[携帯モード] [URL送信]

作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第二十五巻経過報告:02(サンプルあり)(2014/09/07)



古鉄≪というわけで幕間第二十五巻の経過報告です。進めていますよー、ネタバレ避けてますけど≫

恭文「そうなると……まずはこれかな」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ここはエスカレーターで二階へ上がり、洋書……歴史関係のコーナーへ。

日本語も読めないわけじゃないが、こっちの方が楽だ。

様々な背表紙を見て回りながら、目的のものを見つける。


ライダー――征服王イスカンダルに関する考察書。それを手に取り、パラパラと中身確認。

遠征理由……アイツがなんであんな場所にいたのか。どうして国の外へ出たのか。それがどうしても知りたかった。

なんか人の過去を盗み見ているようで悪いが、素直に聞く度胸もボクにはなかった。そうして見つけたのが。


――大王は勝ち取った占領地での支配・利権を、全て地元の皇族に放り投げ、自らは更に東へと去っていった――


この一文だ。これは、夢で見た通りだ。アイツはただ、最果ての海――オケアノスにたどり着きたいがために、遠征を続けたのか。

更に読み込み、時間も忘れるほどに情報を探し求め、手を伸ばした結果。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「やっぱり主人公勢なライダー&ウェイバー組」

古鉄≪他は目が死んでいたり、関係最悪だったりしますからねぇ。原作だと危ないコンビもいますし≫


(誰とは言いません)


恭文「そんな目が死んでいるうちの一人は」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「お父様!」


凛の明るい声が、屋敷の二階から響く。窓にいたかと思うと姿はすぐ消えてしまい、内玄関から慌てて飛び出してきた。

明るく笑う凛は、部屋へ戻る葵と入れ替わりでこちらにくる。……もう妻とは十分に話した。

そしてアレは魔術師の妻である事を、聖杯戦争の宿命をよく知っている。今更別段語る事などない。


駆け寄ってきた凛は私を見上げ、明るく笑う。そんな凛の頭を撫で、少ししゃがみ込み目線を合わせる。


「凛、成人するまでは教会に貸しを作っておけ。それ以降の判断はお前に任せる。お前なら一人でもやっていけるだろう。いずれ聖杯は現れる。
あれを手に入れるのは遠坂家の義務であり、なにより……魔術師であろうとするなら避けては通れない道だ。凛、これを」


やや厚めな魔術書を取り出し、嬉しそうな凛に渡す。


「それではゆくが、後の事は分かっているな」

「はい。――行ってらっしゃい、お父様」


そのまま凛に背を向け、家への道を急ぐ。八神恭文……対面するのは今日が初めてになるか。

どれほどの器か、見定めさせてもらおう。まぁどれほど大きかろうと、いずれ排除するべき外様(とざま)だ。

遠坂家の悲願は決して邪魔させん。そう、外様(とざま)などに……ただの子どもなどには、決して。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「うっかり、マジうっかり」

古鉄≪こうしてまた一人……南無≫


(うっかり、まじうっかり)


恭文「というか、ここまでやられて『ただの子ども』認識なのが」

古鉄≪左とか右とかに例えられるような人ですしね、しょうがありません≫

恭文「そんな外様はというと、こんな事になっています」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……どうやらどっちも力ずくで止めるしかないっぽいね。それも早急に」

「でも坊や、勝算は? 相手は歴戦の強者と、宝具の原典を大量所有する英雄王よ」

「実は全く……ないわけじゃないんですよね」

「ほんとに?」

「この状況で冗談は言いませんよ。その前に……キャスター、そろそろ手札晒してよ」


ジト目でキャスターを見ると、耳と尻尾が軽く震える。


「今言ったでしょうが、力ずくって。今までみたいに能力を『使いたがらない』状態でいられたら、正直迷惑なのよ」

「え……キャスター、あなたどういう事なの。使いたがらないって」

「ご主人様、それ」

「分からないと思ってた? てーか真名も教えてもらってないし、保有スキルもさっぱり。
それで勝てるほど甘い相手じゃない。……お願い、力を貸して。僕にはどうしても、キャスターの力が必要なんだ」

「……引きませんか?」

「残念ながら引いてる余裕が全くない」


現状のカードでどこまでやれるか、本気で分からない。そして新しいカードを用意している時間もない。

でもずっと伏せられている『バースト』なら、どうかな。発動条件がさっぱりだけど、うまくすれば……逆転できるかもしれない。

僕が本気なのはキャスターにも伝わったようで、大きくため息。それからバリバリと頭をかいて。


「じゃあ、部屋に戻りましょう。ここは……二人っきりで」


気持ちを固めてくれた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「ついに触れるよ、キャス狐の正体へ! そして更に暴かれる聖杯戦争の異常性!」

古鉄≪いろんな意味で切り札だったんですね、分かります≫


(『良妻、本領発揮いたします♪』)



恭文「そして新規描き下ろしでは、こんなお話を」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


二〇一〇年十二月――十一月の大異変も起きたけど、私達876プロの周囲も大分落ち着いてきた。

涼さんの活動もまた軌道に乗ってきているし、私と愛ちゃんも今のところは順調。

前以上に事務所もフレンドリーになった感じ。尾崎さんもネット関係の事、ちょっとは見なおしたみたいだし。


そんなのはさておき、深夜またパソコンに向かい合う。それから深呼吸して、スレを立てる。

なおハンドルネームは電子の妖精(876)。少々困った問題が起きているので、ネットの力を借りようって感じ。


――最近気になってる男の人がいます。道を誤りそうになった、私の仲間を助けてくれたあの人。
今の私の気持ちが何なのか、ぶつかってはっきりさせようと思います――


そう前置きした上で、まずは目的……ガンプラバトルで気になるあの人への気持ちを、はっきりさせよう。

ベース機体は、あの人もお気に入りらしいHGUCガンダムF91。なお調査の結果なのであしからず。

ファンの間では劇中イメージを再現してないとか言われる事も多いけど、プラモの出来としては抜群みたい。


というかすっごく安かった。一個千円以下で、初心者な私でもちょっと組み立てるくらいならすぐできるって。

とにかく今回はそれを改造する。でもプランで煮詰まっているので……安価で決めよう。

そうだな、追加武装を三つでいいや。ちなみに『安価は絶対』。一つ目は……安価五十っと。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪以前頂いた拍手のアイディアが元になっております。アイディア、ありがとうございます≫


(ありがとうございます)


恭文「……予定ではここだけ挿絵が四枚とかになりそう」

古鉄≪また取材が必要ですね。台風過ぎたら行きましょうか≫


(そう言えば今週水曜日は、バトスピ大好き声優の生放送ですね。聞き逃さないようにしなくては。
本日のED:LiSA『ヒトリワラッテ』)






[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!