作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第二十五巻経過報告:01(サンプルあり)(2014/09/03)
古鉄≪というわけで幕間第二十五巻の経過報告です。現在本編一話、特別書き下ろし一話完成≫
恭文「二話目も半分以上完成です。……やっぱり突き進む聖杯戦争ですけど、最初はこんなお話から」
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大人になったら、なにになりたい――あの日問いかけられ、答える事もできず引きずり続けている言葉。
あの日まで僕は、世界にある全てを信じていた。無限の可能性というやつが存在していると、無邪気に思っていた。
僕の父もまた魔術師で、名前は衛宮矩賢(のりかた)。衛宮家四代目継承者であり、封印指定を受けた天才。
魔術の家としてはまだまだ赤ん坊同然だった衛宮家は、父の才能によってその魔術を昇華させた。
結果二十年以上に亘って逃亡し、僕の母もその中で……だから顔すらも知らないし、どうして死んだかも分からない。
逃亡生活の中疲れ果てた結果かもしれないし、代行者によるものかもしれない。又は、全く関係ない食あたりかもしれない。
そんな父に連れられ、南海(なんかい)の孤島――アリマゴ島で暮らすようになった。
一応ここにも人の営みはあり、都会ほどではないが車や電気なども通っている文化的なもの。
孤島と言っても内陸部への行き来もそこそこでき、不自由と言える不自由も子どもの僕には見つからなかった。
そこはまるで天国のよう。空と海が近く、海はエメラルドブルーという表現がふさわしい美しさ。
そこで暮らす住民達は誰もが優しく……まぁ父は『怪しい研究』をしていたので、若干警戒されていたが。ただ僕は。
「ケリィ!」
「ケリィ、早く早く!」
同い年の子ども達と一緒に、学校もないこの場所で笑って遊んでいた。
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恭文「はい、あのお話です。割とコンパクトにまとまりました」
古鉄≪ランゲツも大好き、(シンフォギアの)クリスお姉ちゃんが登場です≫
童子ランゲツ「みぃ……クリスお姉ちゃんー」
(ランゲツ、尻尾振り振り……相当嬉しいらしい)
恭文「よかったねーランゲツ、今回はクリスお姉ちゃんが大活躍だよ」
あむ「いや、違うじゃん! 中の人が同じなだけじゃん!」
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シャーレイに暗い林の中連れられ、やってきたのは……水月で煌めく湖畔。今まで見た事がない美しさに息が漏れる。
「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」
「え」
急な問いかけに驚き、左横のシャーレイを見る。……つい目線が胸に行ってしまうのは、本当に許してほしい。
シャーレイがいけないんだ。シャーレイが両腕を後ろに回して、胸を突き出すようにしているから。
「お父さんの仕事を引き継いで、それでどんな事をしてみたい? ……世界を変える力だよ。
いつか君が手に入れるのは。そう――世界を変える。君ならできる、あたしが保証する」
「それは」
一つだけあった。漠然とした未来――今は憎むしかない、許す事のできない形。だけどこの時は素直に言えた。
そう、言う事ができた。でも僕はそれをシャーレイに、初恋の人に言えず……ただ顔を背けてしまう。
「そんなの、内緒だよ」
「ふーん」
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恭文「ラブコメかぁ!」
あむ「それアレじゃん! ビルドファイターズトライのラルさんじゃん!」
(放映まであと一月……楽しみですね!)
恭文「まぁこの話はネタバレも多いので、先に進みましょう。もちろん回想話ばかりじゃありません」
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それは聖杯問答が始まるまでの数日間――ヤスフミの魔術的知識を深める意味もあって、基礎から教える事にした。
あぁ、大おじい様が角を生やしている。でもほら、基礎の基礎だし……魔術回路があったのにはびっくりしたけど。
でも数は平均的で、魔力量もそんな感じ。ただ、それに反比例するが如くヤスフミの瞳はキラキラしていた。
ふふ、本当に好奇心旺盛なのね。その瞳を見て、強く考える。やっぱり聖堂教会の問題が解決したら、この子は家に帰したいと。
きっとこの子の家族や居場所はとても優しくて、温かくて……そんな場所を壊すかもしれない戦いには巻き込めない。
……それが甘い考えだったと、聖杯問答後に突きつけられるけどここは置いておこう。
「――はぁ!」
ヤスフミは物質操作で作ったナタを振るい、同じ要領で作った鉄カカシを一刀両断。
強化魔法をかけた刃は、カカシをまるでバターみたいに両断する。ヤスフミはナタを見て、慎重に倒れたカカシの脇へ置く。
「アイリさん……これナタじゃない! 伝説の武器だ!」
「いやいや! ヤスフミ、自分で作ったじゃないの! あなたの作ったものよ、それ!」
めちゃくちゃ驚いてる!? でもそうよね、私も驚きよ! 一発でできるようになるとは思わなかったもの!
