかったのだが、どういうわけか万全の状態でも彼らは変身する事ができなくなった。

更に大破した巨大メカを修復しても、合体どころか稼働そのものができない異常現象。

そのうち誰もが気づく。自分達はただ傷ついたのではなく、あの時大事ななにかをなくしたのだと。


ではそれからしばらくし、これまた突然やってきた宇宙海賊――キャプテン・マーベラス達にとってはどうか。

彼らが目指すのは宇宙最大のお宝。地球にあると言われるそれを追いかけ、更にスーパー戦隊の力も集めていた。

レンジャーキーと呼ばれるそれらとモバイレーツによって、彼らは【海賊戦隊ゴーカイジャー】に変身できる。


言うなれば戦隊版ディケイド。彼らもまた海賊らしい豪快な理由で、宇宙帝国ザンギャックとの戦いに名乗りを挙げた。


◆◆◆◆◆


『……お久しぶりですね、ヤスフミ』


聴こえてきたのは川澄綾子さんボイス。その喋り口調で、誰か一瞬で理解する。


「セイジェル!」

「セイ……あの、それって」

≪この人を見込んで、魔法使いの力を託してくれた人ですよ。もっと言うとマジレンジャーの力です。
天空聖者セイジェル――この人と契約した食いしん坊剣士ですよ≫


外見はほぼ某Fateのセイバーという感じだけど……って、それはいい。問題は通信をかけてきた目的だ。


「で、どういう事よ。おのれが直接ムゲンゴウへ通信をかけた理由は」

『あなたが持っているデバイレーツとレンジャーキー、及びムゲンゴウを賭けて私と戦っていただきます』

≪……なんですって≫


しかも久しぶりなのに情報ばっちり……さすがにあり得なくて、千早やシオンが怪訝な顔をする。


「へぇ、戦えばいいんだ」

『えぇ』

「だが断る」


通信を叩き切り、自動航行モードの再セッティング。現地までの進路を取ると、ムゲンゴウはゆっくりと揺れる。


「プロデューサー、あれいいんですか!? なんか重大イベント起きてる感じですけど!」

「いいのいいの。ていうか現時点でメリットないでしょ」

「それもそうですね」

「如月さん、あっさり納得って……あなたも一般人ではなくなっていますね」


そこでまた通信がかかる。無視して操舵室に入ろうかと思ったけど、あんまりにうるさいんで繋ぐ。

すると今度は音声オンリーではなく、山々を背景に金髪碧眼な少女が登場。慌てた表情で画面に詰め寄ってくる。


「――こちらはNTTです。おかけになった電話は、現在使われておりません」

『こらこらこらこらこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! なに平然と嘘ついてるんですか!
なにやってやろうって気持ちにならないんですか! あなた相変わらず頭おかしいですね!』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪正論ですね≫

恭文「なにが!? 僕はあれだ、とまとの中でも常識派と評判だし!」


(『はぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』)


恭文「今驚いた奴ら、あとで覚えておきなよ。……どうして始まるのはセイジェルとのバトル」

古鉄≪どうしてこうなったのか……それは誰にも分かりません。というか作者も分かりません≫

恭文「ちょっと!?」

古鉄≪そこも書き足す予定ですから。バトル部分が仕上がったので、校正も通さずサンプル化しているわけで≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「メインステップ。……早速試してみるか」

「ほう、この段階から出せる切り札があるのですか」

「実はね。まずはバーストセット」


手札から一枚をバーストセット、残り四枚……まずはどんどんいこうか。


「リューマン・ドシャットをコスト1・レベル1で召喚」


バトルフィールドでの初召喚……うぅ、ドキドキするー。出てきてのは赤い甲冑とサークルシールド二つを持った防御兵。

二メートルほどのそれは地面から飛び出て、どっしり腰を落とし咆哮。


「おぉ、凄い! 遊戯王みたいだー! ソリッドビジョンだー!」


ボードで軽くドシャットによると、ドシャットはこっちへ振り向きサムズアップ。しかも反応まで……すげー!

これなら次も期待できるかも。金色枠のカードを取り出し、セイジェルを見ながら楽しくて笑っちゃう。


「じゃあ連続で初体験だ! 自分の赤スピリットが一体以上いるので、召喚条件クリア!」

「召喚条件? ……まさかそれは! でも馬鹿な、こんな低コストで!」

「ところがあるんだね! やっぱり初めてはお前だ! さぁ、生まれ変わった姿を見せろ――アルティメット」


カードを場に置くと、金色のアルティメットシンボルが展開。それから炎が吹き出し、最初の相棒が形作られる。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで記念小説など以外では初めてとなる、アルティメットデッキでのバトルです」

古鉄≪そしてこの人のピンポイント粉砕が炸裂するという罠≫

恭文「いやいや、それ言われても困るって! ガードされまくりなんだから!」


(ガードされまくりです)


恭文「なおこれ用にデッキレシピを組みまして……最強銀河ゼロじゃないですけど、アルティメットカードは全てピン差しとなっています」

古鉄≪しょうがありませんね。劇中だとリアル神のカードですし≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「迷いはない! ダブルアルティメットトリガー、ロックオン!」

「ダブルですって!」

『説明しよう! アルティメット・アポロドラゴンはダブルアルティメットトリガーを持つ!
相手デッキトップ二枚をトラッシュへ置き、それらのカードコストがアポロドラゴンより低ければヒットするぞ!』


さて、これでキーカードが落ちると嬉しいなー。ちょっと期待している間に、カードが浮かび上がる。


「だからなんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


セイジェルが絶望しきりという表情で、浮かび上がったカード二枚をガン見。


「え、なに。どうしたの。カードは」

「一枚目はコスト3、ブロンズ・ヴルム……! 二枚めはコスト6、暗黒の魔剣ダーク・ブレード!」


二枚目のブロンズ・ヴルムと、湾曲した黒い刃のカード達がトラッシュへ落ち、セイジェルは瞳から涙をこぼした。


「だからどうしてこっちのキーカードを落とせるんですか! あなた、お約束ってのが分かっていないでしょ!」

「は? なに言ってるのよ。尽くガードされている僕の運をなんだと思ってるの」

「嘘でしょ! それを利用している分際で、なに被害者みたいな事言ってるんですか!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「ちょっとなに言ってるかわけ分からないわ」

古鉄≪でしょうね。この人に早々のアルティメット召喚を許しちゃいけません。……が、あんなカードもあるわけで≫

あむ「そうしてガードするために、キーカードが次々と落ちていく罠……!」

恭文「ちょっとなに言っているかわけ分からないわ」

あむ「ちょっとは分かれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


(以上、被害者の声でした。
本日のED:小林竜之『ZERO』)





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