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恭文「というわけでサーヴァントをナタで切り倒していきます」
古鉄≪ザクアメイジングは時代を先取りしていたんですね≫
あむ「無理だからね、それ! できたらただのバランスブレイカーじゃん!」
(『バーターやバーター!』)
あむ「ていうかこれも回想じゃん!」
恭文「まぁまぁ。あむ、一体どうしたのよ。そんないきり立って」
あむ「アンタのせいだからね、これ!」
古鉄≪ヤキモチですか。別世界でもこの人が美人と仲良くしてるから≫
恭文・あむ「「オイ馬鹿やめろ!」」
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やってきたのはアーケード街。そんな中にある、二階建ての書店へ……入る前に。
「じゃあボクはしばらくこの本屋にいるから」
「うむぅ」
「とりあえずお前はなにやっててもいいけど、このアーケード街からは絶対出るな」
「うむ」
「万が一ボクが襲われたら、お前だって一巻の終わりなんだからな」
「……うむぅ」
コイツへ釘刺し……なんだが、聞いてないよ! なんかあっち見たりこっち見たりで、注意力散漫だよ!
「……征服するなよ、略奪するなよ」
「え!?」
「『え!?』……じゃないよ!」
やっぱり! やっぱりなに略奪しようかーとか考えてやがったよ! 危険人物過ぎるだろ、コイツ!
ていうか外へ出るなら一般常識くらい身につけておけよ! サーヴァントの能力はどうしたー!
荒ぶりながらも財布を取り出し、ライダーの右手に叩きつける。
「万引き、無銭飲食、強盗――欲しいものがあったらそんな事はせず、金を払え! それとも令呪で言い聞かせないと分からないか!」
「ふふ……ははははははは! なにを無粋な! マケドニアの礼儀作法はどこの国でも、文明人として通用したぞ!」
嘘つけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 征服が文明人として通用するっておかしいだろ! むしろドM文化だろ!
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古鉄≪つまりあなたがあむさんを略奪すればOKなんですね≫
恭文・あむ「「そんなわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
(おぉ、息ぴったり)
恭文「そして特別書き下ろしでは、フェイトがやらかします」
あむ「え、また?」
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夕飯の場でフェイトがとんでもないボケをかましてくれた。いや、正確にはかましたと報告した。
「――他校の留学生と、ナポリタンの事で喧嘩したぁ!? え、それなに! 一体なにやらかしたの!」
「まず私がやらかしたみたいに言わないでー!」
≪しょうがないでしょ、ドジしまくりなんですから≫
さっき食べたコロッケを吐き出しかねないほどの衝撃。で、でも落ち着け。まずはその……詳細を聞こう。話はそれからだ。
「なにが原因なの、一体どっからナポリタンが出てきたの」
「あのね、今日他校との交流会だったんだ。そこは留学生も多く受け入れているところで。
その子達をまとめていたのがイタリア出身の子で、もうすっごくキビキビしていて」
「うん」
「それでイタリアの話になって……あの、それでイタリア料理ならナポリタンですよね。
美味しいですよねーって言ったら急に怒りだして。それで……そのまま」
なんつう事を……! よりにもよってそういう流れかとガクブルする。
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あむ「あれ……ナポリタンって確か」
恭文「ちなみに本編軸だと全く同じ流れで、カレー関連でも問題起こしました」
あむ「学習能力ないじゃん!」
(『ふぇー!』)
恭文「そんなわけで幕間第二十五巻、制作開始しております。またちょくちょく経過報告しますのでお楽しみにー」
あむ「あとフェイトさんは説教だね」
古鉄≪当然ですね≫
(『ど、どうしてー! 今はもう勘違いしてないよ!? 本当だよー!』
本日のED:YUKA『お料理行進曲』)
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